新・貧打爆裂レポート『Spider X パター』

新・貧打爆裂レポート『Spider X パター』

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今回の貧打爆裂レポートは、2019年3月15日発売のテーラーメイド『Spider(スパイダー)X パター』です。

いつものようにコースに持ち込んで打ち込んできました。

『Spider』の発売10周年ということで『X』という名前が付けられたパターは、どんなパターなのかを動画も含めてレポートします。

歴史を変えたSpiderの集大成

歴史を変えたSpiderの集大成

『Spider パター』はパターの歴史を変えたという人がいます。

蜘蛛を連想させる不思議な形状。赤いヘッド。トッププロが次々に使用して、勝利を重ねた事実。

詳細に書けば、1冊の本になるような発見と直感と実績の積み重ねが、『Spider パター』の歴史です。

ツアープロが求める結果を出すために、科学的なアプローチで提案をしながら、トライ&エラーを繰り返してきた『Spider パター』は、常に進化を続けてきました。

大型だったヘッドは、徐々にミッドサイズになっていき、シルバーを基調にしていたカラーは、ブラックやレッドになっていきました。

良いと判断したものは採用され、ツアープロに供給し、結果を残したものは市場に投入されました。

『Spider パター』は種類を増やしながら、「実験的なパターは異端」という扱いから徐々に、最先端のパターというイメージになっていったのです。

初代の『Spider』から10年。それまでの集大成として発売されたのが『Spider X パター』です。

カラーは、ブルー(濃紺)とカッパー(銅色)。

それぞれに、サイトラインのみと太いホワイトのラインの“トゥルービジョンアライメント”のデザインがあり、ネックの形状は“スモールスラント”を基本に、“トゥルービジョンアライメント”のみに“シングルベンド”が用意されています。

挑戦を恐れずに、革新し続ける『Spider』シリーズの10周年に相応しいラインアップです。

使う人間に考慮した科学で勝負するパター

使う人間に考慮した科学で勝負するパター

10周年になるパターを制作するために、テーラーメイドはスポーツドクターと共同開発という手法を採用しました。

“トゥルービジョンアライメント”は、その賜(たまもの)です。

実際にコースに出て使ってみると、構えやすさ、引きやすさを実感できます。これには驚かされました。

僕は、『Spider ツアーレッド』を使用しています。頼もしいパターとして活躍しています。

だからこそわかるのですけど、ブルーの濃紺のヘッドは気分が落ち着くのを感じました。

赤は好きな色なのですが、ブルーを使ってみると、赤が攻撃色だと再確認できます。

攻める気持ちになるほうが良い結果が出るなら赤も良しですが、冷静なほうが良い結果が出るゴルファーも少なくないと想像しました。

『Spider X』をオススメする最初のポイントは、ブルーのヘッドが合うかどうかと、白の太いラインを使いたいかどうかです。

良くできています。

ツアープロもやさしいパターが好き

ツアープロもやさしいパターが好き

見た目の形状もパットの結果には大きく影響します。『Spider X』は、中心がミッドサイズの『Spider』よりも少し大きいのです。

『Spider ツアー』が難しいと感じさせる最大の原因は、ボールとほぼ同じ幅のコアでしたから、大きくなったことで安心感を持つゴルファーは多いはずです。

ソールから見るとわかりますが、コアの部分はカーボン素材です。大きくなったのに、今までよりも中心部は軽いのです。

外側のフレームだけで320グラムもあり、ウェイトをより後方に配置したことで、重心深度を3倍にできて、高い慣性モーメントを得ることになりました。

まとめると、やさしく打てるようになっていて、ミスに強くなったのが『Spider X』なのです。

実際に、2本の『Spider X』を1ラウンドずつ使いました。「ブルー/ホワイト」と「カッパー」(ネックはスモールスラント)です。

どちらも合格点を出せる総合力で、変なクセみたいなものがほぼ消えた点はお見事ですが、結果を詳細に分析すると、僕の場合は、「カッパー」が合っていたようで、普段の平均と比べるとあらゆる項目で良くなりました。

特にロングパットは完璧で、ラウンドで6個もバーディパットが入りました。

とはいえ、使いながら良いなぁ、と強く感じたのは「ブルー/ホワイト」だったのです。

どれにするかは別として、2ラウンド終了後に『Spider X』を欲しくなりました。

“Spider使い”だからわかること

動画を見てください。

サーリンカバーを使ったフェースですので、打音は小さめだと思いがちですが、『Spider』シリーズのパターは、結構しっかりと打音がするのが特徴です。

『Spider X』も例外ではなく、しっかりとして、ソリッドな打音がします。弱く打てば小さく、強く打てば大きい音がするのはお見事です。

転がりもきれいです。ストロークされたボールは、スーッと回転します。

『Spider X』は素晴らしいパターだとわかったのですけど、個人的に、二つの点で進化を強く感じまして、『Spider ツアーレッド』から買い替えても良いと考えました。

一つ目は、シャフトです。スチールシャフトを黒染めしていることも、視覚効果を含めて『Spider』の機能ですが、『Spider ツアーレッド』に装着されているシャフトは柔らかいのです。

シャフトが柔らかいほうが、打ち急ぎを防止し、テクニックを活かせるという考え方もありますので、一概に悪くはないのですけど、ゴルフ歴40年でピンパターでパッティングの基礎を作ったゴルファーの一人として、シャフトは硬いほうが邪魔をせずに良いと思うのです。

『Spider X』は黒染めのスチールシャフトですが、ノーステップで、硬いものになりました。

これは大きなプラスポイントです。

二つ目は、フェースです。「ピュア ロール」と呼ばれるサーリンカバーのフェースはどのカラーのヘッドも白いものです。

『Spider X』で使用している「ピュア ロール」は今までのものより厚いそうです。

これが、けっこう効くんです。パットをしていて、別物だと感じることもありました。

弾きが良くなったと感じました。特にショートパットが楽です。雰囲気を出して打つことができます。

パターは感性の用具です。インプレッションがしにくい用具ですが、『Spider X』は楽しくできました。

いろいろな機能が詰め込まれていて、様々なゴルファーを満足させる工夫に溢れていたからです。

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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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