ゴルフスイング
オリオット
イ・ボミのショートアイアン!~アニメーションから分かる体の使い方
以前、イ・ボミのショートアイアンとドライバーのスイング比較をシリーズで紹介しました。
今回は、ショートアイアンのアドレスからフィニッシュまでのスイングをアニメーションにして、体の使い方を考察してみます。
【ポイント①】上体中心軸の旋回を駆動力にして両腕を動かす
スイング中の体の動きは、アドレスと比較しながら見るとよくわかります。
特に、上体の中心軸の動き(旋回)に着目して、ご覧いただけたらと思います。
テイクバックもフォワードスイングも、足腰を使って上体の中心軸が先に回り、それに伴って両腕がついてくるような動きになっていると思います。
このバランスが崩れると、手打ちになり、様々な症状が出てくる原因になるので注意したほうがいいでしょう。
(1)アドレスからクラブ9時まで
→足腰を使い上体の中心軸を旋回し、両腕・クラブを動かす
(2)クラブ9時からトップまで
→足腰はほとんど動かず、上体の旋回・捻転でクラブを持ち上げる
(3)トップからクラブ9時まで
→足腰を使い上体の中心軸を旋回し、両腕・クラブを動かす
(4)クラブ9時から3時(インパクトゾーン)
→足腰を使い上体の中心軸を旋回し、アームローテーションする
(5)クラブ3時からフィニッシュまで
→左足に体重を乗せる
【ポイント②】インパクトは左足体重でハンドファーストになる
インパクトの瞬間は、左足に体重が移り、ハンドファーストになっています。
腰と肩は飛球方向を向いています。
アプローチのハーフショットでも、これは同じになると思います。
アドレスとインパクトのポスチャーを比較し、その違いをイメージしておくと、安定したスイングにつながるかもしれません。
【ポイント③】アニメーションでは見えない動きのチューニングが必要
このアニメーションからは見えない部分で、スイングに重要な動きがあります。
・リズムとテンポ
・両腕の旋回(外転・内転)、リストターン、フェースターン
・クラブフェースの向き、ライ角、リアルロフト
・視線(目の動き)
・グリップ
・クラブヘッド軌道
等です。
これらは、いずれも安定したスイングを構成するための重要な要素なので、スイングの基本的な動きと合わせて、打ち込みでチューニングしていく必要があります。
スイングの基本的な動きを無視して、細かい部分のチューニングに走ると、スイングがバラバラになり、収拾がつかなくなる恐れがあるので、注意したほうがいいです。
基本動作を無視して、個別のチューニングを積み上げても、全体最適の美しいスイングにはなりません。
スイング作りの参考にしてみてください。