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フィニッシュによって方法が異なる!スコッティ・キャメロンをメンテナンスしよう

サビやすいクラブとはどういったクラブでしょう?

パターによりメッキが異なるため、サビやすいかどうかも変わってきます。

そこでメンテナンスをするのですが、スコッティ・キャメロンには様々なフィニッシュ(仕上げ)のモデルが存在します。

それぞれに応じたメンテナンスの方法を見てみましょう。

うっかり濡れたクラブを放置してしまったら……

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雨の日のラウンドでは傘を差したり、クラブやグリップを入念に拭いたり、ぬかるみを避けるように歩くので真っすぐ歩けなかったりと、すごく神経を使う一日で精神的にも肉体的にも疲労してしまいます。

そんな時にラウンドで使用したクラブをよく拭いて乾燥させずにキャディーバッグの中や車のトランクの中に放置してしまうとどうなるでしょうか?

鉄分を多く含む金属素材や軟鉄素材は次第に腐食してサビがついてしまいます。

特にプレミアムなパターの代名詞であるスコッティ・キャメロンは素晴らしいのですが、表面加工の種類が様々でサビやすいものも存在し、取り扱いの注意が必要です。

サビやすいクラブってどんなクラブ?

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サビてしまう理由。

1.石などの硬いものにぶつかり、メッキ皮膜が傷ついたり剥がれたりして素地の金属部分が露出しているクラブ

2.もともとメッキを施していないノンメッキタイプのクラブ

季節や天候により、保存環境や使用している環境が原因で酸素や湿度などの水分や塩分に反応して、クラブヘッドやシャフトがサビてしまう事態を招いてしまいます。

そもそもなぜ金属にはメッキ加工されているものがあるのでしょうか?

それは泥や風雨により金属が腐食することを防止することで汚れや傷をつきにくくするためです。

さらに若干の重量にも影響を与えたり、同じクラブヘッドでもメッキの色によりヘッドに異なる印象を与えるようにもなります。

繊細なタッチにこだわるとメッキにもこだわります

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飛距離を重視するドライバーやアイアンなどのクラブヘッドは、表面をより硬質クロムなどのメッキ処理を施すことで傷ができにくくしているため心配は少ないですが、パターやウェッジは、ドライバーやアイアンのメッキ加工とは異なるメッキを使用している場合があります。

それは、微妙な距離感を必要とするクラブほど、メッキが薄く柔らかいほうがインパクトでボールとクラブフェースが接触した時のボールの「吸いつき」と「球離れ」と呼ばれる感覚に影響してくると言われているから。繊細な感覚の世界なようです。

適度に柔らかい感覚でボールを打てることは非常に大事なことで、距離感や方向性にメリットがあり、さらにウェッジだとスピン量にも影響すると考えている人もいるようですが、実際の評価テストを行うと数値に大きな変化が認められないようで、あくまでもイメージや印象の問題かもしれません。

柔らかい感覚を求めるなら、ボールのコンプレッション(硬度)のほうが重要かも知れませんが、感覚は個々の感性ですので一概には語れないと考えています。

要は、自信を持ち信頼できるクラブでラウンドに臨めるかどうかが大事だということです。

感覚を重視するプロゴルファーにもメッキに対するこだわりが多くあり、プロトタイプでは様々なものがテストされていて、商品化にもつながっています。

しかし特殊なメッキの難点はサビやすいことで、ラウンドなどの使用後にメンテナンスを怠ると大変な結果になりそうです。

いくつかのメッキタイプ別の特徴とメンテナンス方法をご紹介します。

ノンメッキ処理(シーミスト、シルバーミスト)

最新モデルでは303ソフト・ステンレス素材を使用していますが鉄が主成分なので注意が必要のようですね。

(以下、タイトリスト公式サイトより引用)


非メッキ処理の為、ご使用後汚れや水分を拭き取らずに放置すると、錆が発生することがございます。 乾いた布で拭き上げたあと、皮膜処理のモデルと同様のお手入れをお勧めいたします。また、万が一錆が付着した場合は、研磨剤(コンパウンド)を含まない市販の錆取り剤を使用して錆を落とし、そのあとで皮膜処理のモデルと同様のお手入れをおこなって下さい。(モデル名では、スタジオ・スタイル/スタジオ・セレクト、及びデツアー・シリーズもこの項目を参考にお手入れいただくことをお勧めいたします。)
https://www.titleist.co.jp/golf-clubs/care/

酸化皮膜処理(黒染め加工「ガンブルー」、オイルカン仕上げ)

とにかくよくサビるので要注意。

一般的に軟鉄と呼ばれる金属でカーボンスチール(炭素鋼)素材です。

表面の摩耗はもちろんのこと、空気中の湿気や酸素に触れることでもサビが付きます。

(以下、「ゴルフギアブログ」より引用)


ヘッドの表面に膜(黒錆等)を張り内部を保護していますが、市販の錆取り剤や錆予防剤、研磨剤を成分に含むゴルフクリーナー(アイアンオイル)等は表面の膜を剥がす原因となる場合があります。お手入れには純度の高いミネラルオイルを主成分とするオイルを少量塗布し、柔らかな布で拭き取り、表面へまんべんなく膜を張る要領で保護してください。
http://golf-gear.seesaa.net/article/431735809.html

真空仕上げ処理(チャコールミスト、ブラックミスト仕上げ)

(以下、タイトリスト公式サイトより引用)


表面に数ミクロンの厚さの処理を施しており、研磨剤(コンパウンド)の含まれたクリーナーで磨きますと剥がれる場合がございます。その部分から錆が発生する可能性がございますので、お手入れの際は、酸化皮膜処理のモデルと同様に、純度の高いミネラルオイルを主成分とするオイルのご使用をお勧めいたします。
https://www.titleist.co.jp/htm/putters/circa62/circa62_no3.html

メッキ処理 プロプラチナム仕上げ

(以下、タイトリスト公式サイトより引用)


メッキ処理を施しておりますので、ガンブルー仕上げほどは錆びやすくありませんが、傷痕などから錆の発生することがございます。中性洗剤を少量塗布した柔らかな布で表面の汚れを拭き取ったあと、無水アルコールで手早く拭き上げて下さい。最後に乾拭きして保管されることをお勧めいたします。中性洗剤、無水アルコールを使用する際は、刻印等の塗装には十分ご注意ください。
https://www.titleist.co.jp/golf-clubs/care/

再メッキなどでレストアをすることも選択肢

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メッキの仕様に合わせたメンテナンスを心掛けることで長く愛用できるパターですが、やはり日常的に使用しているとキャディバッグの中で他のクラブとぶつかったり、小石が当たってしまったりとトラブルはつきものです。

メッキが損傷するとサビの原因となります。もしサビが除去できない状況まで陥ってしまった場合には、数万円かかりますが予算あればメッキ加工ができるゴルフ工房などに相談をして、再メッキ加工をすることもお勧めです。

キズが目立たないように下処理を行い、オリジナルと同色のメッキを施しても良いし、違った色のメッキを施すとクラブが生まれ変わります。

ブログ形式でビフォア・アフターを掲載している工房もありますので、それを見ると理解がしやすいと思います。

シルバーをブラックに変更したり、輝くヘッドをマット系に変更するなど選択肢はかなりあるので、ネットで探して見てみてください。