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もしピーター・ドラッカーがゴルフコーチだったら?

もしドラ。この言葉が記憶に残っている方もたくさんいらっしゃることでしょう。

最近、筆者は人生で初めてゴルフコーチについてもらっています。

もし、かのマネジメントを発明したドラッカーがゴルフコーチに就いたら、どんなコーチングを施してくれるのだろうと思って書いてみました。

もしゴルドラ

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という岩崎夏海さん著作の書籍がヒットし、マンガやアニメ、ドラマにもなりました。

内容は、公立高校の弱小野球部でマネージャーを務める女子高生の川島みなみが、ピーター・F・ドラッカーの著した「マネジメント」という本を読んだことを契機に野球部の意識改革を進め、甲子園を目指すというストーリーでした。

ドラッカーは、『現代経営学』の祖として知られ、『マネジメント』(management)の発明者です。

また、ドラッカーは、個人の自己啓発や成長に関する思想についても知られており、 『自分の強み』を知り、『今後どのように生きていくか』を見定めて、『自分の成長の余地がない分野からは潔く撤退することが重要』と説いています。

もちろん、ドラッカーとゴルフはほとんど接点がありません。ただ調べてみると、飯田利男さんという方が、「ゴルフで覚えるドラッカー」という書籍を2018年7月に出版されています。

著者も思いついて書き始めたのですが、すでに同じことを考えて、本にした方もいますし、さすがにドラッカーの考え方は超一流ですので、それとゴルフを結びつける人は多くいるようです。

何か二番煎じ三番煎じになってしまうのですが、筆者は一時ドラッカーにハマっていたこともあり、ドラッカーの書き著した名言を、少しだけゴルフの考え方に落としてみたいと思います。

次の章からは、コーチを受けるゴルファーの疑問に、ドラッカーコーチが返答するという形式を取っています。

『』(二重括弧)がドラッカーが著書などで語っている名言です。言葉を少し変えている場合がありますが、元の言葉は直後に()で括っています。

ドラッカーコーチ、練習についての考え方なんですが

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Q太「ドラッカーコーチ、ゴルフを始めて2年、ボールを打つことが楽しくなってきました。月に1回はゴルフコースにいってラウンドしています。でもスイングとかスコアとかどうしたらいいのか、良く分からないんですよね」

ドラッカーコーチ(以下、D)「そうだね。君はボールを上手くとらえることができてきた。君は今後ゴルフとの付き合い方をどうして行きたいんだろう」

Q太「うーん、よく分かりません」

D「『まず、やりたいことを決め、次に何に集中すべきかを決めなさい』『選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいか』だよ」

Q太「そうですね。この間のスコアは105回でした。とにかく100を切りたいです」

D「100を切るか。いい目標だね。では100を切るためには何をすればいいんだろう。考えてごらん。とにかく、『最も重要なことから始めなさい』そして、『成果をあげるための秘訣をひとつだけ挙げるならばそれは集中』だよ。」

Q太「わかりました、コーチ。でもたまに思うんですけど、僕ってゴルフが上手くなれるんでしょうか」

D「『成功する人間に必要な生まれつきの能力などありはしない。ただ、きみが成し遂げたいことに、必要な能力だけを身につければいい』んだよ」

ラウンドで出くわした場面

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ラウンドレッスンでの出来事。

Q造「コーチ、やっとボールが見つかりました。深いラフの中かあ。どうしようもないなあ」

D「ボールとライを良く観察して。『現状を把握しなければ、未来は語れない』よ」

Q造「俺はパワーがあるから力任せで打っていけば、まあ脱出できるっしょ」

Dコーチ「『傲(おご)ってはいけません』。謙虚になって。『いいショット(企業)は、周りの状況(社会)によって存在させてもらっている』んだよ」

次のホール。

Q造「このホールのドライバーは当たったなあ。フェアウェイど真ん中。しかもいいライじゃん。バーディー必勝だな、ね、コーチ」

D「いい加減な気持ちで臨んではいけないよ。ピンの位置や打つべきプレース、風の向きなんかもきちんと把握して。『チャンスとは、ひとつのことに心を集中することによって、かろうじて見つけることができるもの』だからね」

Q造「ハイハイ、分かりましたよ。よっしゃ、このホールはいただきだぜ」

D「Q造くん、いつもの君のルーティーンと違うね。『基本と原則に則っていないものは、かならず破綻する』よ。『君(経営者)は、常に現実的でなければならない』。『まず、やりたいことを決め、次に何に集中すべきかを決めなさい』。そして、『全力を注がなければ、あなたに未来はない』よ」

ゴルフレンジでのレッスン中に

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Q子「コーチ、もう少しドライバーで飛ばしたいんですよ。X美に15ヤードくらい置いてかれて。飛ばないねって、いつも嫌味を言われるんです」

D「やるべきことは3つある。『1、より速くすること。2、よりよくすること。3、今やるべきことをすること』だ」

Q子「この間買ったドライバーを調整してもらって、1インチ伸ばしたんですよ。それとスタンスをクローズにして、インサイドアウトに振ってドローをかけることを試しているんです」

D「そうなんだね。私からみると君は上達が早い。でも『優れた者ほど、間違いは多い。それだけ新しいことを試みるから』なあ。だけど、『複雑なものというのは、たいていうまくいかない』ことは前にも話したよね」

Q子「そうだったですね。でもこのドライバー、なかなか上手く打てなくて。しかも曲がりは大きくなるし、思ったより飛んでないんですよ」

D「『万能選手はなかなかいない』ものだよ。 『イノベーションを成功させるには、焦点を絞り単純なものにしなければならない』ね」

Q子「ちょっと行き詰まって来てます。右へのプッシュアウトも出るし、スコアがまとまらなくなってきました」

D「視点を変えてみよう。君の得意なことは何?」

Q子「アプローチとパットですかね」

D「そうだろう。『不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべき』だ。『「できないこと」ではなく、「できること」に集中しなさい』」


Q子「そうですね。うーん、どうしたらいいんだろう。Mという会社が15ヤード飛ぶクラブをまた出してるんですよ」

D『君(誰か)が勇気ある決断をしなければ、どんなこと(事業)も成功しない』よ。X美さんやメーカーに踊らされてはいけない。本物の変化とは君(人)が行うことであり、流行とは人が言うこと』なんだよ。『できることから始めるのではなく、正しいことから始めるのです』」

練習が終わった後に、そして未来

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Q雄「コーチ、今日はありがとうございました。だいぶ感じがつかめてきました。でもまだ3球に2球は前のクセが顔を覗かせます」

D「『成果とは、常に成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない』。失敗がなぜどのように起こるのかをじっくり見つめることが練習だよ」

Q雄「はい、分かりました。でも練習って本当に退屈ですね。飽きてきてしまいます」

D「『素晴らしくマネジメントされた練習(組織)というものは、日常はむしろ退屈な練習(組織)』なんだよ。決めた通りに根気よく進める。『計画とは未来に関する現在の決定である』」

Q雄「はい、これからもドラッカーコーチの真摯な言葉を信じてついていきます! 明日はラウンドです。楽しみ~」

D「そうなんだね。『寝床につくときに、翌朝起きることを楽しみにしている人間は、幸福である』ね。最後にもう一言。『将来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ』検討を祈る!」

いかがでしたか?

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とまあ、名言をランダムに引っ張ってきて、どうにかつながる形にしましたが、いかがでしたでしょうか。

皆さんの退屈しのぎ、また少しでも考える一助になれば幸いです。

続編を、というご希望があれば、リクエストください!(ないか?)