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ゴルフスイング

おっ3

ボールを打たない練習のススメ。~その2 音でチェック!~

ボールを打つだけがスイング作りではありません。でも、何をどうしたら良いのかわからない方に試していただきたい練習があります。

前回は、『自分の影』をチェックする方法をご披露しました。

今回は思いも寄らないものを使って、『音』でスイングチェックする方法をご紹介します。

音は良いスイングのバロメーターです。

これ、何かおわかりですよね? どこにでもあるような側溝の蓋(ふた)です。これが今回ご紹介する『ボールを打たない練習』の相棒になります。

持ち上げて足腰を鍛えるとか、上腕二頭筋を鍛える訳ではありません。決してそういうの嫌いじゃありませんが・・・。

では、これをどう使うのでしょう? 答えは、この手を入れる穴の部分をボールに見立ててのスイングする事です。

※私の自宅前は私道なのでこうした練習が可能です。公道では絶対にやらないでください。練習場のオートティーアップ機の稼働前後の穴の上でも同様の効果が得られます。

ウッド系のクラブを使うとより明確ですが、良いスイングができた時にはインパクト付近で「ブォンッ」という音がします。

マン振りしてヘッドスピードを上げても音は出ません。ではどんな時にその音が出るのでしょうか?

知識と推測を総動員して、次の段落でご紹介します。

緩やかな入射角と加速しながら迎えるインパクト!

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「ブォンッ」という音を出すために必要な要素は、『緩やかな入射角と加速しながら迎えるインパクト』のようです。

これができていると、ヘッドスピードは35メートル/秒(m/s)程度でも音が出ます。

しかし、入射角が急角度で、インパクト前に最大スピードになるようなスイングでは、ヘッドスピードが50m/s出ていてもその音を聞く事はできません。

専門家ではないので『おっ3』の乏しい知識と推測に過ぎませんが、恐らく側溝と蓋の穴が共鳴しているからだと思います。

開口部を持った容器の内部にある空気がバネとしての役割を果たし、共鳴(共振)することで音を発生する装置をヘルムホルツ共鳴器(共振器)』というそうです。

開口部を『蓋』、容器の内部を『側溝の中」に置き換えると同様の解釈ができます。

スイングの効率アップを!

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肺活量が6000cc近くある猛者でも、上手く楽器の音を出せるとは限りませんよね。

反対に、サックス奏者の渡辺貞夫さんのように80歳を越えても素晴らしい音色で感動的な演奏をされる方もいらっしゃいます。

その差は何でしょうか? それはきっと「効率」です。

強く吹いたり、マン振りして結果の出ない「やった感」に浸る事なく、効率の良い身体の使い方をして楽器で心地良い音色を出すように、効率的なスイングで飛距離と正確性を手にする事が上達への近道と思います。

立派な事を書いてしまいましたが、そう思えるようになって来たのは『おっ3』も最近の事です(お恥ずかしい)。

お若い方々、はたまたスイング改造に取り組もうと思い始めた同輩の皆様、『音』を利用したスイングチェック、ぜひ一度お試しください。