Gride

gettyimages/657371960
getty

ゴルフスイング

とや

野球経験者にゴルフを教える時、どんなイメージをさせるのが正解?

こんにちは、ライターのとやです!

さて、「ずっと野球やってました!」というゴルフ初心者って結構多いと思います。

「野球経験者はゴルフが上手になる」とよく耳にしますが、野球スイングをそのまま取り入れてもゴルフではスライスばかりになってしまいます。

野球スイングとゴルフスイングの違いってどこなんでしょうか。そしてどう教えてあげれば最初から上手に打てるんでしょうか。

そもそも狙い所が全然違う

getty

ゴルフはフェアウェイやピンがあって、狙い所を決めてショットをしていきます。対して野球はどうでしょうか。

ファールゾーンとフェアゾーンがありまして、フェアゾーンならばダイレクトにキャッチされないでどこへ打っても、その間に1塁まで到達できれば結果はヒット。

左右45度ずつ、前方90度の角度ならどこへ打ってもいいわけです。

しかも止まっているボールと投げられるボールとでインパクトポイントがまったく違う両者のスイングなので、同じスイングとして当てはめてしまうのもちょっと無理がある気がしますね。

やってみよう! ゴルフクラブで野球スイング

実際にゴルフクラブを持って野球スイングをしてみました。

で、インパクト前後の画像がこちら。

フェースが真上向いてますよね。実はこれ仕方ないことで、打ちたい方向に効率良くインパクトパワーを加えるにはこうするしかないんです。

この打ちたい方向っていうのがポイントで、野球にはフェアとファールがあります。

フェアゾーンに飛ばすためには、軸を作ってスイングした場合右打者なら左手でグリップエンドを引っ張りつつ、右手で押し込んでいく動きになるんですね(ライターとやは左打者なので逆になっています)。

実は野球だってヘッドを思い切り効かせることができるファールゾーン(右打者ならレフト線)への打球のほうがパワーは出ています。

ゴルフスイングのような野球スイング!?

ど真ん中にボールがきて、気持ちよく振り抜いたような野球スイングは、ゴルフスイングとは違ってきてしまいます。

が、例外もあって「泳ぐ」と言われるスイングをしたとき、ゴルフスイングに非常に腕や手首の形が近くなります。

現在は引退されていますが、動画の山﨑武司選手の2本目のホームラン(2分5秒頃)がまさにそれ。

泳ぐとは、タイミングを外されて、腰が引けて軸が崩されている状態のことを差します。

するとグリップ位置もどんどん外側へ流れていきますので、腕を思いっ切り伸ばして手首を返してボールに当てにいくスイングになるんです。

バットを面で考えてみるとどうなる?

野球のバットには面がありません。そこにゴルフスイングを当てはめるとフェースが真上を向いてしまいますが、先ほどの泳ぐバッティングの動きをしてみるとどうなるでしょう。

インパクトでフェースがしっかり正面を向いてしまうんですね~。

なかなか野球経験者にしか表現が伝わりづらくて恐縮なのですが、「アウトコースのボール球をセンター前に落とすイメージ」でゴルフスイングに近い上体の動きになります。

もともと野球経験者はスイングすることについては慣れています。

当たりが薄くてスライスばかり、となるとどんどん力が入ってくる方が多いんです。すると余計にスライスがひどくなる、という悪循環。

「外のボール球をセンター前に落としてみて」と伝えてみてください。

勘のいい野球経験者ならきっと開眼してくれるはず……?