ゴルフスイング
とや
【北田瑠衣】プロゴルファーのスイングを徹底解析!
現在ツアー6勝、結婚をしてからも活躍し続ける北田瑠衣プロ。
無駄のない美しいスイングを身上としているだけあって、女子のみならず男子ゴルファーにもお手本として欲しいスイングの持ち主です。
近年は若手の台頭や、強い韓国勢に押されがちですが実力は折り紙つきです。
北田プロの美しいスイングを余すことなく見てみたいと思います!
【北田瑠衣】アドレス~始動
ストロンググリップで、ボールの位置は左股関節前に置いていますね。非力な女子プロが効率よく飛距離を出すため、ドローボールが打ちやすいグリップです。
この基本に忠実なアドレスから、始動が始まります。少しずつ体重を右股関節に乗せて動いているのが分かりますでしょうか。
ヘッドを動かす前には体重移動が始まっています。同時に、首も少し後方へ移動しているのが分かりますね。捻転を開始したときには、頭の移動が止まってボールをしっかり目で捉えています。
体重移動のタイミングとヘッド始動のタイミングはどちらがいいとは言えないのですが、先に体重移動や頭の移動をさせることによって、少しでも長くボールを止まった状態で見続けることができる利点があります。
正確なショットに一役買っていると思われます。
【北田瑠衣】バックスイング~トップ
グリップと肩の三角形を崩すことなくバックスイングが行われます。
このとき腰の捻れは45度程度で止まりますが、上体はしっかり90度くらいにまで捻転していますね。
この捻転こそ、女子プロゴルファーがしっかりと飛距離を出せる秘密です。力はなくてもシャフトのしなりと、体の捻転を使うことでボールを遠くまで運ぶことが可能になるんです。
バックスイング方向はやや低め後方に引いていきますが、トップに近くなるにつれ上方へ引き上げる動きが見られます。これはインサイドアウトのスイング軌道をさせるための準備としての動きでしょう。
正面からトップの腕の形を見ると、右足の軸上に左腕がきています。肩甲骨の柔軟性を最大限に活かしたトップの位置が作られています。
【北田瑠衣】トップ~ダウンスイング
限界まで上体の捻転を使ってトップを迎えている北田プロ。
ここから切り返しの動きは女子ならではの要素が詰まっているといえるでしょう。
バックスイングの勢いを筋力で切り返しやすい男性と違い、女性の場合そうはいかない場合が多いんですよね。
北田プロも、バックスイングの勢いをガチッ!と止めているわけではなく、バックスイングの勢いを減速させるために、腕を振り上げた際少し体重が浮きます。
この動きでバックスイングを止めてからダウンスイングに入ります。
ダウンスイングでは、少し浮いた体重を左前方へ移動させています。
バックスイングでは右側にあった軸を一気に左足へ乗せているんですね。腰が大きく移動しているのが見てとれると思いますが、この動きこそ力がなくても体重移動でボールを飛ばすための動作です。
【北田瑠衣】ダウンスイング~インパクト
一気に前方へ移動させた体重は、そのまま前傾してしまうとスイングバランスを崩すだけです。その動きをしっかりと左足で受け止めています。
よく言われる「左足の壁」を作っている状態ですね。
ここでアマチュア女性に多いのが左足に壁を作っているのに上体が前へ流れてしまう方。腰の動きとスイングにつられて、上半身も一緒に前へ行ってしまうんです。
そんなときは北田プロのように頭をトップの位置から動かさないように意識をすると、「逆C」の形をとることができますので、体が前へ流れてしまうのを矯正することができます。
少し腰を反るくらいのイメージでちょうどいいかもしれません。
右腕は体に近いところを通ってインパクトしています。
高めのトップ位置からインサイドアウトのスイング軌道ですね。やや右方向へボールを打ち出していますのでドローボールを打つための必要な動作です。
【北田瑠衣】フォロー
「美しい」という以外の評価が見当たらないフォローですね。
スイング動画を順番に見ていくと、アドレス、インパクト、フィニッシュ、フォローと全てのクラブシャフトの角度が一緒になっています。
インパクトでは後方に残した頭が、フォローで少しずつ前に戻ってきます。
ですがここでも下半身は動かずそのまま。
インパクトからフォローで「ボールを飛ばそう」と思うがゆえに、全体的に体が流れてしまう方は、このフォローの形を目指しましょう。
安定性が段違いです。
大きくスコアを崩すことなく安定したゴルフを展開できる北田プロの強さの秘密、それは無駄がなく、小手先のスイングをしていない点ではないでしょうか。
体を大きく使って体重移動でスイングをすることで、毎回ショットが安定していることにつながっているんですね。ボールを遠くまで飛ばすには力じゃないことを証明してくれていますね。
女性ゴルファーにはぜひ北田プロのスイングを目指してみてはいかがでしょうか。