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ライフスタイル

Nick Jagger

危ないショットに「フォアー!」と叫ぶのはなぜ?

ゴルフコースで大声を出すのはタブーです。

唯一の例外は「フォアー!」で、こればかりはゴルファーの命にかかわることですから、ありったけの声で叫んでもかまいません。

ところで、なぜ「フォアー」なのでしょうか?

「フォアキャディー」が短縮されたという説

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その由来については2つの説があります。

ひとつは「フォアキャディー(forecaddie)」からきたというものです。

フォアキャディーとは、ゴルフ競技で、ブラインドホールや深いラフのあるホールでボールの着地点を確認するために配置されたキャディーのことですが、その起源はこうです。

昔、ゴルフボールはとても高価で、ゴルファーたちはボールがなくならないように、ボールの着地点を確認するフォアキャディーを雇っていたのです。

そして、ゴルファーはボールを打つと、前方にいるフォアキャデーにボールがそっちに行くことを知らせていたのです。

そのときの叫び声が「フォアキャディ~!」で、やがて「フォア~!」に短縮されたというのです。

戦場で使われていた「前方注意!」の意味

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もうひとつの説は、戦場で兵士が銃を撃つとき、前方にいる味方に弾が当たらないように「Beware before!(前方注意!)」と叫んでいたのが「Fore」に短縮されて、それがゴルフでも使われるようになったというものです。

隣のホールに打ち込んで、高額な賠償金という判決も

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いずれにしても「フォアー!」は「前に」を意味する“fore”からきていることは間違いありません。

アメリカでは、ボールが右に曲がったときは「フォアー・ライト」、左に曲がったときは「フォアー・レフト」と叫ぶそうです。

ゴルフ場で突然隣のホールから「フォアー!」の声が聞こえたら、まず頭を抱えてしゃがみ込むことです。

失明や死亡した例も多く、ぶつけたゴルファーは高額な賠償金を裁判所から命じられた例も少なくないことをも覚えておきましょう。