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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(7)

やった!

俺はついにかつての、いや、それ以上のショット力を手に入れたんだ!

希望に胸が膨らむ。

やる気がみなぎってくる。

身体の方はまだまだだし体力に自信はないけど、まずはショット力は充分すぎる水準になった!

そう思えた週末の練習場。

その時の感覚を言葉で残し、イメージをイラストに描き、それを固めるスポンジ球での3ヤード特訓が始まった。

でもね……。

特訓開始!

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すっかり日課になった朝のストレッチを終え、素振りを少々。

今までと違う体の使い方をしたからだろう、左足の裏と左足の内腿がひどく痛い。

そしていよいよ、あの素晴らしいショットをいつでもポンポン打てるようにと、型にはめる練習をスタート。

狭い室内3ヤードでも、9時くらいまでバックスイングすれば充分あの感覚は味わえる。

考えるのは、とにかく【右向いたトップのカタチのまま、いきなり“ヘッドだけ”を振る】こと。

これを、意識することなくできるようになるぞ!

バックスイングしたらシャフトを前に倒す感覚で、ヘッドだけを出す。

左右の前腕が当たる激しいリストターン。

低~く左に抜けるヘッド。

球は少し右からドローして戻ってくる。


「よしよし! あとは少しパターをやって、今朝は終わろう!」

パットも同じに打てるのかな?

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どんなにショットが良くっても、パットが入らなきゃゴルフにならない。

ショットは極端なイメージを身体になじませようと練習してるけど、パットはどうなるんだろう?

パターを構える。

え~っと。

バックスウイングしたら肩を止めて、ヘッドだけ戻して打つ、と。

左手首が折れてる、変なカタチのフィニッシュが視界に入る。

ショットでは勢いにつられてか案外普通のフィニッシュになるけど、たったの1メートル半を転がすだけのパット練習では、イメージしてる動き通りの結果がカタチに表われる。

しかもどうにも転がす感じにはならず、コン! と叩く感じになる。

「え~っ!こんなんで打つの~!? 無理だよ~!!」

コースに出た姿を想像する。

へんてこりんなフィニッシュから繰り出される、距離感のないパッティング^^;

へんてこりんな格好でも入ればまだいいけど、変な格好でノー感なパットを繰り返していたら、失笑を買うどころか同伴者にとっては大迷惑。

「おいおい、変なの見せるなよ~!」というところだろう。

その勇気はないなぁ……。

プロはいざ知らず、アマチュアはパットの練習をしたらショットも良くなり、ショットを練習したらパットも良くなるような統一したイメージが必要。

でも……。

パットは今まで通り、普通に押して転がすしかないかな~。

型にはめる一週間の特訓が終わった。

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一週間、毎日練習した。朝だけでなく極力夜も。

少しでも引っかかると「右を向いたまま打ってないからだ!」と、とにかくヘッドだけを戻して打つ練習を繰り返す。

昔受けたレッスンプロのレッスンで、「左に行くのは肩が開くから。肩さえ開かなければ、どんなにヘッドを返しても左には行かない」と言われたことも思い出した。

パターは普通の打ち方で練習。

でもそれが右向いたまま(ショットを)打てない原因だと思って、いろいろ工夫。

結果パターは【テークバックしたら、肩を止めて腕全体を下に振る】というイメージで、何とか“右向いたままヘッドだけ振る”ショット系との統一感を出しながら、普通っぽいカタチと転がし感を出すことに成功。

さて、いよいよ練習場で特訓の成果を確認だ!

いざ練習場へ!

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先週と同じ野外の練習場へ。

今日も潮風が気持ちいいい!

はやる気持ちを抑えて準備体操。

そしてグローブをはめ、58度のサンドウェッジでいつもの振り幅からスタート。

うん、OK!

でも振り幅を大きくしていくと、なんかフック気味。高さも少し低いような?

フルショット。

風?? フックが大きい。

7番。真ん中からフック。

「いかん! 肩が開いてるんだ! もっと右向きをキープしなきゃ!!」

どんなにやってもダメ。フックしかしない。

ドライバー。どフック! 激しい! チーピン!!

「おかしい! そんなはずはない!! 打ち気にはやって、肩が開いてるんだ!! 右向いたまま、ヘッドだけ、ヘッドだけを振るんだ!!」

そして次の瞬間。

「痛っ!!!!!!!!!!!!!!」

左の親指の爪が少し剥がれ、出血。

残りの球は隣のおじさんにあげ、傷心で帰路についたのでした……。

どこで間違えたんだろう?

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本当は、違うのかもしれない。

たまたま見つけたあの動画のレッスンを実際に受ければ、それをヒントに自己流で練習してきた際の“勘違い”や“誤解”が解けて、あの、先週の素晴らしすぎるショットが打てるようになるのかもしれない。

ショットとパットを同じような一つの打ち方で統一できるのかもしれない。

でも自分には、出向いて行ってレッスンを受けるお金も時間もない。

悔しいけど、あのショットはあきらめるしかないのかな……。

どこで間違えたんだろう?

たまたま今までのクセと極端なイメージがマッチしただけで、特訓の結果やりすぎになったんだろうか?

良くわからなかったけど、少なくとも一人で練習するには難しい打ち方だったようだ。

すべてのショットとパットを、同じ打ち方で打てるようになりたい。

オーソドックスで、再現性の高い打ち方とその練習方法。

一人でもできて、ボールがすべての結果を表してくれるような……。

(続く。次回、ようやくワンレバー練習に戻ります^^;)