ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
オースチン博士の残した言葉によるレッスンで初ラウンドに臨んだが……。
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、ギネスブックにも載っているプロツアー史上最高飛距離515ヤードを記録した、マイク・オースチンプロ(博士)の残した言葉から、私がレッスンに使っている練習方法とそれにまつわるお話をさせていただきます。
マイク・オースチン氏については、以下の記事でも触れています。
m子様ゴムホース投げ。
マイク・オースチンプロ(であり博士)が残した言葉の中に「クラブを遠くへ投げ出すのが飛ばすコツだ」という言葉があります。
私は、この教えをゴルフクラブではなく、ゴムホースで生徒様に経験してもらっています。
当店(ビッグキャリーゴルフショップ)はインドアの練習施設ですので、クラブを放り投げるという練習もできますが、外でクラブ投げを実行しようとしたら、相当広い場所を確保しないとできません。
なぜなら、ゴルフの経験のある方はほとんどの方が、ゴルフクラブが信じられないくらい左に飛んでしまうので事故になりかねません。
ホース投げのトップと私のトップは同じ形です。
今まで、数多くの方にゴムホースを投げていただきましたが、ゴルフ経験のある方で真っすぐに投げられた方は一人もおりません。
ところが、ゴルフ経験のない方の場合、私が2、3回投げてお見せするとすぐに真っすぐに投げられます。
今回は、ゴムホースを真っすぐに投げたお一人「m子様」のお話をさせていただきます。
m子様のお話は、10年以上前のお話です(写真は動画から切り取り取ったので、画質がよくありません)。
会社のコンペが2ヶ月後にあり、それまでに何とかボールが打てるようにしたいと来店なさいました。
m子様「一度もゴルフクラブに触れたこともない自分にも、ゴルフはできるのでしょうか?」
私「お箸が使えて、散歩ができればゴルフもできますよ」
そして例によってゴムホースを投げていただきました。
ホース投げのフォローと私のフォローは同じです。
真っすぐ見事なフォームでそのままゴルフスイングになっています。
m子様が投げたフォームと私のスイングを対比するとよく似ています。
私「私は、ゴルフクラブを投げるように体を使っていますので、m子様と同じような動きになるのです」
m子様「私にもできそうな気がして来ました」
それから週に1回2ヶ月、合計9回お教えしました。
m子様は、素直で言った通りに行おうとしてくれますので、合計9回のレッスンでも一通りお教えすることができました。
脇の閉まったコンパクトないいスイングに仕上がり、上手くすれば110台でラウンドできるかも知れないなと心待ちにしていましたが、結果は130台でした。
当日は小雨で条件は悪いなと心配していましたが、もっと重大なことが起きてしまいました。
m子様がキャディさんに「初めてのゴルフなのでよろしくお願いします」と言って素振りをしたところ・・・。
キャディさん「あんた、もっと手を高く上げないとボールは飛ばないよ」
と言われてしまい、両脇をがら空きにするほど手を高く上げるように言われ、脇の閉まったスイングしか練習をして来なかったので、スイングが分からなくなってしまったのだそうです。
後は、頭が真っ白のまま言われるままに打って、ビッグキャリーゴルフショップで打っていたような感触のボールは一度も打てませんでした。
とのことでした。
私「残念ですが、女性で初ラウンド130は立派な物ですよ」
m子様「皆さんにもそう言っていただけましたが、先生に申し訳なくて本当にすみません」
次回頑張りましょう、とお慰めしました。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。