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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(37)

何かを変えなけりゃ、同じ結果にしかならない。

“もしかすると、今の体力に合った道具に変えるのが良い?”

でも、ドライバーだけ、アイアンだけ、を今どきの軽いものに変える訳には行かず、変えるならセット全体を変えるようになるだろう。

でも、そんな資金はありましぇ~ん^^;

そもそも、昔打てたのに今打てないのはおかしい!

よ~し、特訓だ!!

なぜだ~!?

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倉本プロの『本番に強くなるゴルフ(ゴルフダイジェスト新書)』をバイブルに、ずっと続けてきた自宅練習。

本の中で紹介されている「ブランコを振るように」を体感するために、右手1本、左手1本で打ち、最後に両手で打つ。

最初はどれも当たらなかった。

でも、本を片手に日々の工夫でだんだん当たるようになって来ると、右手1本ではまぁまぁの結果が得られてきた。

右手1本が一番上手く打てて、次に両手。

左手1本はなかなかうまく打てるようにならず、ひどいダフリとシャンク、そしてフック。

ダフリとシャンクは収まって来ても、このフックが治らなかった。

左手1本の時だけ、真左ってくらいに強烈にフックする。

両手では左45度方向に転がる程のフック。右手1本では左めに真っ直ぐ、または少しスライス。

そんな練習を続けること6ヶ月。

ついに、ようやく、左でも真っ直ぐ打てるようになってきた!

右手1本の時のバックスイングとフォローのクラブ位置で、左手に持ち替える。

すると “え~っ!?こんなに〇〇~!?” と感じる。

でもその位置で、右手では打てるんだから信じてやるしかない。

そして、できてきた。

違和感も少なくなってきた。

でも……両手になるとフックする。

右手、左手、各1本打ちの時のクラブポジションを作って、両手で持ってそこに当てはめてみる。

そして打つ。

でも、同じ位置に来ているはずなのに、うまく打てない。

そのうち、当てること自体難しくなってくる。

“片手打ちにあって、両手打ちにないもの……。”

それは……重さ……か?

“そうだ! 片手では無視できない重さに感じるのに、両手ではゆるゆるにグリップしてやっと感じる重さ。あの重さ感の違いだ!”

てことは、両手でもあのくらいに重さを感じることができれば、片手の時と同じ動きが覚えられるんじゃ??

練習器具作成!

長さ90センチの鉄パイプ。

直径32ミリほどのものと、もう一回り細いものを各1本購入し、細い方を中に入れて二重にし、先端を厳重にガムテープで塞いだ。

重さは約1300グラム。

ずっしりと重く、片手ではまるで振れないが、両手では何とか振れる。

しかし、まさにクラブ、いや鉄パイプに振られるスイングしかできない。

これなら! 片手打ちの時の、あの、重さを利用して振るしかないあの感じを、両手打ちでも再現できる(無理やりね^^;)。

自作練習器具で初めての感覚

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ブランコを揺らすように、ブラ~ン、ブラ~ン。

それしかできない。

いつもの9時~3時のは危なくてちょっと無理^^;

最大8時~4時くらいで、左右に振る、いや、揺らす。

振り子の中心を保つだけで精いっぱい。

良くも悪くも、何にもできない。

少し言葉にするのが難しいのだが、足首から頭までも含めた身体全体で、この小さな振りをサポートしているような感覚。そしてそれはすべて自然に起きる。

たっぷりと素振りを続けた。

リズム・タイミング、身体全体での振りはもとより、ほかにもいろいろな気付きがあった。

中でも予想外だったのは、アドレス。

“こんなにハンドアップになるのか~(思えば片手の時はそうなっているのに、やってなかった^^;)”

“右のグリップはこんなに開くのか~”

この、重い重い鉄パイプを両手で持つと、その重さと関節の可動域の限界が相まって、全体が決まるところに決まる。

そして初めての体験が一つ。

“こんなに左の股関節に乗るのか~”

ラクなカタチ、持っていられる、振っていられるカタチは、一つしかない。

片手打ちが片手打ちのための練習になっていて、両手打ちにいかに反映されていなかったのかを思い知りました。

これでシングルだ~!

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さて、この発見が正解なのか、打って確かめてみよう。

ワクワクする。ドキドキもする。

鉄パイプをそっと置き、すぐさまサンドウェッジに持ち替える。

重さは当然軽いし、グリップも細いが、極力数秒前のアドレスや振りを再現しようと試みる。

そして、いつものスポンジボールにアドレス。

鉄パイプのようにクラブを振る。

すると、打てた!!

ポーンと、真っ直ぐ、高く!!

バウスが軽くマットを擦り、キュンと軽く音をたてた。

“気持ちいい~^^♪”

よ~っし! 今年はこれを練習してフックを撃退! シングルになるぞ~!!