初心者
ホシノカオリ
vol.15【ゴルフダイアリー】ゴルフ場の管理体験に行ってみたよ!
ゴルフダイアリーをご覧の皆さん、こんにちはホシノカオリです。
いつもゴルフ場様に撮影やプレーのお世話になっているんですが、今日は特別にお願いしてゴルフ場のコース管理の体験をさせていただくことに。
普段やっているお仕事などをお聞きしてから、お手伝いさせてもらえることはお手伝い(?)をしてきました。
ゴルフコースの管理、想像以上に大変でした。
目次
今日はゴルフクラブを持たずにゴルフ場へ
いつもはゴルフクラブを持って、練習してコースを回るんですが、今日はプレーはしません。
いつもキレイに整備されているゴルフ場、美しい芝や景観はどのように保たれているのか、それを確認しにいってみたいと思います!
今日はいつもお世話になっている花の木ゴルフクラブの副支配人の髙木さんに、ゴルフ場の管理をする方々がいる“管理棟”というところへ案内していただきました。
時間の都合上、早朝の作業は間に合いませんでした。そのため後半のお客さんがすべてスタートした後の作業に同行していきます!
いろいろな機械がいっぱーい!
管理棟についたらまず巨大な車庫のような場所が目に付きます。
そこにはいろいろな機械が。1つ1つ役割が違うみたいなんですが、何が何やらさっぱりわかりません(汗)。
芝の肥料とかも山積みになって置かれていました。
せっかくなのでいろいろと機械の役割とか、どんな作業をするのか聞いてみることにしますっ!
管理の方にご挨拶をしたら、写真は一緒に写っていただけませんでした(笑)。代わりにでっかい機械に乗せていただきました(動いてません)。
フェアウェイを走っているのを見たことがある方もいるかもしれませんが、芝刈りをする機械だそうです。
これ何をする機械かわかりますか~?
芝刈り機とはちょっと違うこの機械。
とっても大切な作業をする機械の作動部分なんですが、何をする機械だかわかりますか?
この機械は、グリーンのエアレーション作業をする機械なんですって。
グリーンに小さな穴が空けてあって、そこに砂が埋めてあるのを見たことがありますよね。あれがエアレーションです。
ゴルフ場のグリーンはみんなが踏み固めてしまうので、芝の根の生育や水はけが悪くなってくるらしいんです。そこで花の木ゴルフクラブでは年に3~4回のエアレーション作業をするそうです。
「エアレーション後は砂をまくから、グリーンが重くなって嫌がる人も結構いるんだよね。でもグリーンを維持するためには大切な作業なんだよ」
と、妙に詳しいマネージャー……。
コース管理の仕事って何があるの?
午後の作業スタートまでまだ少し時間があったので、花の木ゴルフクラブのコース管理の梶川さんにお話を伺ってみました。
聞けば5時30分や6時00分頃にはすでに作業開始しており、まず朝は必ずグリーン刈りを行うそうです。
グリーンの長さは4ミリ。
ボールがちゃんと転がる手入れの行き届いたグリーンは毎日お手入れしているんですね。しかもお客さんがいる関係上、プレー前に終わらせなければなりません。
朝早いって大変だ~。
そしてさらに午後の最終組がスタート後も、まだまだ作業が残っています。
季節によって作業内容は変わるそうなんですが、落ち葉や枝などを拾ったり、バンカーを均したり、フェアウェイやラフを刈ったり。とにかくやれる作業をなるべく片付けていくそうなんですよね。
中でもグリーンは夏場の暑さ、日差しに弱いらしく「グリーンは死守します」とおっしゃっておられました。ものすごく神経を使われてるんですね。
まずは練習グリーンのカップ切ってみましょう~
最終のお客さんがスタートされたようで、その後をカートで追っていきます。
そこでコースへ入る前に、「練習グリーンのカップ切りをやってもらいましょう」ということになって、早速体験。
カップを切る位置を決めたら、カップを切る器具をザクッと差し込みます。
このとき、決められた深さまで器具を差し込んでいきます。
そして器具をそーっと抜くと、カップの穴が出現!
