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ゴルフスイング

石塚かれん

Look for Golf〜身長が違う人が同じクラブを使うと?~

今は、いろんな情報が簡単に手に入る時代になりました。

文を読んだり、動画見たり。調べたいことを箇条書きにして検索ボタンを押すだけ。すごく便利になりましたよね。

すごく便利になった一方、その多くの情報の中での選別、取捨選択が重要になってきたと感じています。

では、ゴルフに置き換えるとどうでしょうか? ショットの悩み、アプローチの悩み、パターの悩み。

見るものによって言ってることが違う! とお悩みの方に、伝えている側の意図やその本質を見抜くために、少しでもヒントになれば良いと思います。

フェース面はどっち向き?

フェースがどこが真っすぐなのか分からない、と悩んでいるとよく聞きます。

もちろん、上から見たときのイメージは大切です。

実際に球を打つ時は、面よりもクラブヘッドの上方のほうがよく見えますからね。

目から入る情報で、無意識のうちに反応したり、影響したりもします。まずはクラブヘッドの性質を覗いてみましょう。

まず注目するポイントは、“長さ”です。私はいわゆる男性用クラブ(SRぐらい)を使用しています。

市販のクラブは基本的に170センチの身長を基準にクラブが作られています(日本では)。

考えてみてください。

もし、身長の違う160センチ、170センチ、180センチの3人が、前傾角、膝を同じ角度で同じクラブを構えたらどうなるでしょうか?

基準より低い身長の160センチの人は手元が低くなり、ヘッドが体から遠い位置に来ます。

170センチの人はその少し手前、180センチの人は手元が高くなりヘッドが体から近い位置に来ますよね。

160センチの人のようにヘッドが体から遠い位置に来れば、ヘッドのトウ側が地面から少し浮いた状態(アップライト)になります。

逆に180センチの人のようにヘッドが体から近い位置にくれば、ヘッドのヒール側が少し浮いた状態(フラット)になります。

写真のような道具を使うと分かりますが、アップライトになるとフェース面は左を向き、フラットになるとフェース面は右を向きます。

もちろん人それぞれ腕や脚の長さは違いますが、アドレスの意識よりもクラブヘッドへの意識って繊細なんですよね。

補う方法は?

getty

これらを補う方法としては、クラブで補うとしたらライ角の調整、クラブの長さの調整になります。

でも、ここの部分が気になり始めると、キリがないというのが実際のところですね。

そうなってくると、やはり重要なのは「自分の考える理想のゴルフ」を持つことになります。

そうすることで基準ができるので、クラブの合う合わないが判断しやすくなってきますし、インストラクターもそこに沿ったアドバイスができるようになりますから。

でも正直なところ、アドレスでカバーできてしまう部分もあって、なんて言い始めるとキリがないのでやめておきます(笑)。