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ゴルフコース・練習場

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東京都「八王子カントリークラブ」を紹介!名門コース・新シリーズ第30回

このシリーズも節目の30回を迎えました。

様々な名門コースを紹介して来ましたが、今回はゴルフ場が極端に少ない東京都内にある「八王子カントリークラブ」をご紹介します。

中央道八王子ICから15分程度、都内からでも40分程度で行ける至近距離のゴルフ場です。

もう少し近いところにも都内のコースはありますが、Gridgeで書き始めてからは初めてのラウンドとなった「八王子CC」をご紹介しましょう!

八王子CCクラブの概要

八王子CCの開場は、1960年(昭和35年)9月です。

コース設計は小林英年で、レイクウッドゴルフクラブをはじめとして、国内で多数のコース設計を手掛けた小林光昭の叔父にあたります。

八王子CCの他に、2020年日本オープンの舞台となる紫カントリークラブ すみれコースや、茨城県の赤松の名門、江戸崎カントリー倶楽部などの名門コースを設計しています。

丘陵地の地形を生かしたコースに仕上げており、小林英年の設計思想が感じられます。

クラブハウスは落ち着いた雰囲気!

クラブハウスは、2001年(平成13年)に建て替えられています。

決して華美でも質素でもなく、でも落ち着いた雰囲気です。メンバーの数が少ないのか、受付のカウンターは手狭です。でも、これでも、行列ができることはない感じでした。

入口を入って正面のガラスの向こうには、コースが見えます! クラブハウスは横に連なる造りでした。

左側にロッカールームがあり、その手前の階段を上ると、レストランがあります。

練習場は充実! アプローチの練習場は特に良い!

丘陵の谷あいに、ドライビングレンジがあります。2階建てで、ドライバーもしっかり打てます。

レンジ用の球は、ロストボールのコース球で、感触を確かめられます。

またこのコースは、アプローチの練習場がとても充実しています。

かつては、練習グリーンのかたわらにある小さなアプローチ練習場だけでしたが、2006年(平成18年)に、近くを走る首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の、トンネル工事で出た土砂を使って谷を埋めて、大きな2面のアプローチ練習場ができました。

ピッチショット、ランニングアプローチ用で分けてありますが、ボールも備えてあり、飽きずに練習ができます。微妙な30ヤード程度までの練習ができるのが最高です!

さらに、練習グリーンの脇には小さなバンカー練習場もあります!

コース概要は?

ホームページでコース紹介を見ると、各ホールの高低差がわかるイラストが確認できます。これは各ホールの高低差が結構あるという証かな? と推測できます。

その通りで、アウトコース、インコースともにアップダウンにより、ヤーデージの距離が参考にならないホールも多くあります。

また、コースの特徴としては、アウトコースとインコースでその顔が変わっており、インコースのほうがややトリッキーな造りとなっています。

なお、2001年(平成13年)ニューベント(A-1種)使用グリーンが完成して、その後ワングリーン化を行い、2018年(平成30年)にすべてのホールのワングリーン化が完成しました。

アウトコースの特徴

アウトコースは、レギュラーティーで3266ヤードと距離があります。中には打ち上げもあり、数字以上に距離が長いハーフです。

アウトコースのスタートホールは、かなりの打ち下ろしでアップダウンを感じますが、2番以降はそれほどのアップダウンを感じることなく、普通の丘陵コースか林間コースの趣です。

しかし、なだらかな上りが続いていたり、フェアウェイの傾斜でほとんど平らなライからのショットは打てません。傾斜を意識した難しいショットが要求されます。

さらに、見た目以上の上りが続くホールがあり、距離が長いホールが少なくありません。

特に、6番のハンディキャップ(HD)1のミドルホール(パー4)は390ヤードですが、ティーグラウンドからグリーンまで上りが続きますので、かなり厳しいホールです。

さらに、8番、9番と400ヤードのミドルホールが連続しており、丁寧な攻めが必要な上がりホールとなります。

ちょっとひと休みして、昼食をご紹介します!

昼食でレストランに上がると、ゆったりとした空間が広がっていました! 席に座り、メニューを眺めると、おいしそうな料理が並んでいました!

恒例のカレーライスとも思ったのですが、何とカツカレーとともに、海老フライのカレーがあるじゃないですか!

これは珍しいと思い、同伴のメンバーの方に聞くと「おいしいんですよ!」との答えで、決まりました。

海老フライカレーをいただきました。サクサクの海老フライとカレーライスの絶妙なコラボでした! ごちそうさまでした!

インコースの特徴

さて、インコースは、レギュラーティーで2965ヤードと短めに感じますが、上りのホールもありますので、プレーした感じはその短さではありません。

スタートホールは、357ヤードのやや左ドッグレッグのミドルホールで、2打目は打ち下ろしとなります。HD6で、距離以上に難しいホールです。

インコースも上がりホールが難しい造りです。17番は370ヤードでHD2のミドルホールで、ティーショットは打ち上げで、2打目は高いグリーンへ打ち上げていきます。

グリーンに乗っても横の傾斜が強いために、3パットの危険が大です。最終18番は、388ヤードのミドルホールで、HD4という手強さです。

特に、グリーンの傾斜や2段グリーンなど、3パットの危険があるグリーンが多いのが、その特徴の一つです!

八王子CCでのラウンドを終えて!

大半の名門コースがそうであるように、八王子CCも「攻める・守る」をはっきり意識して攻めていかないと、大ケガになることを痛感したラウンドになりました。

決して、無理をせずにピンポイントを狙って丁寧に攻めること、これを怠ったために、途中に何度も痛い目に遭いました!

やはりこのような古い名門コースは、きっちり戦略を立ててプレーしないといけないと、反省するラウンドでした!