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重要な要素?! 重心距離とクラブの関係
「重心距離」というワードをご存知でしょうか?
重心距離はボールがスライスしてしまったり、ドライバーで思うような飛距離が出なかったりするお悩みを解決する重要なファクターの1つです。
重心距離とクラブの関係を知ることで自身にあったクラブを見つけることができます。
ここでは重心距離の特徴について説明してきます。
重心距離とその重要性
重心距離とは、ゴルフクラブのフェース面上の重心点(スイートスポット)からシャフトの中心線までの距離のことを指します。
ゴルフクラブのヘッドにはそれぞれの重心距離があり、長いクラブも短いクラブも存在します。
重心距離はボールのつかまりを大きく左右するポイントであり、重心角と並んで最重要要素の1つと言えます。
重心距離について知っておくことは、自身にあったクラブを知ることにつながります。
では重心距離の長短によりどのような特性があるのでしょうか?
重心距離の長いクラブの特徴
重心距離の長いクラブは慣性モーメント(MOI)が大きいため、クラブのヘッドが返りにくくなります。
慣性モーメントが大きいということは、シャフト軸を中心にヘッドが回転しにくくなるということなので、ヘッドの返りに影響を及ぼし、ターンをさせにくくしてしまうので、結果ボールがつかまりにくくなる原因となってしまいます。
そのため、いったんフェースが開いてしまうと閉じるのが難しくなってしまうので、フェースを開かないように使う技術が必要になってきます。
しかし、裏を返せば引っ掛けにくいクラブであるというメリットもあるので、スイング次第ではその特性を生かすことも可能であり、重心距離の長いドライバーの中にはフックフェースでつかまりを補っているものもあります。
また、重心距離が長いということはスイートエリアも広くなる傾向があるため、初心者や中級者にやさしいモデルが多いです。
重心距離が短いクラブの特徴
一方、重心距離の短いクラブは逆に慣性モーメントの影響が小さく、回転させやすい操作性の良いクラブであると言えます。
それによりヘッドが返りやすく、ボールのつかまりが良く、スライスで悩んでいる人にはちょうどいいクラブです。
しかし、ヘッドが返りやすい・回転しやすいということは、フェース面が開きやすくも閉じやすくもあり不安定になりやすいという難点がありますので、自身のスイングを考慮して、フェースの開閉をコントロールできるかよく考えて選ぶようにしましょう。
また、重心距離が短いということはスイートエリアが少々狭いということになるので、操作性はいいですが技術が必要となってくることも考慮してください。
重心距離と重心角の関係
重心距離の特徴を知った上で、重心角との関係も理解しておくと自分にあったクラブの選択がしやすくなります。
重心角もボールをつかまえる上で重要な要素であり、重心距離と重心角の大小の組み合わせで4つのタイプにヘッドを分けることができます。
1.重心距離が長く、重心角が大きいヘッドは、ヘッドが大きめでスイートエリアが広めなので、初中級者向け。
2.重心距離が長く、重心角が小さいヘッドは、ヘッドの返りが悪くボールがつかまりにくいので、フッカー向け。
3.重心距離が短く、重心角が大きいヘッドは、ヘッドの返りが良くボールをつかまえやすいので、スライサー向け。
4.重心距離が短く、重心角が小さいヘッドは、ヘッドが小さめでスイートエリアが狭いので、中上級者向け。
重心距離やクラブとの関係を知ることで、自身にあったクラブを見つける目安となります。
クラブの特徴を理解し、より良いプレーを実現しましょう。