ゴルフスイング
ノザ@ゴルフライター
【負の連鎖】フルスイングを止めて「8割スイング」に移行するのはおすすめできない理由
最近の晩酌はイカばっか食べてます!
どうも~ノザです。
今回はちょっと複雑なテーマです。「フルスイングから8割スイングに逃げてはいけない」という内容。
※8割スイングとは、抑えたショット、パンチショット、スリークォーターショットと同義とします。この記事では、フルショットを10割とすると、8割にスイング幅を抑えたショットのことを指します。
僕は昔、「アイアンはフルスイングすべきではない」という内容の記事を書きました。にもかかわらず、ゴルフはフルスイングすべきとはどういうこと? と突っ込まれそうですが、これには理由があるのです。
以下でその理由を説明していきます。
目次
【体験談】フルスイングだとインパクトがズレるから8割スイングにした話
昔僕はフルスイングを止めていた時期がありました。ちょうど小田孔明プロが賞金王を取った2014年です。
フルスイングしても全然芯を食わない。手がしびれるほど芯を外したショットも多々あり、ゴルフが嫌になっていました。
そこで8割スイングを友人に勧められ、打って見たところ、なかなか良いショットが打てました。
小田孔明プロがとにかく強かった年ですし、小田孔明プロと言えばパンチショットが有名じゃないですか?
時代の流れもあり、僕の不振もあり、とにかく抑えたショットをひたすら練習していました。
具体的には以下のようなポイントに注意していました。
1.トップは浅め
2.クラブは振り切らない
3.肩はしっかり回す
4.短くグリップ
アイアンだけでなくドライバーも同じです。全部8割スイングで打つようになりました。練習場でもコースでも。
しかしそれが良かったのは3ヶ月程度。その後は再び芯に当たらない日が増えました。抑えたスイングで当たらなくなったのにフルスイングで当たるはずもない。
小手先の技術で逃げていましたが、結果症状は悪化してしまった。結局スイングの根本的な部分を見直しするに至りました。
フルスイングで当たらない時点で直さなければならなかったのに、8割スイングに逃げたため、遠回りをするハメになったのです。
では以下より、8割スイングのデメリットについて書いていきます。
1.8割のスイングにしてもミート率はそれほど変わらない
初めは芯に当たっていたのです。
スイングでもトップの位置を浅くしたことによりコンタクトする難易度が下がり、また振り切らないので余計な力も入らない。
フルスイングより明らかにスイングの難易度は下がっている。
でもそれは限られた期間だけ。最終的にはフルスイングだろうが8割だろうがダメ。根本の原因は別の所にありました。
「アイアンは運ぶクラブなのでフルスイングすべきクラブではない」というのと、「フルスイングだと良いショットが打てないから抑えたスイングに移行する」は意味合い的にはまったく違います。
意図を持ってスイングを抑えるのと、上手く打てないからスイングを抑えるのではまったく違う。
そこの差に気付いていなかったのです。
個人的な感覚ですが、最終的にはミート率はフルスイング時と比べて大差なかったです。なぜならどちらもスイングとして未完成過ぎたから。
2.飛距離が落ちるので番手を上げるため、あまり意味がない
8割のスイングで打つので当然フルスイングに比べて飛距離は落ちます。
ミート率が上がればそんなに下がらないけど、僕はミート率も下がったので番手は1つ上げるように。
そうするとクラブの難易度も上がるので、8割スイングのメリットもなくなりますよね。
だって簡単に当てるために8割スイングにしているのに、クラブ番手を上げるために1ランク難しいクラブを使用しなければならない。
つまり総合的な難易度は変わらず……意味がありません。
3.気持ちが消極的になり手打ちが増える
やっぱり心の問題なんですよね。
フルスイングでしっかり当たらないから8割スイングにする。でもそれって逃げの一手。
ミスをすると「え? ミスを減らすためのスイングなのにこれでもミスショットが出るの?」と考える。
ミスしたらダメだミスしたら……。と考えるとゴルフの罠にハマります。
結果が気になり過ぎてヘッドアップするし、スイングも球を置きにいくのでリズムが崩れて手打ち気味になる。結果が悪ければ上記の兆候はさらに加速する。
気持ちでもう負けているんです。戦略のための8割スイングじゃない。ミスを怖がったネガティブな作戦。
そんなマイナスなスイングでは小田孔明プロのようなキレたショットは打てないし、タイガーのようなスティンガーショットも打てません。
戦略的に8割スイングにした訳ではない。上手く打てないからスイングの難易度を下げただけ。
技術の底上げでもなんでもない。逃げのスイングなのです。
まとめ・まずはフルスイングで「地」を固めましょう
ということでまとめます。
【まずはフルスイングでしっかり地を固め、そこから8割スイングに着手しよう】ということになります。
おそらくですが、小田孔明プロが賞金王になった時代、8割スイングに移行した人は結構いたと思います。で、結果僕のようにコテンパンにされた人も多いはず(笑)。
何でもそうですが、楽な道はありませんよ。適当な近道に入っても結局は元いた位置に戻ってドロ臭く練習するしかない。
ゴルフはそんな甘くない。
ということで、当記事を読んだ方は8割スイングに流されず、まずは自身のフルスイングを仕上げましょう。抑えたショットはその先にあります!
それではまた!