『TOUR B JGR』は古くて新しい不思議なアイアン!
『TOUR B JGR アイアン』は、ブリヂストンスポーツが2020年7月10日に発売したクラブです。
今さらですが、『JGR』は、ブリヂストンスポーツの飛距離性能を楽しむゴルファーのためのブランドです。
ゴルフメーカーのブランド統合がトレンドだったのは一昔前ですが、『JGR』というブランドもゴルファーの間で確実に認知されているように思います。
『JGR』のアイアンは、前モデルと、前々モデルで3機種ありました(厳密には前モデルの『JGR HF3 アイアン』は現在でも販売中です)。
前々モデルの『JGR HF1』は、ぶっ飛び系アイアンとして、多くのゴルファーを助けました。
前モデルになる『JGR HF3』は7番アイアンのロフトが28度で、飛び系アイアンでしたから、『TOUR B JGR アイアン』は、一段上のぶっ飛び系だと予想していたので驚かされました。
『TOUR B JGR アイアン』も、7番アイアンのロフトは28度で、まったく同じなのです。テクノロジーで比較しても、『JGR HF3』のほうが、最先端のように思えます。
『TOUR B JGR アイアン』は、名称からして「The JGR」という感じなのに……何なのだろうか? と注目したのです。
【試打クラブスペック】
ヘッド ハイパー マレージング鋼450、ターボラバー(ロストワックス精密鋳造)
シャフト N.S.PRO 850GH (S)
ロフト #6/25度、#7/28度、#8/33度、#9/38度、PW/44度
価格(税抜き) 5本セット(#6~#9、PW)8万円
『TOUR B JGR アイアン』は、本当のやさしさとは、スコアアップにつながるものだという主張を感じさせるアイアンです。
ターボラバーで打感を向上させたり、トウサイドにウェイトを入れてミスヒットに強くしたり、新しい素材でフェース下部を1.9ミリまで薄くして初速アップしたりするという3つのテクノロジーは、どれもすでにブリヂストンスポーツが培ってきた安定のテクノロジーです。
つまり、確実に効果が出る技術を結集したアイアンが、『TOUR B JGR アイアン』のようです。
その証拠というわけではありませんが、『TOUR B JGR アイアン』は少し安いのです。
これはある意味で、挑戦だと思いました。
高性能アイアン、というコピーは、最先端と高性能が必ずしもイコールではない、という意味が含まれているとしたら、『TOUR B JGR アイアン』は打ってみるべきアイアンだと思えてくるわけです。
クラシカルなロフトのアイアンに比べれば、確実に1番手アップのロフトでありながら、ミスに強いやさしさでスコアアップできれば、それは良いアイアンだと断言できます。