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「名匠・井上誠一」設計コースの真髄を学んだ「愛知カンツリー倶楽部」~いつも80台を目指す“ラウンド日記”第56回

コース紹介でご紹介した、「愛知カンツリー倶楽部」のラウンド日記です。

日本で最も有名な設計家「名匠・井上誠一」の傑作と言わしめた「愛知カンツリー倶楽部」です。

一筋縄ではいかない難しさを秘めていることは、ゴルフ場ホームページで確認していましたが、見た目とまったく違う、何とも言えない難しさがありました。

これぞ、井上誠一設計の傑作「愛知カンツリー倶楽部」だ! と感じながら、打ちのめされながらも堪能したラウンド日記です。

どうぞ、ご覧ください!

ヤード表示は長くないのに、ティーグランドでは「遠いなぁ!」と感じる! この感覚は不思議でした!

スコアカードを見ると、ロングホール(パー5)がハーフ3つずつでパーは74、全長は6638ヤードです。

また、各ホールの距離を見ると、ミドルホール(パー4)でも400ヤードを超えるホールは、アウト・イン各1ホールで、ロングホールも最長554ヤードと、決して距離が長いとは思えないはずでした。

しかし、アウトの1番ロングホールのティーグランドに立つとピンは見えず、「S字になっています」とのキャディーさんの説明でした。

このようなブラインドホールが、ショートホール(パー3)を除いて、ミドルホールやロングホールでは大半でした。

このようなホールのブラインドと、200ヤード付近まで上りになる造りが、「距離感を狂わせて長いなぁ!」と感じさせる、目の錯覚を利用しているのでないかと思いました。

このコースは、さまざまな球筋と正確な方向性を試されるコースだ!

ラウンドが進んでいくと、さまざまな顔が見えてきます。

林間コースのようにバンカーと砲台グリーンで難しくしているのとは、一味も二味も違う感覚です。

特に8番ミドルのS字ホールは、ティーショットの狙いが、フェアウェイではないとんでもない方向をアドバイスされます!

しかも、そこに正確に運ぶ技術と220ヤード程度の飛距離は必要です。

また、このコースでは、できればドローボールとフェードボールを打ち分ける技術も必要だと感じました!

各ホールではほぼ平らなところがなく、フェアウェイでも傾斜がきついライが続きます!

平らなライはどこか? と言われれば、「それはティーグランドです」というくらいフェアウェイにもさまざまな傾斜がありました。

左足上がり・左足下がり・前上がり・前下がりとあり、後半には、キャディーさんに「平らなところはないんですね!」と、皮肉を言うほど傾斜のオンパレードでした。

これも、「井上誠一」マジックだと思ったのですが、例えばロングで2打目を打って止まったところが、ボールに向かって歩いている時には、平らなライに見えるのですが、実際に行ってみると微妙な傾斜で、それが単なる「左足上がり・下がり」だけではないということです。

これがほぼ全ホールとなると、皮肉の一つも出る訳です。

正直、よくこの地形をそのままにホールを設計したなぁ、と感心しました。

「受けグリーンが一般的」だが、奥が少し下っているのは? 井上誠一らしい設計!

「今日のピン位置は難しいところに切ってあります」と、キャディーさんが言うくらいで、日曜日に競技の決勝があり、その時のピン位置を変更していないのかも ?と言っていました。

相当奥に切られていることが、多くありました。

基本的には受けグリーンですが、一番奥がやや下がっているグリーンが少なくありませんでした。

さらに、グリーン奥にはバンカーがあったり、崖になっていたりと、グリーンへのショット、そしてパットは神経を使うことが多くありました。

このピンポジションにもしてやられて、3パットがラウンドで3回、また後半は短いショートパットを外してイライラがつのるプレーが続きました。

「えっ、惜しい!」が、多くありました!

最後は、打ちのめされてラウンドを終了!

getty

とにかく、頭を使いました! 一生懸命考えながらプレーしましたが、それでも上手くいきませんでした!

この愛知カンツリー倶楽部は、とにかく難しい! というのが終わった時の感想です。

これまでもちょっと難しいなぁというコースでも、ここまで難しいと感じることはあまりありませんでした!

これまでの経験で、こんな感覚を持ったのは、同じ井上誠一設計の大洗ゴルフ倶楽部だったことを思い出しました! 似ている、大洗もそうだった!

愛知カンツリー倶楽部も名匠・井上誠一の傑作と言われるコースだという声が、心から理解できる、そんなコースでした。

結局、この日の結果はパー74で、アウト46・イン49、トータル95でした。

残念ながら、今回は目標の80台を達成できませんでしたが、3パットと短いパットのミスが重なったことを考えれば、一応頑張りました!

このコースなら仕方ないかなぁ! と思いながら、プレーを終えました。