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こせきよういち

“苦労人”マックス・ホーマが初優勝~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#121

先週の米ツアー競技「ウェルズ・ファーゴ選手権」は、この数シーズン、レギュラーツアーと下部ツアー(ウェブドットコムツアー)を行ったり来たりの“苦労人”、マックス・ホーマ(28歳)がツアー初優勝を遂げました。

「いまは夢の中にいるみたいだ。こんなふうにシードが獲れるとは思ってもみなかった。(この優勝は)僕の家族にとっても、フィアンセにとっても、とても素晴らしい出来事だ。これで僕の仕事も少しは安定する。いつもは良く話すほうだけど、いまは何も言えないよ」と優勝インタビューに応えたホーマ。

元来とてもユーモラスなプレーヤーで、「これまでは、トーナメントで獲得した賞金額より、プロアマでもらったギャラのほうが多かったと思う」と笑いを誘う場面もありました。

今回はそれ以上の面白いコメントは聞かれませんでしたが、SNS(ツイッター)では「ツアーで最も面白い投稿をするプレーヤー」として知られています。

彼のちょっと笑える書き込みを紹介しましょう。

マックス・ホンマ?

今年、彼の投稿で最も話題を集めたのがこれ。

1月のソニーオープンでのこと。

彼に割り当てられたロッカーにあった名前は、なんと「マックス・ホンマ」!

これを見たホーマは、ただひと言。「もっと頑張んなきゃ」

この後、フォロワーから寄せられたリプライの中に、「いつジャスティン・ローズと契約したんだい?」という質問がありました。

当時はジャスティン・ローズと本間ゴルフ(ホンマ)の契約が大きな話題になった時期でした。

これにホーマは、「彼が契約したいと頼んできたから、助けてあげなくちゃと思ってさ。人助けをし過ぎるのが僕の大きな欠点なんだ」なんて答え、フォロワーを喜ばせています。

ホーマのセールスポイントとは?

ホーマはときどき自虐的な投稿で笑わせています。

16-17年シーズンは、再度ウェブドットコムツアーから上がってきた年でしたが、開幕から10試合連続予選落ち。

初めて予選を通り、第3ラウンドに進んだのは、6月の「セントジュード・クラシック」でした。

でも、このときは予選通過者が多く、セカンドカット(MDF)でふるい落とされ、ファイナルラウンドに進めず、結果85位。

そんな大不振の中の投稿がこれ。

「このところチームを組みたいというキャディが現れるようになった。彼らは、僕となら週末はいつも休みになることを知っているんだ。間違いなく、素晴らしいセールスポイントなのだ」

来年のマスターズのホーマは見ものだ

そんな彼も今回の優勝で20-21年シーズンまでの米ツアー出場権を獲得しました。

そして、彼が一番喜んでいるのが、来年初めて出場することになるマスターズ。

今年のマスターズの際に、こんな書き込みをしています。

「マスターズに出場できたとしても、僕は1番ティで緊張するようなことはないと思う。だって、あのトーナメントは僕がいつも夢みてきたこと。だから、緊張なんて飛び越えて、いきなりアブない状態になってしまうよ。人には見せられない」

さて、実際にはどんなホーマの姿が見られるのでしょう。

楽しみに待つことにしましょう。