ライフスタイル
Nick Jagger
どうして前半を「アウト」、後半を「イン」と言うの?
普段、私たちがプレーしているゴルフコースでは、1~9番ホールを「アウト」、10~18番ホールを「イン」と呼んでいますよね。
なぜ前半がアウト(外)で後半がイン(中)なんでしょうね?
聖地セントアンドリュースから始まった
これはゴルフの聖地セントアンドリュース・オールドコースにならっているのです。
全英オープンの開催地で有名なこのコースは、18世紀後半にコース改造を行い、世界で初めて18ホールを擁するゴルフコースになりました。
そのとき、前半の9ホールはクラブハウスから見ると、外に向かって出ていくことから「Going out」、後半の9ホールはクラブハウスに戻って来ることから「Coming in」と呼ばれていたのです。
日本では川奈ホテルが正真正銘のアウトとイン
そこから、前半の9ホールを「アウト」、後半の9ホールを「イン」と呼ぶようになり、その言い方が世界的に広まったわけです。
しかし、海岸線を往復するようなコースならば、この言い方で構わないですけど、日本のほとんどのコースは1番ホールも10番ホールもクラブハウスの近くにありますよね。
その点、日本が誇る名門コースである川奈ホテルゴルフコース(富士コース)は、9番ホールがクラブハウスから一番遠い場所にあり、10番ホールから戻って来るという日本では珍しい造りになっています。
アメリカでは前半、後半をなんと呼んでいる?
日本だけではなく、アメリカのコースも1番ホールのティーグラウンドも10番ホールのティーグラウンドもクラブハウスのすぐ近くというコースが多く、そのようなコースは「アウト」や「イン」という言い方はそぐわないともいえます。
そのためアメリカでは「フロントナイン」、「バックナイン」のような言い方のほうが一般的になっているのです。