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野村タケオ

ゴルフマン【第78回】いつもと違う

木曜日のお楽しみゴルフマンの第78話です。

なんか妙に調子がいい時ってのもあるもんです。

【第78回】いつもと違う

ゴルフボールってのは曲がります。

アマチュアゴルファーはなるべく曲がらない真っ直ぐな球を打とうと一生懸命練習するのですが、実は曲がらない球ってのは難しいんですな。

「真っ直ぐ打つのが一番難しい」的なことを言った有名ゴルファーもいらっしゃいます。

だからってどっちに曲がるかわからないボールを打つのはとても怖いもんです。

ショットのたびに「フックしちゃうかな~、それともスライスか?」何て考えていたら、そりゃまともにスイングなんてできないっすよね。

しかしですよ、絶対にどちらかにしか曲がらないボールだったら安心して打てる。

たとえば絶対にスライスする球しか打てないなら、それはそれで武器になるんです。

左に池やOBがあろうとも、絶対に球は右に曲がっていくわけですから、何も恐れることなく左に向かって打ち出せるんですな。

僕がやっと90台のスコアでラウンドできるようになったころは完全なスライサーでした。

もうね、アウトサイドインスライサーのお手本のようなスライサー。

ボールはコースの左サイドに打ち出されて、ギューンとスライスしてフェアウェイ右サイドに落ちる。

僕のこの持ち球を知らない人は、僕が打った瞬間は「ファー」って叫びたくなるくらい左方向に打ち出されるのですが、僕の球筋を知ってる人は打った瞬間に「お、いつもの球筋」と思うわけです。

もちろん僕自身も左に打ち出している分にはまったく心配がないわけ。

飛距離的には超カット打ちスライスですから、そりゃ飛んでませんよ。

せいぜい210ヤードくらいが良いところでしょうか。

ちょっと風が強かったり、当たりが薄すぎたりしたときは200ヤードを切っていたかもしれないっすね。

しかしですよ、ティショットに関しては飛距離は出なくても安定していたので、大きなケガはないわけで、OBとか打っての大叩きとかってのは少なかった。

なのでスコア的には安定するんですよ。

しかし男たるもの、やっぱ飛ばしたいわけで、そこからもっとつかまったボールを打てるように試行錯誤しているうちに、飛距離は伸びたもののフェードも引っ掛けも出るようなゴルファーになっちゃいました。

これがはたして良かったのかどうか?

もしかしたらスライサーのまま、もっと飛ばせるような練習をしたほうが良かったのかもな~なんてことも思っちゃいます。

ってことで、スライサーの人も恥ずかしがることなく、究極のスライサーを目指してみてはどうでしょうか?