スタジアムホールの人気者~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#158

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先週の米ツアー競技「ウェイスト・マネジメント・フェニックスオープン」はウェブ・シンプソンがプレーオフ1ホール目で、今年の大会を大いに沸かせたトニー・フィナウを下し、ツアー通算6勝目をマークしました。

ところで、この大会の名物といえば通称「スタジアムホール」=約2万人の大ギャラリーを収容する16番パー3のグランドスタンドです。

そして、このホールで最も人気があるのが、昨年の優勝者=リッキー・ファウラーです。その人気のすごさ、お騒がせぶりを紹介しましょう。

大歓声を要求し、きっちりバーディ

大会3日目、リッキーはティーショットの前に、いつものように「声が小さいぞ。もっと騒げ!」とばかりに歓声、ノイズを要求。

これでグリーンを外そうものなら、大ブーイングがこだまするところですが、リッキーはそのプレッシャーを力にピン奥にピタリ。

そして、続く大騒ぎの中、きっちりとバーディを奪いました。やっぱりスター性があります。

ところで、ティーショットのシーンでリッキーの後方に見えるオフィシャル(マーシャル)ですが、本来はギャラリーに静寂を求めるのが務め。

でも、このフェニックスオープンにおいて、それは“世界一無駄な仕事”。

実際、彼は手にした「Quiet!」のパドルを大きく振って騒ぎに拍車をかけています。

フェニックスオープンに「Quiet!」は無用。「Loud!」が似合います。

実際にそのパドルを持つギャラリーもいるのです(下掲の画像)。こんなトーナメント、世界中どこにもありません。

「ビッグ・ディック・リック!」コール

リッキーのバーディシーンですが、実はこのときグリーン周りでは単なる歓声ではなく、「ビッグ・ディック・リック!」、つまり「デカちん、リック!」のコールが鳴り響いていました。

当然、テレビでは紹介されませんけど……。

この呼び名はもとからあったわけではなく、5年ほど前にリッキーが出演したシリーズCMから生まれたものと思います。

リッキーが「私立探偵ディック・ファウラー」に扮し、ルール違反やマナー違反を働くゴルファーをこらしめるファーマーズ・インシュランスのユーモアいっぱいのCM(下掲のYouTube)です。

この「デカちん、リック!」のコールは、フェニックスでは最近ますます大きくなってきたようです。

リッキーは昨年、こんなコメントをしています。

「It's been going on for a few years now. It's really growing -- the name, I mean.」

「この2~3年のことなんだ。それが本当に大きくなってきた。大きくなったというのは、その呼び名のことだよ」

グリーン上のエンターテイナーです。
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こせきよういち

かれこれ30年もフリーランスのライター稼業をやっています。活動のフィールドはゴルフ雑誌がメインですが、ゴーストライターとして単行本を執筆したり、某出版社の運営を手伝ったり、テレビ・ラジオのスポーツ番組の構成を手掛けたり……。昨年(2016年)はトランプ大統領をテーマにした単行本の一部執筆もしました(笑)。でも、目下一番忙しいのは、日々SNSにアップしているゴルフ関連の話題を収集する作業かな。ゴルフ界、スポーツ界がもっと元気になれるように、との視点から有益な、あるいは面白い情報を集め、発信しています。 Twitter: https://twitter.com/kohe46

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