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プロゴルファー

Gridge編集部

ヒッティのThe U.S. Open 2018レポート③松山くんに付いて18ホール歩きました

ごきげんよう。編集部のヒッティです。

ニューヨークからお届けする、全米オープン2018の現場リポート(というか随筆のような散文)。

いま現地時間の木曜日17時ですが、朝8時13分スタートだった松山英樹くんはホールアウトしました。

午後のスタートで出た秋吉翔太くんと星野陸也くんは、記事を書いている段階ではまだプレー中です。

豪華な顔ぶれのペアリングです

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同組になったのは、リッキー・ファウラーと、マーク・リーシュマンの2人。

カリフォルニア出身のファウラー。4年間ロサンゼルスに住んでいたヒッティはファンをたくさん知っています。

ゴルフの腕前もさることながら、ファッションやキャラクターでも人気者の彼は、試合会場のあちこちから「Go! リッキー!」とギャラリーからの声援が飛び交います。

だから思わず「ファウラー」じゃなくて「リッキー」と呼びたくなる、好青年です。

オーストラリア出身のリーシュマンも、PGAツアーで3勝、インターナショナルに5勝挙げている実力者です。

今シーズンも15試合中トップ10に6回入るなど、安定した成績を挙げています。

そんな豪華メンバーでのラウンドとなった初日。

前日の寒く暗い天候とは打って変わって、汗ばむほどの陽気となった一方、強風が選手たちを惑わせました。

松山のドライバーが!

実は昨日の練習ラウンド後に、ドライバーのフェースが割れるというアクシデントに見舞われた松山。

話の筋からは脱線しますが、メーカーやプロの名誉のため(?)に説明しましょう。

プロのドライバーが割れるということはそう珍しいことではないのです。

市販されているクラブは量産品になり、どうしても個体差というのが出ます。

プロが使用するクラブは、その中でもルール適合内で最も反発係数が優れたクラブが選ばれるので、フェース面が薄いのが一般的です。

それでも、われわれアマチュアゴルファーなら問題ありませんが、プロは毎回打点が同じところに集中します。

薄い面の同じ場所に、すごいスピードで衝撃がかかるのですから、ゴルフクラブでも金属疲労を起こして割れてしまうんですね。

さて、松山はスタート前の練習で何本か打ち比べをしていましたが、選んだのは試合で一度も使用したことのないドライバー(ピン G400 LS-Tec)でした。

前半で苦戦するもファインプレー

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「フェアウェイは広く距離が長いから、ロングヒッターかつショートゲームが得意な人向き」という前評判を聞いていたのですが、「フェアウェイそんなに広いか?」というのが個人的な感想。

なんせ、両脇に「フェスキュー」と呼ばれるラフが待ち構えているのです。

海沿いのリンクスコースということもあり、セッティングはまるで全英オープンのようです。

ドライバーを変更したことに違和感を覚えたのか、最初はアイアンでのティーショットが目立った松山。

前半ではバンカーに入れたり、ラフから出すだけのショットがあったりで、4つスコアを落としてしまいます。

しかしドライバーを使用すると毎回フェアウェイキープ。ヘッド割れアクシデントの心配を払拭してくれました。

後半はチャンスもありましたが、1オーバーとし、トータル5オーバーで初日を終えました。

今日は3パットが3回あり、明日以降の課題はショットよりもパターと言えそうです。

観戦の合間にちゃっかり

コースのアップダウンは少ないものの、暑い中歩いていたら、甘い誘惑を発見。

頑張っている松山くんたちや関係者の苦労を尻目に……ちょっとアイスクリームをいただきました。