ゴルフクラブ
Nick Jagger
スイングウェートはあくまでも参考程度にとどめておきましょう
スイングウェート(スイングバランス)は、元来何本ものクラブを使用するには重量配分を同じにしたほうがいいという考えから、スイングしたときに感じる重さを知る基準として考え出されたものです。
自分に合った振りやすいクラブを見つける上でとりあえずの目安になるものですが、あまり気にしないでクラブを購入しているアマチュアゴルファーが多いようですね。
スイングウェートの数値
スイングウェートは機械で測定し、数値で表すことができますので、クラブを選ぶ時の目安になります。
その表示方法は、アルファベットと数字を組み合わせたもので、まずA、B、C、D…という順に分けられ、アルファベットが進むにつれて重くなっていきます。
さらに、それぞれのアルファベットに対して、D0、D1、D2…というように0から9までの数字が付き、こちらも数字が大きくなるにつれて重くなっていきます。
クラブの長さによって若干変わりますが、1ポイントの変化は約2グラムで、例えばD1のクラブをD2へと重くしたいときは、ヘッドに2グラムの鉛を貼ればいいのです。
これでスイングウェートも1ポイント変わるというわけです。
自分の感覚が基準になるスイングウェート
自分に合ったスイングウェートを見つけ出すには、自分の感覚が基準になります。
実際に振ってみて、自分の感覚で最適であろうと思うものを見つけ、その数値を確認するのです。
後でスイングが変化してきたときには、その数値を基準に重くしたり、軽くしたりすればいいのです。
感覚的なものといいますと、とても難しく思うかもしれませんが、この感覚による誤差は非常に少ないものです。
ゴルフ歴の浅い人でも、自分の感覚を信じてほぼ間違いありません。
手に持ったときや実際にスイングしたときに、少しでも違和感を感じてしまうクラブは、あなたに合ったクラブではないのです。
スライサーは軽めのクラブでヘッドを走らせる
具体的な方法として、まずワッグルしてクラブヘッドの重みを感じ取ります。
次にハーフスイングをしてみます。
そのときスイングウェートのもう少し重いクラブともう少し軽いクラブを比較してみれば、自分に合った重さを見つけやすいでしょう。
スライスに悩んでいるアマチュアゴルファーは、スイングバランスが重いクラブで振り切れないことが原因となっていることが多いようです。
このことを考慮すると、自分の感覚よりもやや軽めに感じるクラブを選んだほうが振りやすいでしょうし、クラブヘッドを走らせていくことにつながりやすいはずです。
過信は禁物です!
とはいえ実はこのバランスという考え方、シャフトがドライバーからパターまでスチールシャフトでできていた時代に考えられたものなんです。
なので、現在のように、カーボンシャフトとスチールシャフトがセットの中に混在する場合は、無理にバランスを統一する必要はなく、強いていえばアイアンセットの中だけとか、同じ長さのドライバー同士などで考えればいいことです。
また、アイアンセットを同じバランスで統一するという考え方もありますが、振り心地を考慮して、長いクラブから短いクラブになるにつれてバランスを徐々に重くする(フローさせる)という調整方法もあります。
さらに言えば、バランスは、グリップエンドから14インチ離れた場所で計測することになっています。
つまり、クラブのこの部分にいくら重りをつけてもバランスは変わらないのです。
400グラムでD0バランスの7番アイアンが仮にあったとして、その14インチの場所に1キロの重りをつけてもバランスはD0のままなのです。そんなクラブ振れませんよね?
なので、あくまでも参考程度に留めておくくらいでいいでしょう。
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