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【MSD42外伝】同じ顔なのに2つの性格!?ブリヂストン B3 SD/DD ドライバー

皆さまお久しぶりです。じゅんやあくです。

ここでは、ヘッドスピード42メートル/秒(m/s)、ハンディキャップ7.2(2022年8月18日現在)の筆者が、様々なクラブやボールの試打などのレポートを不定期で行っていきます。

記念すべき第1回は、2022年7月に発売されたブリヂストンのB3 SD/DD ドライバーです。

カーボンモノコック構造で余剰重量を40グラム生み出すことに成功!

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このドライバーの特徴は、フェースを除くボディ全体がカーボンモノコック(カーボン一体)構造になっていることです。

カーボンモノコックは、F1カーなどでもよく使われる構造ということからもわかるように、軽量化と強度アップに優れた技術。

今回この構造にすることにより、従来は20グラムだった余剰重量をなんと40グラムまで増やすことに成功したそうです。

余剰重量が増えるということは、重心設計の自由度が増すということです。

この技術的ブレイクスルーにより、アドレスした時にまったく同じ顔なのに、つかまり度合いが全然違うSDとDDという2種類のドライバーを作り分けることができました。

ちなみに、SDは“ストレートドライブ”、DDは“ドロードライブ”の意味です。

同じ顔のドライバー、同じスイングをしても弾道が全然違う!

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さて、実際に試打をした感想です。

構えた感じは、2本とも同じ顔で、ストレートフェースでとても構えやすいです。上の写真を見てもわかるように、どっちがどっちかわかりません(メモをし忘れてしまい、本当にどっちがどっちかわかりません……)。

一般的なドローバイアスのドライバーは、フックフェースだったり、クラウンのヒール側が膨らんでいて不格好に見えたりするものなのですが、DDはそんなことはまったくありません。

当然ですが、SDもDDも同じ顔なので、同じように構えることができます。ですが、同じように振ってみると、弾道がまったく違います!

私のスイングの場合、SDでは高弾道のストレートボールなのですが、DDではフックしか出ません。思いっきりカットに打って、ようやくフェードっぽい弾道になりました。

これまでのドローバイアスのドライバーが構えにくくて苦手だったスライサーの人には、ぜひDDを一度打ってもらいたいです。

さて、7月某日に行われた試打ラウンドでは、同社のゴルファーズドックを簡易体験し、自分に合ったスペックのドライバーを渡されて、実際にハーフをラウンドしました。

フィッティングの結果、ヘッドは10.5度のSDで、シャフトは三菱ケミカルの新シャフト、ヴァンキッシュ(4X)となりました。

普段10.5度のヘッドを使っているのですが、このB3ドライバーは球が上がりやすいので、9.5度でも良かったかもしれません。また、シャフトも“軽硬”好きの私にピッタリのチョイスです。

実際にラウンドしてみると、高弾道で風に強そうな、ストレートからややフェード気味のボールを安定して打つことができました。

私の今年のフェアウェイキープ率が約60%なのですが、この日はドライバーを使った7ホール中5ホールでフェアウェイヒットしたので(71.43%)、方向性も良かったです。

私が試打したSDは、フリーウエイトとなった40グラムをヘッド後方に配しています。そのおかげか、フェースのトウ側にヒットしてもそれほどヘッドがブレず、芯を食った時とそん色のない飛距離で、打った瞬間に「ミスった!」と思った時でも、想像の半分くらいの曲がり幅で済んでいました。

パッと渡されてこれだけのパフォーマンスが出たのは、ドライバーの性能とフィッティングのおかげだと思います。

古江彩佳も早速B3ドライバーを手にして、米ツアー初勝利!

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7月末に行われた米ツアー「トラスト ゴルフ スコットランド女子オープン」では、同社契約の古江彩佳が早速B3 SD ドライバーを手にして、念願の米ツアー初勝利を挙げています。

B3 SD ドライバーが安定した飛距離でフェアウェイをとらえ続けた結果、得意のアイアンとパターにもいい相乗効果が生まれ、最終日の10バーディノーボギー、62というビッグスコアにつながったんだと思います。

同じ顔で違う性格の2タイプのドライバーなので、幅広い人に合うと思います。ぜひ皆さんも試してみてください!