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オニオンスライス
ホールインワンも夢じゃない?!でかカップゴルフの誘惑?!
野球において調子のいいバッターからよく聞かれるセリフにこんなものがあります。
「ボールが止まって見える」
または、
「ボールが大きく見える」
これを、ゴルフにあてはめてみるとどうでしょう?
「ボールはもともと止まってるし、ボールが大きく見えてもねぇ……」
となりますよね。では、ゴルフで大きく見えるか、小さく見えるかで調子のバロメーターになるものと言えばなんでしょうか?
そうです! 本コラムのタイトルにもありますが「カップ」ですよね。
テーラーメイドがスポンサー
今から約5年前にテーラーメイドがスポンサーとなって、あるトーナメントが開催されました。
“15インチ・カップ・ゴルフ・トーナメント”
カップの直径が15インチ(約38センチ!)と、通常カップの直径4.25インチ(約10.8センチ)と比べると約4倍!
面積ベースで考えると約12倍も大きなカップでプレーできる夢のトーナメントです。
この大きなカップが開発された背景には、ゴルフというスポーツをもっと多くの人に楽しんでもらいたいというゴルフ業界の熱い想いがありました。
プレー時間の短縮
ゴルフは「時間のかかるスポーツ」というイメージが強いです。
また、プレーする人たちのレベルによってプレー時間もまちまちです。
読者の中にも、前の組のスロープレーでペースを乱されてしまった、または後ろから上手なプレーヤー達にせっつかれたりした経験をお持ちの方も大勢いることと思います。
ラウンドプレーに慣れていない人が一番時間と気を遣う場所がグリーンです。
「お先に!」を上手く発動できない時はマークをしては自分の番が来るのを待って、次のパットも外してはまたマークをして自分の番が来るのを待つということを繰り返しがちです。
もしも、プレーヤー4人が律儀に一番遠い人からパットをするという「マナー」を遂行し、その組に「オッケー」を出せる人が誰もいなければ……、どうなるかはもうおわかりですよね!
前の組が見えなくなって、後ろの組がイライラしながら待っている状況でのラウンドでは、ゴルフを楽しむどころではありません!
よりプレーがエキサイティングに!
そしてカップが大きくなると、ゴルフがよりエキサイティングになります!
たとえば、
1パットが増える! チップインが増える! ホールインワンが増える!
終わり良ければすべて良し! ティーショットをミスっても、セカンドショットを曲げてしまっても、アプローチが寄らなくても、パットが決まればすべてチャラ!
とはいきませんが、どんなことでも悪い印象で終わるよりは、気持ち良く締めくくったほうが楽しいものです!
大会の雰囲気をお楽しみください。
この15インチカップには賛否両論があります。
否定的な意見としては、
・ゴルフは難しいから面白い。簡単になったらつまらない。
・大きなカップで良いスコアがでても意味がない。
・一度大きなカップでプレーすると、通常のカップでパットが入らなくなる。
などなど。なんとなくお気持ちはわかりますが……。
しかし、これらの否定的な意見の多くはアベレージゴルファー以上の実力のあるゴルファーから挙がった声でした。
そんな人たちに、筆者はひと言言いたい。
ゴルフは上手な人たちだけのスポーツではありません。あなた達も最初はビギナーだったでしょ?
風の音、鳥の声、仲間たちとの楽しい時間を楽しむ権利はビギナーにもあるのです!
それに「15インチカップで100を切れたら、通常カップでのプレーに進んでみよう」といったように、気軽に到達できそうなマイルストーンとして、とても有意義なアイデアだと思います。
これまで、ゴルフは始めてから気軽に楽しめるようになるまでにとても大きな段差(というか、断崖絶壁)があったように思います。
その断崖を登り切れずにゴルフを嫌いになってしまった人がどれほど大勢いたことでしょう。
しかし15インチカップでプレーしている人の様子を見ていると、そんな断崖はどこにも見えず、かわりに「気軽に楽しみながらゴルフが上達しそう!」というワクワク感が強く伝わってきます。
もちろん無理に通常のカップに挑戦しなくても、15インチカップだけでも十分にゴルフというスポーツの醍醐味を味わうことができるでしょう。
まとめ
日本でも2016年からゴルフコース運営会社とゴルフ用品メーカーがタッグを組んで「でかカップゴルフ」と銘打って各地で大会を開催しています。
その大会の案内に面白い項目があったのでご紹介。
「※ホールインワン・アルバトロス保険は適用対象外となりますので、予めご了承ください。(本大会より景品を進呈いたします!)」
こんな素敵な注意書きを見てしまうと、ビギナーだけではなく上級者のゴルファーもムズムズしてきませんか?
「でかカップゴルフ」の活動を通して1人でも多くの人がゴルフの楽しさに触れることができるよう、筆者も微力ながら応援していきたいと思います。
↓実際にでかカップを体験した関連記事です。