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ゴルフコース・練習場

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新潟県「中条ゴルフ倶楽部」“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ第25回

久しぶりの“隠れ名門コース”を紹介シリーズ、第25回です。

今回は、新潟県胎内市にある「中条ゴルフ倶楽部」を紹介します。

このコースは、コースから海は見えませんが、日本海に程近く、松林に囲まれた林間コースです。

2002〜2007年には日本プロゴルフ協会主催のシニアツアー「アデランスウェルネスオープン」が開催されるなど、新潟県でも屈指の名門コースです。

それでは、その舞台をご紹介しましょう!

トーナメントを開催したこともあるコースに相応しい、クラブハウスの佇まい!

中条ゴルフ倶楽部の開場は、1988年(昭和63年)8月です。

まだ開場から30年程度の比較的新しいコースですが、男子のトーナメントを8回開催し、2017年には関東アマチュア選手権の決勝の舞台にもなりました。

コース設計は新井規矩雄(きくお)プロ、総合監修が杉本英世プロです。

付近には、過去に日本女子オープンが行われたこともある紫雲ゴルフ倶楽部などもあり、松林に囲まれたトーナメントコースです!

さて、クラブハウスに一歩足を踏み入れると、建物の中は決して華美ではありませんが、フロントの周りには大き目のソファが置かれ、全体的にゆったりとした造りです。

また、ロッカーも大きめで、首都圏からキャリーバッグで来場しても、余裕で入れることができます。

コースはレギュラーティーでも距離があり、難しいコースセッティング!

大きなアップダウンがほとんどない、比較的平坦な林間コースです。

レギュラーティーでも6500ヤードあり、距離的には厳しいセッティングのコースです!

ただ今回は、レギュラーティーが少し前になっており、比較的短い設定になっていました。

それでも、コースが少し緩やかに上っていったりという具合で、特にミドルホール(パー4)のセカンド(2打目)の距離が長かったです。


中条ゴルフ倶楽部
新潟県胎内市村松浜字上原555
(最寄高速道路)日本海東北自動車道中条

さすが、男子のトーナメントを開催していたコースだと実感!

このコースは、アウトとインで、その顔が一変します。

アウトコースは、林間コースで左右は大きな木立となり、さらに緩いドッグレッグが続き、ティーショットに方向性が求められます。

この林に入れてしまうと、木が密集しているために、出すだけになってしまい、ほぼ1打罰と同じです。

一方、インコースはアメリカンスタイルで、フェアウェーも割合広く、左右の林もあまり気にならないので、余裕を持ってティーショットを打っていけます。

ただし、林が気にならない分、風の影響を受けやすくなるので、要注意です。

そして、アウト・インともに最終ホールは、池越えの比較的長いミドルホールで、攻め方を考えないと、池の餌食になる可能性が高くなっています。

さらに、グリーンがとても大きいので、乗せる場所とパットに要注意です。

とても素晴らしいトーナメントコースですが、それはつまり攻め方をきちんと考えないと、罠にはまり散々なスコアになるコースということです。

それでは、コースを見ていきましょう。

林間コースのアウトの造りは?

まず、1番はやや右ドッグレッグのミドルホールでスタートします。

右の林に注意しながらグリーンへ行くと、そのグリーンの大きさに驚かされます! 通常の1.5倍はあるグリーンでした。

乗っただけでは、なかなか2パットで収めるのはとても難しいです。

アウトコースは、その後もストレートなコースはほとんどなく、大半が左右どちらかのドッグレッグが続きます。

そして、ホールのハンディキャップ(以下HD)では、5番のロングホール(パー5)がHD1ですが、その前の4番のミドルホールが、どこへ打てば良いかと迷う短いミドルで、ティーショットの腕が試されます。

ほぼ直角の左ドッグレッグでフェアウェーの幅がないこと、また曲がる付近に数本の高い木があるため、狙いを狭くしています。

まったく気が抜けないホールが続き、最後にドラマが待っている!

さらに、HD7の6番ミドルホールは、緩やかな上りの左ドッグレッグで、距離が400ヤードを越えるために、厳しいホールとなります。

そして、最終9番は419ヤードの左ドッグレッグのミドルホールで、右に逃げ道はあるものの、グリーン手前の左に大きな池があります。このホールにもドラマがあると思います。

また、コーナー付近に大きな木があり、この木を避けようとすると、右の斜面の方向に行きセカンドの距離が残りますので、3打目をどうするかを考えなければなりません。

木を避けながら、3打目勝負で攻めていくのが賢明な選択かもしれません!

一方、アメリカンスタイルのインコースは?

インの10番ティーに立つと、アウトと違って林の圧迫感がなく、思い切ってティーショットできます。

グリーン手前にバンカーがありますが、それほど気になるものではありません。

インコースもアウトコースと同様に、ほとんどが左右にドッグレッグしたホールが続きます。

そして、ラフが広く左右の林まで距離があるので気にならないのですが、ところどころフェアウェーやラフにある数本の木立が狙いを難しくしています。

インの最初の難関は、14番のミドルホールです。

距離は371ヤードですが、グリーンは砲台で、右手前に顎(あご)が高いバンカーがあり、その右からグリーンの後ろ側は、すべて池になっています。

そして、このグリーンが奥の池に向かって下り傾斜になっており、球が止まりません!

グリーンに行ってみると、ボールがないということになります。

インも上がり2ホールが難しいホールとなります!

さて、15番のHD2のロングホールは、やや左ドッグレッグですが、方向さえ間違わなければそれぼと難しくはないと思います。

インでは上がり2ホールが難しいです。

17番のミドルホールは、緩やかな上りの434ヤードなので、相当飛ばさないと2打では届きません。

手前に刻むと、グリーンが大きな2段となっており、ピン位置によってはとても難しいアプローチとなります。グリーンの奥は坂で落ちていきます。

18番は377ヤードのミドルホールです。

230ヤード辺りから左に少し曲がり、その先はバンカーがあり、約100ヤード程度の池を越えてグリーンを狙います。

できるだけ池に近く、バンカーに入らない位置から140ヤード程度のショットが必要で、池の餌食にならないように攻めなければいけません。

この日も、アウトの9番、インの18番で池にハマった人を多く見かけました。

練習場は屋根付きで、コース練習場としては珍しい造り!

練習場は、距離は250ヤード、26打席。

屋根が付いていますので、天気が悪くても心配は要りません。

この練習場は、ラウンドをしない外から練習に来る方もいるため、プリペイドカードで球を出します。

球数は500円で50球と、朝の練習としては多めです。

いつもの感じで「コインを2個ください」なんて言おうものなら、100球になりますので、ご注意ください。

なお、ボールは本球のロストボールで、本格的でした!