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テーラーメイドのニューボール「TP5/TP5X」アイアンも低スピンの時代へ
マスターズを優勝したS・ガルシアはじめ、D・ジョンソン、J・デイら世界ゴルフランキングのトップランカーたちがこぞって使用しているテーラーメイドのニューボールが「TP5/TP5X」だ。
どちらも5層構造のツアースピンボール。
性能、テクノロジーがものすごい。
これからのスタンダードとなるか?
それでは行ってみよう!
目次
トッププロがミドルアイアンで深くターフを取らなくなった。マッスルバックを使用しなくなった。
トッププロがミドルアイアンでターフを深く取らなくなった。
マッスルバックアイアンを使用しなくなった。
最近の傾向として、なぜ深くターフを取らなくなり、マッスルバックアイアンを使用しなくなったのか?
その理由は、アイアンショットのスピンを減らしたいからである。
アイアンの適正スピン量は番手×1000回転と言われている。
ハンドファーストでダウンブローにしっかり打つと7番アイアンで7000回転位は出る。
マッスルバックでしっかりしたボールを打つためにはダウンブローでターフを深くとる必要がある。
これが、トッププロがマッスルバックを使用しなくなった理由である。
どういうことかというと、スピンが多いボールは風に弱い、そして飛距離が落ちる。
この事は、トーナメント開催コースの距離が長くなり、全英オープンのように風が強いコースでは、デメリットとなってしまう。
全ては勝てなくなるからだ。
動画をクリック↓
TP5/TP5Xの構造
どちらも5層のボールになるが
TP5
構造 5層
*コア硬度 ①16 ②24 ③44
カバー厚 ④0.5mm ⑤1mm
主な使用選手 S・ガルシア J・ローズ
TP5X
構造 5層
*コア硬度 ①25 ②35 ③55
カバー厚 ④1.5mm ⑤0.5mm
主な使用選手 D・ジョンソン J・デイ J・ラーム そして松森彩夏も(笑)
*コア硬度の数字はコンプレッション
〇数字はレイヤー(層)数字が小さいほど内層になります
どちらもアプローチスピン性能は勿論、ドライバー、アイアンともに非常に低スピンで飛距離が出るとの事です。
低スピンでアイアンの飛距離が伸びる
以下はテーラーメイドゴルフ チーフテクニカル オフィサー、開発総責任者のブノア・ヴィンセントのコメント。
「低スピンでドライバーは勿論、アイアンの飛距離も出る。ドライバーは、低スピン化のヘッド、ボールの進化により飛距離が伸びた。しかし、実はミドルアイアンにおけるスピンは多すぎたのだ。それが飛距離をロスし、風に左右される事になっていたのだ。「TP5」シリーズでは、6番アイアンで500回転/分程スピンを減らすことに成功した。このことにより、風の影響を受けずに安定した飛距離が出るようになった。このボールが飛ぶのではない。今までのボールが正しく飛んでいなかっただけだ」
低スピンボール。ではアプローチのスピン性能は?
ボールが低スピンで飛ぶのはよくわかった。
しかし、スピンが減るとアプローチでボールが止まらなくなるのではないか?
この事にもブノア・ヴィンセントはこうコメントしている。
「アイアンショットをグリーンに止める事に必要なスピン量は4000回転/分あれば十分。それが今までは7000回転/分以上あった。グリーン上で不要なスピンバックや飛距離のロスをなくすためにはスピン量を減らす事が必要であり、そのためにはボールを5層構造にする必要があった」
とコメント。さらに、カバーに使用するウレタン素材について、
「TP5/TP5Xにはキャストウレタンという熱硬化性ウレタンを使用している。ほとんどのツアーボールはサーモプラスティックウレタンというウレタン素材を使用している。キャストウレタンは非常に優れたアプローチスピン性能とソフトな打感を両立できる素晴らしい素材であり、アプローチショットで5000回転/分以上のスピン性能を発揮する。ロングショットやミドルアイアンの初速やスピン性能を決めるのは、主にコアの役割であり、TP5/TP5Xでは3つのコアの硬さを緻密にフローさせ、初速とスピンのバランスを取っている。そしてフルショットしないアプローチのスピン性能やパターのフィーリングは“キャストウレタン”がその鍵を握っている。このボールの性能は、世界のトッププロがすぐにTP5/TP5Xにスイッチした事が証明している」
とコメントした。
「TP5」の使用でS・ガルシアがマスターズ優勝。
単に契約の問題で使用しなければならなかったというだけではなく、「TP5」の性能を証明した形となった。
私は、いつも別のボールを使用しているのですが、次のラウンドでは使ってみたいと思います。