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その日のラウンド内容を記憶していますか?仮説と検証でゴルフ脳向上!
上級者との会話で驚かされるもののひとつに「記憶力」があります。
これは単なる記憶力の差なのでしょうか。
一般アマチュアのラウンド風景
ティーショットでは、ホールロケーションを確認することもせず、なんの迷いもなくドライバーを手に持ち、フェアウェイ目指してフルショット。
セカンドショットもグリーン、もしくはピンまでの残り距離だけを見て番手を選択し、またフルショット。
セカンドがグリーンを外れたら、迷いなくウェッジを持ってアプローチ。
さすがにショートホールでは距離を確認しているでしょうから、それ以外の14ホールでこんなことを続けてはいませんか?
これだと、その日のショットの調子がそのままスコアに反映されてしまいます。
ショットの調子が良い時は良いスコアも出るけど、ショットが崩れるとそのままスコアが崩れてしまいます。
それに、その一打を打つことに必死で、いろんなことを把握するのが難しくなります。
上級者のラウンド風景
ティーグラウンドに立つ前に、ホールロケーションを頭に入れます。
ホームコースであれば、既に頭に入っているのでしょうが、初めて回るコースだろうと、基本動作としてどこに何があるのかを、必ず事前確認をします。
そして次に、ピン位置の確認です。
前後左右のどこにピンが切られていて、グリーン周りのハザードがどこにあるのかなどが確認事項です。
例えば、左サイドの奥にピンが切られていたら、フェアウェイ右サイドの方がグリーンを狙いやすいな、など、そのホールの手掛かりを元に逆算して組み立てていきます。
シングルクラスの方が全員飛ばし屋というわけではないので、たいていのティーショットはドライバーを持つことになりますが、それはあくまでもいろいろと検討した結果のことです。
彼らはティーグラウンドからではなく、ピンからの逆算でホール攻略を考えています。
ラウンド中、ラウンド後の会話
上級者とラウンドすると、ショットの精度やスコアそのものもすごいのですが、その日のラウンドに関する記憶力に驚かされます。
お昼休憩中や、ラウンド後にする会話ですが、
「○番ホールのセカンドショットは何番で打ったの? あのショットは良かったね!」
といった風に、自分のプレーはもちろんのこと、他人のプレーについても、めちゃくちゃ具体的に覚えています。
一切スコアカードを見なくても、その時点のスコアを把握していたりします。
それだけでなく、
「×番ホールの左サイドにせり出していた木があったと思うんだけど、なくなった?」
といった風に、ラウンド内容だけではなく、何年か前に来たことがあるようなコースについてもよく覚えています。
ゴルフを始めたばかりの頃、「他人のショットやスコアまで、よく覚えてるな」くらいにしか思っていませんでしたが、最近になってこの理由がようやく分かってきました。
仮説⇒実行⇒検証のプロセスが記憶に定着しやすい
上級者は事前にそのホールの攻略方法に関して、いろいろと仮説を立てます。
そして、その仮説に対して実際にプレーし、結果がどうだったのかを常に検証しています。
仮説通りにプレーできるのかどうかは確かに実力次第な部分がありますし、その日の調子によっては仮説通りにプレーできないこともあります。
しかし、常に仮説を立てている人と、行き当たりばったりな人とでは、長い目で見たら結果に差が出て当然ですよね。
また、このサイクルをやることで、記憶に定着しやすくなります。
脳の中に事前にフォルダを作っているから、後はそのフォルダ内にプレー内容を保存するだけです。
これは単純に記憶力の差ではなく、準備の差です。
目の前のボールを打つことで精一杯な状況だと、超ナイスショットや、とんでもないミスのような印象的なプレーが出ない限り、とても覚えられません。
まずはその日のラウンドを復習することから始めてみましょう
「次の一打を打つことに必死で、ラウンド内容なんて覚えてられないよ」
初心者だと実力的にしょうがない部分もあると思いますが、まずはその日のラウンドの反省点や、良かった点をホール毎に振り返ってみましょう。
反省点がひとつもないラウンドなんて、恐らくプロゴルファーでもないと思いますが、その日の課題を確認・解決する意味でも、その日のうちに練習場に行くことをおススメします。
『上達』という観点から考えると、前日に練習場へ行って何百球も打ち込むよりも、数段の効果があると思います。
スコアが伸び悩んでいる人にはおススメです。
ゴルフ仲間との会話が「好きなゴルファーの話」、「ゴルフスイングの話」、「最新のゴルフクラブの話」に終始している方。
ここに「コースマネジメントの話」が加わる時が、1つレベルが上がった時なのかもしれませんよ。