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ゴルフクラブ

ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『APEX アイアン』

今回の貧打爆裂レポートは、2021年2月26日発売のキャロウェイ『APEX アイアン』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。新しいアイアンの秘密に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。

『APEX アイアン』は合格点のさらに先を目指すアイアンだ!

『APEX アイアン』は、キャロウェイが2021年2月26日に発売したクラブです。

“タングステンを手にし、飛びも高さもアイアンの理想型へ。進化した、ちょうどいい飛び系軟鉄鍛造アイアン”が『APEX アイアン』のコピーです。

【試打クラブスペック】
ヘッド素材 17-4ステンレススチール
フェース素材 FLASHフェースカップ(#4~#9)、フェースプレート(PW)
シャフト N.S.PRO ZELOS 8(S)
ロフト #5/23.5度、#6/26.5度、#7/30.5度、#8/34.5度、#9/38.5度、PW/43度
価格(税別) #5~PW(6本組) 14万4000円

『APEX アイアン』には、進化していくツアーレベルのアイアンという宿命があります。

新しい『APEX アイアン』は、鍛造アイアンで初めて、AIデザインの「FLASHフェースカップ」を搭載しました(PW除く)。

『APEX アイアン』専用に設計されたフェースは、番手別に、最適になるように追求したものになっているそうです。結果として、初速アップと、高初速エリアが拡大したことで、前モデルよりも高く大きな飛びを、やさしく得られるようになるとのことです。

次のテクノロジーは「タングステン・エナジー・コア」です。

ヘッド下部に、タングステンウェイトのパーツを配置できるようになっていて、弾道が最適になるように調整されています。前モデルよりヒールサイドのソールを削って、その分の重量も、タングステンウェイトに振り分けています。

ボールが上がりやすくなり、ミスヒットにも強くなり、芯をフェースの中央に揃えるという点でも機能するそうです。

さらに、フェースの裏に「ウレタン・マイクロスフィア」が入っています。フェースの反発に邪魔にならないように、無駄な振動を吸収する機能です。フォージドアイアンらしい心地良いフィーリングが生まれるそうです。

『APEX アイアン』は、ややオフセットになっていて、ソールも抜けが良くなっています。

ツアーモデルとしても機能するようなアイアンのフォルムは『APEX シリーズ』の伝統です。使用するゴルファーが自信を持って打てるアイアンを目指して製作されている証明です。

前モデルの『APEX アイアン』も試打しましたが、すこぶる気持ちの良いアイアンでした。飛距離性能も見事でしたし、アイアンとしての完成度に高評価をつけました。

そのアイアンの後継機種が新しい『APEX アイアン』です。

良くて当たり前という、初めから高いハードルで試打をすることになりました。

まず、見た目は合格です。美しいだけはなく、骨太というか、しっかりした印象を感じます。

『APEX アイアン』は、構えると打ちたくなるアイアンです。

『APEX アイアン』は新しいオーソドックスになる!

動画を見てください。

『APEX アイアン』で、最初に感じたのは、ヘッドの大きさが良い! でした。一言で表現すれば、ヘッドがシャープで小さいのです。

細かいところですが、フェースの装飾も含めて、懐かしさを感じさせます。昔のアイアンが持っていた、職人の手が入っているような温かさすら感じてしまうのです。

じっくりと見てみると、トップエッジやトウの曲線ラインが美しいです。そういう部分も『APEX アイアン』の個性です。

構えた時に、弾道を意識できます。クラシカルなアイアンが好きなゴルファーにはたまらない雰囲気があるクラブに仕上がっています。

打ってみると、打音の音量は控えめで、音質は湿っているけれど単音で美しい音質です。

打ち応えは、前モデルより軽く感じました。それでいて、芯に当たった感触は明確にあります。

感性の部分は好みですが、個人的にはかなり良い感覚で打てるアイアンだと思いました。

市場には、芯感が明確にあるアイアンが少なくなってきています。僕とは逆に、違和感があると感じるゴルファーもいると思いますが、『APEX アイアン』は総合力で、そんなことは忘れてしまうような結果を出してくれます。

ボールの高さは、低めの高弾道です。

そして、飛距離性能は、クラシカルなアイアンの1番手アップから1.5番手アップです。ロフト通りか、ロフトより少し飛ぶと考えると良いと思われます。

飛び系アイアンとして、満点です。

『APEX アイアン』で、最も進化を感じたのはスピン性能です。

その場で止まろうとするスピンのかかり具合は、ツアーモデルのアイアンに相応しいデキです。感心しました。

『APEX アイアン』は、やさしい飛び系という新しいツアーアイアンが欲しかったすべてのゴルファーにオススメします。

腕前を問わず、いろいろなタイプのゴルファーが使えるアイアンです。

試打ラウンドをしていて、何ひとつ、不満を感じずにプレーをしました。これはかなり珍しいことなのです。

ちょうど良いやさしさは、狙い通りに飛ばして、止めるというオーソドックスに行き着くのです。『APEX アイアン』に教えられた気がします。

かつての自信に満ちたゴルフを取り戻したいというオールドゴルファーにも、これからハイレベルなゴルフを楽々とこなすゴルファーになりたい若者にも、自分の気持ちに応えてくれるアイアンとして『APEX アイアン』を打ってみてほしいです。

時代が流れて、振り返って、今回の『APEX アイアン』が良い流れを作ったきっかけになったと思うゴルファーを想像しました。良いクラブは、良いゴルファーを育てるものなのは、歴史が証明しているのです。

アイアンにおいて、美しさも機能になると個人的には考えていますが、『APEX アイアン』は本当に美しいアイアンです。