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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

長尺クラブで失敗!短く持つorシャフトカットする、どっちが正解?

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回のお話は、クラブを短く持つ利点についてです。

グリーン周りは短く持ちます。

私は、クラブを持つ位置を一定にはしていません。

状況と経験で握る位置を決めています。

グリーン周りの場合、かなり短く持つこともあります(写真のように、グリップの一番下の部分を持ちます)。

短く持つメリットは、クラブが操作しやすい点です。

長く重いクラブより、短く軽いクラブのほうが扱いやすいのは当たり前ですが、ゴルファーの中には、上級者でも短く持って打つという、簡単で効果的なテクニックを使わない方が多いように思います。

今年大活躍の今平周吾プロは、短く持つ代表選手です。

タイガー・ウッズ選手も時々、短く持って打っています。

短く持つ時と目一杯の長さで握る時は支点が違ってきます。

ずい分前に48インチの長尺シャフトが流行ったことがあります(また長尺の流行る気配を感じます。参考になるかも知れません)。

流行に乗って48インチのドライバーを買ったのはいいのですが、その長さでは振り切れないので、少し短く持って打つと打てるし、それほど飛距離も落ちないので、「余計な部分を短くカットしてください」というお客様が大勢お見えになりました。

ビッグキャリーゴルフショップは、クラブの作製・修理を行っています。

おおかたの修理は、お客様の見ているその場で行いますので、ご要望を聞きながら修理します。

修理が終われば、当然その日に持ち帰れます。

私「グリップを余して握れば、それほど飛距離は落ちませんが、短くカットして普通に握ると、飛ばなくなりますよ」と説明します。

でも、長尺のシャフトカットで来店された方で、「それなら止めます」と言った方は一人もいませんでした。

その当時の私は、“5下”と言われるハンディキャップ5以下のシングルプレーヤーでクラフトマン(クラブ作製・修理の職人) ですから、たいていのアマチュアが考えることは、すでに実験済みで結果もわかっていました。

説明をするのですが、お客様の決断は変わりません。

短く握った時と目一杯の長さで握った時では、クラブ操作がまるで違います。

私の実感としては、支点が変わるのだと思います(それだけではありません)。

お客様のご要望に応える。

私のモットーは、「お客様の言う通りにクラブを仕上げる」。

しかし、中には明らかに失敗する、と思えるお望みには、経験とデータは伝えておきます(それと失敗した時の対処法もそれとなく言っておきました)。

48インチをシャフトカットした常連のお客様も、後に「河野さんの言った通りだったよ。全然別物になってしまったよ」と言ってました。

そう言う方には、その方に合ったシャフトをリシャフトする提案をさせていただきました。

ここ(Gridge)には、クラブ工房のことは余り書いていませんが、ビッグキャリーゴルフショップを開店してから24年になりますので、クラフトマンとしての河野も時々は書かせていただきます。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。