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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

ゴルフで得をしている人の話 奇跡のような人 その2

自分が勤めている5000人規模の会社の社長をゴルフの弟子にしているという、現代のおとぎ話のようなS様のお話です。

その1はこちら↓

私のスイング。

こんにちは。レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

私が、生徒様にお教えしているスイングの特徴は以下になります。

●コンパクトなスイング
●フォロースルーの大きなスイング
●ベタ足
●体の正面で打つ
●リピータブル

上記は、今、世界的に活躍している韓国勢のスイングの特徴と同じです。私の理論も韓国流スイングに近いと思います。

コンパクトでリピータブル。

私が、上達の過程で経験した事は、皆様が経験している事と同じです。

ですから、その方のスイングを見れば何に悩んで、何がブレーキを掛けているのかも良く解ります。

それは、過去に私が経験をして乗り越えて来た事だからです。

S様のゴルフは、体力に任せた叩き付けゴルフで、私から見ると危なっかしいのですが、本人はその叩き付けで飛ばしているので、その成功体験が邪魔をしてなかなか修正に踏み切れずにいました(このパターンは厄介です)。

S様のスイング(トップ)

多くの方に見られる傾向ですが、その方の得意な部分が壁になったり、上達するためには、変えたり捨てなくてはならない技術だったりします。

しかし、過去に成功した事があるためにその技術は捨てられません。

そのため、その辺りで技術の成長が止まります。

そんな自分を変えるのは、強い動機や意志が必要で、そしてその変革を成功させるためには正しい理論が必要です。

しかし、試行錯誤してたどり着いた理論が正しいとは限りません。

そのため、スイング改良のハードルはとても高いのです。強い意志と正しい理論この両方がないと成功しません。

上達するためには

S様の場合は、会社の人間とラウンドしている分には余裕があるので何の危機感もなかったのですが。

度々、私のほかのお客様である90歳のK様にスコアで迫られると、「90歳のKさんに負けてしまう」という危機感が働いたのでしょう。

それだけではなく、高齢のK様の上達振りを見て、向上心が生まれたという事もあるのでしょう。

前から私が指摘していた部分(ヘッドをボールに叩き付ける)をやっと本気で治す気になったようです。

インパクトゾーンを長くする

それで、指導したのは「インパクトゾーンを長くする」という事です。いくつかの練習方法をお教えして、それをここ1年くらい取り組んでもらっています。

「インパクトゾーンを長くする」。そうすれば、方向性も良くなりボールを押していけます。

それが、先日のラウンドレッスンの時に出ました。

今までのS様の飛距離は、私と同じか当たれば、私より少し飛ぶという程度ですが、叩き付けインパクトのため左右どちらにも曲がりやすく、またダフリやすくもありました。

約30ヤードの飛距離アップを達成!

私は、S様に「ポテンシャルを使い切れていないよ」といつも言っていましたが、今回のラウンドレッスンでは、私を30ヤード程アウトドライブしたホールが3ホール程ありました。

それには、打った本人が驚く程の飛距離でした。1年程辛抱強く練習して来た甲斐がありました。

翌日、来店されたので「昨日はすごかったね」と褒めたところ、S様「今日、体のあちこちがとても痛いんです、今までと違います」。

私「今までと、違う体の使い方で飛ばしているからそうなるんだよ」

余りにも気持ち良く飛ぶので、振り過ぎたツケが来たようです。

やっとこれで、S様にも、もう一段上が見えたようです。

「次回は強い韓国勢について」述べさせていただきます。

レッスンプロ・クラフトマン の河野でした。