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PAR RUSH 01
ゴルフは流れのゲーム!~諦めずに全力を尽くす!~新ラウンド日記第31回
ゴルフは流れのゲームだと言われています。
それは、わかっていても、我慢できずに自分から流れを切って、取り返しのつかない状況に陥るのも、またゴルフの真髄かもしれません。
これまでも、ラウンドを振り返り、流れを呼び込むことができたケースや不甲斐ない結果に終わったケースなどを記事で書いて来ました。
今回はこれまでにない特異なケースで、ゴルフの流れを説明します。どうぞご覧ください!
目次
まずはコースから、そのラウンドの難しさをご紹介します
埼玉県の飯能ゴルフクラブが、今回の舞台でした。
林間と少しだけ丘陵のホールもあるコースで、アマチュアの様々な大会も行われており、とても難しいコースという印象がありました。
ベントの2グリーンですが、Aグリーンはベントグリーン・007、Bグリーンはバミューダグリーン・ティフイーグルのグリーンです。
この日はBグリーンで、とても難しいというのが飯能ゴルフクラブのメンバーの話でした。
そのアドバイスは、練習グリーンのパット練習で、すぐにわかりました。
ベントグリーンのようですが、とても速くかつ高麗グリーンのような曲がりがあります。さらに、グリーンが硬くて、少しだけボールマークはつきますが、グリーンフォークで直そうにも、簡単には芝の中に入っていきません。
キャディーさんからも、普通のグリーンのようには直せませんからと、アドバイスがありました。
そのような硬いグリーンですから、当然グリーン上で止まるボールは打てないので、手前から攻めていく必要があります。キャディーさんからも、くれぐれも手前から攻めてください、と毎ホールアドバイスがありました。
このコースのシングルから声が出る、その難しさとは?
このコースの今日のグリーンの難しさを、シングルのメンバーが「簡単じゃないですよ!」と、スタート前に言っていました。
特に、このBグリーンの時にはプレーをしないというメンバーもいるほど、厄介なグリーンだと言われているとも聞きました。
スタートしてみると、その言葉を実感する場面が多々ありました。絶妙な寄せができても、肝心のパットが入りません。短い距離でも高麗グリーンのように切れる場面もあります。
さらに、高速グリーンで、下からでも「とにかく、OKの距離に寄せるようにしてください」とキャディーさんに言われました。
そんな状況が続き、今日は簡単に良いスコアは出ない、そう思われました。
しかし、なかなかパーが取れないのに、ダボ(ダブルボギー)は簡単に出ます。とにかく、ダボを叩かないように、辛抱することが必要だと強く意識しました。
このような状況の中では、ジッと我慢しているしかありません。
簡単にはパーを取らせてくれない造りで、注意すべきこととは?
当然、パーが簡単に来ない! そんな中で、叩いてしまったダボを一つのパーで消して、何とかボギーペースで踏ん張っていました。バンカーから寄せたのに短いパットが入らないことも……。
我慢も厳しくなり、限界に近づいていると感じました。しかし、我慢していた甲斐があって、6番で待望のパーを取りました。
これはいけると期待をしたのも束の間、その直後にダボの危機に直面しました。速い上からのフックラインのパットが、ボギーパットです。
ここで、ダボにしてしまったら、今日はダメかも? という思いが頭をよぎりました。
慎重に読んだライン、しかし下りのフックラインなので、タッチが合わないと入らず、強ければ3パットの危険もあります。
これを真ん中から入れてボギーでしのぎました! この日は、このパットで決まったかもしれません。
同伴者も、「これは大きいですね!」と賞賛! ダボを叩かないこと! これに尽きます。
パットの重要性を感じながら、アプローチでもしのぐゴルフ!
その後は、ショットも安定して、難しいアプローチもミスなく乗せ、微妙なパットも何とか沈めて、44のペースを維持して、最終ホールに来ました。
最終ロング(パー5)も難しいホールですが、ティーショットから3打目まで慎重にナイスショットを放ち、パーオンしました。
上からの下りのパットとなりましたが、このパットはグリーンの速さを計算して距離合わせを徹底して、パーを取りにいきました。
こうして、前半は、ダボ1つ、ボギーが5つ、パーが3つの43(7オーバー)で終わりました。
前半のしのぐゴルフをぶち壊した、「油断と欲」の魔の11番!
後半はパーでスタートして、今日はいけると意気込んだのが、そもそもの失敗でした。
難しい11番で、グリーンが空くのを待っていました。
無理に攻めるべきではなかったのですが、ショットの調子も悪くなかったので、残りの距離もあり3番ウッドを持ってグリーン手前に持っていこうと欲を出したことで、それまでのリズムをぶち壊しました。
距離を出そうと力んで、左に引っかけ、ボールは林の中に消えました。
そこで横に出すことを考えるべきなのに、斜めにできるだけグリーンに近づけたいと無理をしたら、林から脱出できずに、次打は木の枝がスタイミーになる、最悪の場所に。
そこからは出すだけとなり、結局5オン2パットのトリプルボギーとなって、完全にリズムが狂いました。
あの、ボギーペースを守るゴルフは、どこへ行ってしまったのか? ゴルフの流れを自分で切ってしまいました。
流れは来つつあったが、パーパットが入らず崖っぷちに!
こうなると、流れは悪いほうへどんどん流れていきます。
ボギーを挟んで、何とか取り返そうとすればするほど、ショットが難しいほうへ行ってしまいます。連続ダボを叩き、半ば諦めムードになりつつありました。
しかし、ここで諦めずに踏ん張れるようになったのが、成長の証です。
残り4ホールとなった長いミドルホール(パー4)で、絶妙なアプローチで、寄せワンチャンスにつけました。しかし、またこのパットが入らずに、まさに崖っぷちに立たされました。
起死回生のバーディーパットで、ガラリと変わった上がり3ホール!
上がり3ホールとなったショートホール(パー3)で、会心のショットでピン奥ながらバーディーチャンスになりました。でも、これは狙って入る距離ではありません。
ところが、この長いバーディーパットが入りました。周りはビックリです!
これで、完全に流れは変わりました。次の距離のあるロングホールも花道のエッジから、ナイスパットでパーを奪取しました。
最終ミドルホールは左右OBの狭いホールですが、ティーショットを無理せずにフェアウェイに運び、2打目は無難にグリーンセンターを狙い、結果はバーディーも狙える位置でした。
もちろん、無理せずにパーを奪取して、上がり3ホールを1アンダーという信じられない内容でフィニッシュしました。
後半の6番までは、何をやっても悪い方向へ行っていたのに、目の前の1打のショットに集中して、目の前のパットに集中した結果、バーディーにつながり、その後のナイスショットの連続になりました。
前中盤6ホールまでと、終盤上がり3ホールがこんなに変わる経験は滅多にありません。
ゴルフの面白さと怖さを感じて、「ゴルフの流れ」を再認識したラウンドでした!