Gride

gettyimages/694131056
getty

ゴルフスイング

Nick Jagger

目玉のバンカーショット、柔らかい砂はSW、硬い砂はPWが有効です

ショートアイアンで放ったボールが高く舞い上がり、わずかにショートしてガードバンカーに。

ボールは砂にめり込み目玉……、そんな経験は誰にでもあるはずです。

アベレージクラスの多くの人が、脱出できるかなぁと思いますよね。

砂の抵抗は大きくなるし、スイングの力加減も相当強くしなければと思いがちですが……。

フォロースルーは取らない

getty

目玉からの脱出は、よく言われているように、クラブフェースを被せ気味にして、鋭角に打ち込みます。

沈んでいるボールの下にクラブヘッドが入り込めるように左足体重でアドレスします。

上から打ち込んだら即フィニッシュのつもりで、フォロースルーは取りません。

これは、鋭角に打ち込むからヘッドが抜けにくいというのが最大の理由ですが、もう1つ、フォロースルーを取らないほうが方向性が良く、力加減も合わせやすいからです。

クラブヘッドを抜こうという気持ちがあると、トップしやすくなります。

どうしてもボールをすくい上げる心理が働き、リーディングエッジから入らず、ソールの部分で砂を打つからソールが跳ねられてトップになるのです。

砂質でクラブを替える

getty

ところで、目玉でも下が柔らかい砂の場合と硬い砂の場合があります。

まるで火山の外輪山のようになる目玉は、砂が柔らかいと思って間違いありません。

そのような状況では、外輪山めがけてサンドウェッジで打ち込みます。

反対に下が硬いと感じたら、サンドウェッジではなく、ピッチングウェッジを使ったほうがやさしく打てるでしょう。

それほど強く打ち込まなくてもOK

getty

目玉になったら、それなりに砂の抵抗は大きくなりますので、それに負けない力は必要です。

非力な女性には厳しい状況ですが、男性であれば、砂に負けないくらいの力は持っています。

それを目玉=大きなスイングで力一杯打ち込まなければいけないと考えてしまいますが、これはいけません。

通常のエクスプロージョンショットの力加減は、アプローチの約3倍と言われています。

20ヤードの距離ならば、バンカーから打つ場合は60ヤードを打つスイングでちょうどいいのですが、目玉ではどう考えたらいいのでしょう。

ほとんどの人が、ノーマルなバンカーショットよりも強く打ち込まなくてはと考えます。

4倍の強さ、少なくとも3倍以上と考えますが、正解は3倍以下です。

砂の抵抗は確かに強くなりますが、脱出後のランが多いのです。

出すだけでなく、少しでもピンに寄せようと思うなら、ランを計算しなくてはいけません。

すると、3倍以下の力加減で間に合うことになるのです。