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ライフスタイル

Nick Jagger

日本のゴルフの未来は大丈夫?若者よ、ゴルフをしよう!

先日、東京近郊のゴルフ場に取材に行きました。

着いてびっくり、駐車場には車が5台ほどしかありませんでした。

支配人は「どこでも空いてるホールで撮影してください」とのこと。

都心から1時間ほどのアクセスのよいコースですが、平日とはいえこんなに空いているとは……。

バブル時代には現在の3倍以上のプレー代でしたが、コースの予約を取ること自体ができないくらい混んでいたのが夢のようです。

ゴルフ場倒産、昨年よりもハイペース

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全国でゴルフ場の倒産が急増しています。

5月に産経新聞で報道されたニュースによれば、今年の4月の時点で倒産件数はすでに13件に上り、リーマンショックのあった平成20年を上回るペースだそうです。

ちなみに昨年は1年間で12件のゴルフ場の倒産がありましたから、このペースでいけば年内に30件近くの倒産があるのではないかと言われています。

そのバックグラウンドには、若者のゴルフ離れによる利用者の低迷があるほか、その施設整備などのためにメンバーが預けた預託金の償還に対応できずに廃業の道を選ぶケースが多いそうです。

ゴルフ人口の減少の原因は若者離れ、接待費削減、預託金償還

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ゴルフ人口が減退した最大の要因は、若年層にすそ野が広がらなかったことによるゴルファーの高齢化です。

ビギナーでもゴルフ用具を一式揃えるとなると、5万円前後はかかる上に、プレー費用も他のスポーツと比べれば高額です。

郊外のコースに向かうのに欠かせないクルマを持たない若者も多いですよね。ゴルフ場の利用者の20パーセント以上は65歳以上なんだそうです。

このままではどう考えても先細りは目に見えている状況です。

バブル時代は接待ゴルフ、プレー後は銀座でクラブのハシゴなんて人も多かったのですが、不景気に突入すると当然ながら接待費の削減です。

ゴルフ場の経営者には「預託金問題」も重くのしかかっています。

メンバーが施設整備のために預けていたお金も期限が来れば返還を求められますが、資金不足から多くのコースが先延ばしし、訴訟も起きています。

バブル期に建設された多くのコースが設備の更新時期にさしかかっていて、その費用もかさむというのですが……。

東京五輪は追い風になるか…

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これまでは倒産しても、別の大手の運営会社に引き継がれゴルフ場として再スタートを切ることが多かったのですが、最近ではそのまま閉業しソーラー発電など別事業の用地になることも少なくないようです。

たいていのコースは荒れ地となり、兵(ゴルファー)たちの夢の跡となっています。

東京オリンピックの競技に採用されるなどの追い風もあるだけに、ゴルフ業界は若者、女性ゴルファーの獲得に改めて力を入れなくてはいけない時期であることは間違いありません。

若者よ、ゴルフを始めよう!