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ゴルフコース・練習場

PAR RUSH 01

宮城県「東蔵王ゴルフ倶楽部」“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ第39回

今回は、関東を離れて、東北宮城県の「東蔵王ゴルフ倶楽部」をご紹介します。

このコースは、宮城県柴田郡川崎町にあり、仙台の奥座敷と言われる「秋保温泉」から車で20分強というアクセス。

温泉に泊まってゴルフをするのに最適なコースです。

名称だけ聞くと山間のコースのように感じますが、コースに極端なアップダウンはありません。

目には見えないくらいの緩やかな上りがあって距離感がとても難しく、さらにベントグリーンの芽がきつくグリーンの難しさもあります。

宮城県では、隠れた名門コースです。

それでは、ご紹介しましょう!

倶楽部の概要について…

コース開場は、1973年(昭和48年)で、45年ほどになる古いコースです。

設計は、たくさんのコースを設計している「富澤誠造」で、「いずみ・山里・みやま」の27ホールのコースですが、メインコースは「いずみ~山里」の18ホールとのことでした。

この日は、そのメインコースをAグリーン使用でラウンドしました。

昔、男子プロツアーのJCBクラシックを開催していた「表蔵王国際ゴルフクラブ」というゴルフ場を覚えているかもしれませんが、今回ご紹介する東蔵王GCは、同じ柴田郡にあるコースです。

東蔵王GCは、緩やかな地形に、林間コースの趣で造られたゴルフ場で、アップダウンをほとんど感じることなくラウンドできます。

このコースは、キャディー付またはセルフで、乗用カート使用のラウンドになっています。

クラブハウスは簡素な造り!

クラブハウスは、お世辞にも立派とは言えない造りですが、ハウス内はきれいになっていて、ロッカールームもゆったりとしていました。

浴室には、「東蔵王の湯」と暖簾(のれん)がかかっていました。

なお、今回は時間の関係でドライビングレンジやアプローチの練習ができませんでしたのでご紹介できませんが、前にプレーした時に利用した経験では、距離もありしっかりした練習場でした!

いずみコースの特徴!

いずみコースは、地形が南東の緩やかな斜面で、大きくゆったりとしたうねりを持っています。

フェアウェイは思い切って広く取っていますが、左右の大きく深い林のために、狭く感じるほどです。

全体として大きなアップダウンはありませんが、目の錯覚なのではないか? と思わせるような微妙な上りが2打目の距離感を狂わせます!

いずみコース・Aグリーン使用では、3234ヤードですが、実際にはこのヤーデージ以上の距離があります。

東蔵王GCの3コースに共通していることですが、「2打目の以降の距離感」と「芽のきついグリーンの攻略」が、ポイントになります。

いずみコースの難しさ!

いずみコースは、6番のロングホール(パー5)が、ハンディキャップ(HD)1で最も難しいホールです。

距離的には496ヤードと短いのですが、ティーグランドからグリーンまで、緩やかな上りで実距離はこれ以上です。

3打目の距離感と、2段グリーンの攻略が鍵となります。

次に、最終9番のミドルホール(パー4)が、HD2で距離は408ヤードです。

しかも、ティーショットはやや打ち上げ、その後左ドッグレッグで、フェアウェイが左傾斜になっていますので、右目からの狙いになります。

また、グリーン手前70ヤード付近右側に大木があり、狙いを難しくしています。

グリーンも厄介でした!

さらに、いずみコースのショートホール(パー3)は、150~170y程度の距離があり、見た目以上に難しく、簡単にパーを取らせてくれません!

緩やかな上りのミドルホールが多く、本当に2打目の距離感が見た目以上に残ります!

また、グリーンは各ホールの芽が厳しいのですが、特に8番・372ヤードのミドルホールのグリーンはとても難しく、苦労しました!

山里コースの特徴!

山里コースは、いずみコースよりも南側に造られていて、林と池が上手くミックスされた面白いコースです。

距離は、いずみコースよりも短くAグリーン使用で3169ヤードですが、ドッグレッグが多く、池も効いて、狙いが絞られます。

山里コースの難しさ!

山里コースでは、6番・382ヤードのミドルホールが、HD1の通り難しいホールでした。

左ドッグレッグでグリーンまでずっと上りです。

ティーショットは、フェアウェイ右へ打たないと、グリーンは狙えません。

しかも、相当の距離が残り、グリーンの右手前のバンカーが難しさを増しています。

次に、HDは3ですが、7番・525ヤードのロングホールは確実にショットを運んでも、最後の池越えが厳しさを増します。

フェアウェイが少し左に傾斜していて、ピンポイントの狙いと、グリーンがやや砲台で、手前のバンカーが効いています。

ショートホールのグリーンも難関!

山里コースのショートは、150ヤード以上でいずれも打ち上げで、距離感が難しいです。

最後の最後まで、距離感に悩まされるラウンドになりました。

東蔵王GCは3回目ですが、最も難しいと感じました。また、機会があったらリベンジしたいと思います!