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初心者

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【ゴルフ豆知識】GPSとレーザーでできることとできないこと

皆さんは、グリーンまでの距離をどうやって把握していますか?

セルフプレーの増加に伴い、距離計を持ってラウンドする人が急速に増えています。

でも距離計って何を基準に選べば良いのでしょうか?

今日はそんなあなたのために、距離計の賢い選び方についてお話しします。

※この記事は2019年のルール改正以前に執筆されたものです。

距離計にはGPS方式とレーザー方式がある

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ゴルフ用の距離計にはGPS方式とレーザー方式の2種類があります。

GPS方式は地図上の水平距離を表示します。

レーザー方式は対象までの直線距離を表示します。

それぞれ動作原理が違うので、できることとできないことがあります。

GPS方式は地図情報に基づき、2点間の水平距離を計測する

GPS方式の長所は
1)小型で軽量
2)値段も手頃(1万円以下)
3)誰でも容易に扱える
4)ブラインドコーナーでも距離がわかる

GPS方式の短所は
1)原理的に数メートルの誤差が発生する
2)消費電力が大きい
3)ピンまでの距離はわからない
4)ゴルフ場以外では使用できない

レーザー方式は光学原理に基づき、ピンまでの距離を表示する

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レーザー方式の長所は
1)0.5ヤード単位の高精度な計測ができる
2)計測時だけONにするので電池が長持ちする
3)ピンまでの距離がわかる
4)ゴルフ場以外でも使用できる

レーザー方式の短所は
1)どの機種も重く、大きい
2)値段も高価(3万円以上)
2)素早く照準を合わせるにはコツが必要
3)ブラインドコーナーでは距離がわからない

GPS方式とレーザー方式、使い分けのポイント

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一般的にはGPS方式が良いでしょう。プレーする際にはグリーンセンターとフロントエッジの距離がわかれば十分だからです。

また自分の飛距離を確認する際もGPSの方が便利です。

ピンまでの距離を正確に知りたい場合は、レーザー方式が真価を発揮します。打ち込み防止のため、前の組との距離を確認するためにも便利です。

最近は高低差が計測できる機種が増えています。レーザー方式は光軸の傾きによって、GPS方式は等高線を使って高低差を算定します。

競技で使用可能なのは、距離のみを計測する機種

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ゴルフ規則では、競技での距離計測器の使用を原則禁止しています(規則14-3)。

ただし「距離のみを計測する機種」を使用することを認めるローカルルールを制定することができます。

従って競技に参加する人は「距離だけ計測する機種」または「高低差計測機能をOFFにできる機種」をおすすめします。

皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。

※2019年のルール改正以降は、距離計測機の使用は原則認められる方向に改正されています。規則4-3aに記載