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もーりー

プロ1年目の笹生優花が圧巻のツアー初優勝!シブコはスコットランドでまさかの予選落ち【LPGA/USLPGA女子ツアー】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

JLPGAツアーは1ヶ月半ぶりのツアー2戦目『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が開催されました。

新型コロナウイルスの関係で試合間隔が空き、それに加えての酷暑で調整が難しい中での試合となりましたが、高原の避暑地での開催ということもあり、初日から最終日までバーディー合戦となりました。

そんな激戦を制したのはなんとプロ1年目のツアールーキー!

しかしその内容はまさに横綱相撲。とんでもない新人が現れたものです。

16番ホールのスーパーイーグルで勝負あり!

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バーディー合戦の激戦となった今大会を制したのは、今年のツアールーキー、笹生優花(さそう・ゆうか)選手でした。

なんと2001年生まれの19歳ですよ。

しかし優勝争いのプレッシャーを感じさせない落ち着いたプレーをするなと思ったら、それもそのはず。

日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、両国の国籍を持つハーフである笹生選手。

父の影響で8歳からゴルフを始め、14歳で出場したフィリピン女子ツアーでプロを押しのけて優勝を飾ると、19年に初めて開催された「オーガスタ女子アマ」では日本から出場した安田祐香選手とともに3位に入りました。

22歳までにフィリピンと日本のどちらかの国籍を選択しなければいけないのですが、現在の世界ランキングではフィリピン代表がほぼ確定的。

なので、フィリピン代表としてオリンピック出場を果たしてから、日本国籍を選択する意向だそう。

そんな笹生選手は初日を7アンダーで単独トップに立つと、2日目はイーブンパーと停滞するも、初日の貯金を生かして首位と1打差で最終日を迎えます。

そして最終日。

産休明けの若林舞衣子選手、ツアー14勝の有村智恵に飛ばし屋の藤田さいき選手といったベテラン勢が猛チャージをかける展開となりましたが、笹生選手の勢いはそんなものではありませんでした。

出だしの2番、3番ホールを連続バーディーとすると、その後もバーディーを量産。

14番ホールを終えて7バーディーノーボギーで単独首位に立ちます。

そして圧巻だったのは16番ホール(480ヤードのパー5)。

ティーショットで280ヤード超のビッグドライブでフェアウェイをとらえると、残り195ヤードのセカンドショットではなんと6番アイアンを選択!

このセカンドショットをピン手前のグリーンにぴたりと2オンさせると、上りのパットを難なく決めてのイーグル奪取。

しかし高原地で1番手飛ぶ、セカンドショットはやや打ち下ろしとはいえ、ドライバーの飛距離が280ヤードでロングホールのセカンドショットをミドルアイアンですよ。

男子プロ顔負けの飛距離に脱帽ですし、これだけ飛距離のアドバンテージがあるのは圧倒的有利ですよね。

このイーグルで一気に後続との差を広げた笹生選手はトータル16アンダーで見事ツアー初優勝となりました(ちなみに最終日の9アンダーは大会コースレコード)。

それにしてもツアー2戦目での優勝はお見事としか言いようがありませんね。

完璧なゴルフで気持ちの良い勝ちっぷりでした。

師匠のジャンボ尾崎も太鼓判!

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見事ツアー初優勝を飾った笹生選手ですが、彼女の大躍進に一役買ったのがあのジャンボ尾崎選手。

笹生選手は昨年のプロテスト合格後からジャンボ尾崎選手に弟子入り、新弟子として先輩選手たちと腕を磨いてきたみたいですね。

元々アメリカを主戦場に考えている笹生選手。

ジャンボ尾崎選手のもとでパワーとスピードを兼ね備えた体づくりを徹底的に行ったようですね。

身長は164センチと特別大柄なわけではありませんが、軽く260ヤードを超すストレート軌道のドライバーショットは十分にアメリカでも通用することでしょう。

今大会ではパー3でもけっこうバーディーを奪えていました。

アイアンの精度もかなり高いというか、他の選手より2番手はくらいは違いますからピンをデッドに狙っていきやすいですよね。

飛距離が出るって本当に魅力的ですよね。

参考にしている選手はローリー・マキロイ選手というのもなんだか頷けます ((´∀`*))

笹生選手のこれからの活躍に期待しましょう!

海外遠征を選択した我らがシブコは……

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いっぽう今大会の出場をスキップしたのは“シブコ”こと渋野日向子選手。

実は渋野選手、連覇のかかる『AIG全英女子オープン』(8月20~23日)に出場するために一足早く渡英、その前哨戦となる『アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコティッシュオープン』(スコットランド)に出場しました。

しかし結果は初日8オーバー、2日目は6オーバーで132位タイ、予選落ちとなってしまいました。

初めてのリンクスコースということもありましたが、それにしてもこれで2試合連続の予選落ち。

いきなり2年目のジンクスに陥ってしまっている印象です。

シーズンオフにトレーニングで体を大きくしたりスイング改造に着手した影響もあるのか、ショットが微妙にかみ合っていない感じがしますし、それが得意のパットのリズムまでも悪くしている印象です。

昨年あれだけブレイクしたので、周囲の期待が大き過ぎるのもあるかと思います。

しかしこのプレッシャーを跳ねのけてこそ真のスーパースターになるわけで、渋野選手にはその力があるはずです。

ぜひとも今のスランプを克服して、再び“スマイリング・シンデレラ”として大活躍してほしいものですね。

渋野選手復調を祈りつつ今回はこのへんで失礼したいと思います。

それでは、また!