穴を開けるだけならそこまで難しくはありません。でもこれがちょっと曲がって穴を開けちゃうことがあるようです。
抜いた芝がこちら。
こんな風になってます。
「ティラミスみたいになってる!」と言ったら、食べ物に例えた人は初めて見ました(笑)と梶川さん。
す、すみません。食いしん坊で(笑)。
そしてカップの穴が崩れてこないように、筒状の金属を差し込めばカップは終わり。
カップってこういう仕組みになってたんですね。
ついにコースへ! 作業内容ってどんなのがあるの?
これから行う作業は、コース内の目土、グリーン上のピッチマーク修復、バンカー均しの補助、落ち葉掃除です。
落ち葉掃除はブロワーという空気を吹き出す機械でやるそうで、ちょっと無理みたいでした。
そのためコース内の目土と、グリーンのピッチマーク修復をやらせていただくことに。
目土を持ってカートで移動しながら埋めていきます。
コースの目土!
こうしたショット跡をディボット跡と言います。
目土のやり方は簡単で、削れた部分に砂を入れて踏んで均すだけです。
そこまで神経質にやる必要はないみたいで、手際よく目土を入れていきます。
目土を入れたところは足でササッと均して完了。
実はディボット跡を埋めるとき、目土の高さに注意すると良いそうです。
それはイラストの赤線で示したラインまでにすること。目土をこんもりと盛ってしまうと、芝を刈る機械の刃が痛みやすくなるからだそうです。
さらにプレーヤー目線で見ても、目土を盛ればその部分だけ膨らんでしまい、フラットではなくなってしまいます。
目土、今までやっていませんでした(汗)。これからはショット毎に持っていくようにしたいと思います。
次はいよいよグリーンのピッチマーク修復へ
実はピッチマークの修復作業はある程度終わってしまった後らしく、残ったピッチマークを探して修復しています。
えーっと実は私、これまでグリーンフォークを使ったことがありませんでした。距離があるショットがほとんど(まったく?)乗らないからです。
せっかくなのでグリーンフォークの使い方を覚えて、もっと使ってあげたいと思います……。
やってみると案外難しい?ピッチマーク修復
凹んだ周囲にフォークを刺して、真ん中に寄せるように、と言われましたがなかなかスムーズにできず難しい(汗)。
「カオリちゃん、遅いよー。管理の人に迷惑だからサッササッサとやっていってよ~」
マネージャーめ、言い方ってものがあるだろう(笑)。
しかも普段はパターの裏でトントンするんですが、パターも持っておらずソフトスパイクで来てしまった私。
仕方ないので手でトントンして平らにします。
これぞプロの技? ピッチマーク修復のお手本!
「周囲にフォークを刺して、こう寄せる感じですね」とサラリとやってくれた管理の梶川さん。
リズミカル! そしてキレイ!
なんとなく自己流でピッチマークを直している人が多いらしいんですが、本物の管理の方の修復方法ですから貴重な資料かも!?
後はバンカー均しをお手伝いして作業体験終了っ!
次にバンカーを機械で均した後、機械が出た部分がどうしても荒れてしまうようで、そこを竹ボウキで掃いてキレイにしていきます。
実はこの後も目土、ピッチマーク修復、バンカー均し、落ち葉掃除などが続くということだったのですが、私の作業体験はここでタイムアップ。
落ち葉掃除をするブロワーも背負わせてもらいましたが、強風過ぎて立っていられませんでした(笑)。
管理の梶川さん曰く、ブロワ-持ってがんばると翌日腕が筋肉痛になるそうな……。
ハードなお仕事です。
美しいゴルフ場は管理の方々によって守られていた!
いつ来ても気持ちがいいゴルフ場。それにはしっかりと人の手が入って管理をされていたからだと強く感じることができました。
楽しいゴルフを支えてくれているのは、こうした管理の方々の努力の賜物なんだと。
『“来たときよりも美しく”の精神でゴルフを楽しんでいただけると、後の組の方にも気持ちよくコースを使っていただけます。僕らもコースを管理していますが、ラウンド中はどうしても入れませんから』
とメッセージをいただきました。
楽しいゴルフは管理の方によって支えられていたんですね。ゴルフ場でプレーする側としても、気をつけていかなきゃいけないなぁと感じました。
梶川さん、ありがとうございましたっ!