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ダンロップ女子オープンの舞台「利府ゴルフ倶楽部」〈後編・コース編②〉〜“コース紹介・新シリーズ”第7回

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンのトーナメントの舞台、「利府ゴルフ倶楽部」をご紹介しているこのシリーズですが、今回はその後編で、インコースをご紹介していきます。

これまでの、16回に亘るトーナメントで、数々のドラマを生んだホールが出てきます。

後半のインコースは、テレビ中継で放映されて、毎年ドラマが繰り広げられて来ました。キーポイントとなるホールなど、プロがドラマを演出したホールも含めてご紹介します!

では、早速コース編②をスタートします。

まず、インコースの特長とは……

後半のインコースは、レギュラーティーで3142ヤードと、アウトとほぼ同じ長さです。その各ホールには、池が効果的に配置されています。

また、利府GCのバンカーの多さが、インコースでも行く手を阻みます! 18ホールで100個以上のバンカーは、とても多い数だと思います。

インスタートで、10番をグリーン方向へ歩いていくと、右下に3番ホールのティーグラウンド前の池が見えてきます。

この池が、上から見ると蝶の形になっていて、この形を見ることができるのは、この10番ホールからだけだと、キャディーさんが教えてくれました!

とにかく、インコースは池を避けてピンポイントに打っていく技術が求められます。

全体的に、とても美しいホールが続きますが、様々な罠が待っていました!

15番ショートホールで、数々のドラマが生まれました!

インコースの中で、ドラマを生んだホールが15番ショートホール(パー3)です。

距離は149ヤードでHD(ハンディキャップ)14ですが、グリーンが左奥へ斜めになっていて、左側はすぐに池になります。

また、グリーンから池に向かって、ラフがなく池まで刈り込んであるので、グリーン上をボールが左に転がると、間違いなく池に入ります!

トーナメントの最終日は、ほぼ左奥にピンが切られるので、ピンをデッドに狙うと、池の餌食になる可能性が高くなります!

昨年のトーナメントでは、新垣比菜プロがこの池に入れて、優勝争いから脱落しました。

女子プロにとって、距離的には問題はないと思いますが、優勝争いの中でピンを狙っていくとミスが出るという、とてもスリリングなホールです!

最終18番は、右サイドに美しい池と滝があるロングホールです

グリーンまで上りで、表示よりも距離がありますが、センターを狙って攻めていきたいホールです。

昨年の大会では、ここで大江香織プロがバーディーを奪取して優勝しました!

ティーグラウンドに立つと、中央の大木の左のフェアウェイがとても狭く感じます。

少しでもスライスすると、右の池に吸い込まれます。

この大木の左に打っていければパーオンは可能になりますが、グリーンまでクロスバンカーも多く、距離の短さをバンカーで難しくしています。

利府GCでは、バンカーを避けるショットの正確性が試されますが、その典型的なホールです!

また、グリーンとガードバンカーの間はラフがなく、バンカーに落ちるようなセッティングになっているので、注意が必要です!

上がり3ホールの入口、16番は要注意なミドル! さらに17番は気をつけたい短いミドル!

15番のショートを切り抜けると、16番・386ヤード・HD6のミドルホールが待っています。

フェアウェイの左はグリーンの手前まで池が続き、さらにグリーンの傾斜が厳しく、とても難しいホールです。

フェアウェイからやや左に打って行かなければならず、グリーンの手前が落ちているので、2打目にプレッシャーがかかります!

17番・334ヤード・HD18は、比較的短いミドルです。

距離的には、問題はありませんが、右のクロスバンカーは絶対に避けるようにすべきです。

昨年の大会では、優勝争いをしていた佐伯三貴プロが、この17番でボギーを叩いて脱落しました。

やはり、上がりの3ホールはしっかりと攻めていかないと、パーやボギーが取れない造りになっています!

「利府GC」は何度でも挑戦したい、そんな素晴らしいコースでした!

快晴の下で利府GCをラウンドしましたが、平日にも関わらず満員で、ほぼ連日そんな状況で、キャディーさんを取れるのは、4ヶ月前の予約だとキャディーさんから聞きました。

こんなに混んでいるのに、フェアウェイの手入れは最高で、ディボット跡はほぼ見当たりません。さらに、キャディーさんの対応も完璧で素晴らしかったです!

久しぶりに気持ち良くラウンドできたゴルフ場でした。また、機会があったらラウンドしてみたいと思ったコースでした!