飛距離アップするには、打ち出し角とスピン量を最適化しミート率を上げる

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ゴルフは数ある球技の中で、最も遠くまでボールを飛ばすことができるスポーツです。

当然「飛ばし」はゴルフの醍醐味のひとつで、野球でしたら、バックスクリーンまでホームランを打つのは、プロの選手でも限られた長距離ヒッターですが、ゴルフならドライバーを使わずとも、ショートアイアンでその距離を打つことができます。

さて、そんな醍醐味である飛距離とは、どんな要素で決まるのかを知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか?

飛距離はヘッドスピードだけで決まらない

飛距離はヘッドスピードだけで決まらない

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ヘッドスピードが速いゴルファーほど飛距離が出るというのは、ゴルファーならば、誰でも知っている常識ではないでしょうか?

物理的に言いますと、ボールに加わる力は、クラブヘッドの重さとヘッドスピードに比例します。

ドライバーのヘッドの重さが、どのクラブも大差がない以上(大体200グラム前後)、飛距離を左右するのがヘッドスピードというのは、半分正解です。

半分正解というのは、実際の飛距離はヘッドスピードだけでは決まらないからです。

ボールをより遠くまで飛ばすには、ボールが飛び出すときの角度(打ち出し角度)と、ボールに与えられたスピン量が適正でなければいけません。

打ち出し角度が大き過ぎますと、いわゆるテンプラになってしまい、飛距離が出ないのはご存知の通りです。

また、スピン量が多過ぎますと、ボールの初速は速くても、途中から急上昇してストンと落ちる、いわゆる吹き上がったボールになってしまいます。

クラブメーカーの実験によれば、理想的な打ち出し角度はプロゴルファーで13~15度、アマチュアゴルファーで15~18度だそうです。

打ち出し角度を左右する最も大きな要素は、クラブのロフトですが、シャフトによっても左右されます。

飛距離に最も関係するのがバックスピンの量

飛距離に最も関係するのがバックスピンの量

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さらに、プロとアマで理想的な打ち出し角度が違うことでも分かるように、ヘッドスピードによっても、理想的な打ち出し角度は違ってきます。

ボールに与えられるスピンには、バックスピン、サイドスピン、さらに飛球線に対して垂直に回転するライフルスピンの3つがありますが、飛ばしに最も関係するのがバックスピンの量です。

ゴルフボールが遠くに飛ぶのは、バックスピンによって揚力が与えられるからですが、バックスピン量が多過ぎますと、ボールは高く上がっても遠くに飛びません。

反対にバックスピン量が少ないと、ボールに理想的な弾道の高さが得られず、早くドロップして、やはり飛ばないということになります。

そのバックスピン量を決める最も大きな要素はロフトです。

サンドウェッジのようにロフトが大きなクラブほど、インパクトの際、クラブフェースがボールに対して斜めに入ってきますから、バックスピンがより多くかかります。

例えば、ドライバーの理想的なバックスピン量は、毎分2200~2600回転と言われていますが、サンドウェッジでボールがバックスピンするようなショットですと、毎分10000回転前後にもなるといいます。

ヘッドスピード、打ち出し角度、スイング軌道で最適弾道を得る

ヘッドスピード、打ち出し角度、スイング軌道で最適弾道を得る

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ロフトの次にバックスピン量を決めるのは、クラブヘッドの入射角です。

ダウンブローで打てばバックスピン量は多くなり、アッパーブローならば少なくなります。

というわけで、飛距離アップを追求するならば、ただいたずらにヘッドスピードを上げようとするのではなく、打ち出し角度とバックスピン量を自分のスイング(ヘッドスピードとスイング軌道)に合ったものにすることも大切です。

この2つは、クラブやシャフトによってもかなり違ってきます。クラブを購入するときは、こうしたデータを見比べながら、慎重に行うことです。

一般男性アマより女子プロのほうが飛ぶのは「ミート率」の差

一般男性アマより女子プロのほうが飛ぶのは「ミート率」の差

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飛距離をアップさせるためには、実はもうひとつ方法があります。それは「ミート率」を上げることです。

「ミート率」というのは、一言で言いますと「芯で打つ確率」です。

ヘッドスピードが40メートル/秒(m/s)の女子プロゴルファーが、43m/sの男性アマよりも飛ばせるのは、打ち出し角度やバックスピン量が適正というだけでなく、このミート率が高いことも大きな理由です。

ミート率は「ボールの初速÷ヘッドスピード」で求められます。

プロゴルファーであれば、男女を問わず1.4以上はあります。

これがアマチュアになりますと、1.2~1.3くらいに落ちます。

これでは、ヘッドスピードに応じた力が100パーセント伝わりませんので、飛距離が落ちるというわけです。

つまり、飛距離を伸ばすためには、ヘッドスピードを上げるだけでなく、ボールの初速を上げる必要があるのです。

「ボールの初速=ヘッドスピード×ミート率」ですから、ミート率が上がれば、それによって飛ぶということがお分かりでしょう。

インパクトを点ではなく、ゾーンでとらえる

インパクトを点ではなく、ゾーンでとらえる

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それでは、ミート率を上げるためにはどうしたらいいでしょう?

「芯に当てる」といいますと、インパクトばかりに意識が集中してしまいがちですが、それよりも大切なのはスイング軌道です。

プロとアマのインパクトからフォロースルーを比較すると、プロはクラブヘッドが最下点を過ぎ、アッパー軌道でボールをヒットしています。

そして、その後、ボールとクラブヘッドの軌道は見事に一致しているのです。

一方、アマチュアは最下点がインパクト後にあり、飛んでいくボールとクラブヘッドの軌道がずれてしまっている人が実に多いのです。

プロのインパクトは、言ってみれば点ではなく、ゾーンになっており、ボールを「押している」ともいえます。

だから、ミート率が良くなるだけなく、ボールを押すことによって、より飛距離が得られるというわけです。
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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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