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ゴルフスイング

Nick Jagger

飛ばしのエッセンス、それは遠心力と体重移動

以前、横田真一プロに取材した時にこんな話を聞きました。

「小学校の低学年の子のスイングって、ある意味で理想形なんだよね」

その意味を問うと、「だって、力がないから、クラブに振り回されるでしょ。つまり、遠心力だけでスイングをしてるもんね」

なるほど、大人になってゴルフを覚えると、力がある程度ありますから、スイングを手でコントロールしてしまいますからね。

ビギナーや100切りを目指しているゴルファーは、ある程度小さめなスイングで基本スイングをマスターしたいですね。

そうしたら次はクラブヘッドできれいな円弧(アーク)を描くつもりで、ゆっくりと大きなスイングをすることを覚えましょう。

身体の回転を使ってスイングするには

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きれいな円を描くようにスイングするには、クラブヘッドの遠心力を使って振るイメージが大切です。

アドレスでは、両手にクラブヘッドの重みを感じるようにしておき、その感じを保ったままスイングをします。

ところが、両肩や両腕に余分な力が入ってしまうと、クラブヘッドの重みが感じられなくなるばかりか、手だけの動きでクラブを上げてしまい、遠心力を使って振ることができなくなってしまいます。

あくまでも両肩や両腕の力を抜き、左肩の回転で振り上げていくイメージを持つことです。

上体を十分に捻ったらダウンスイングに移り、フォロースルー、フィニッシュとクラブを振り抜きます。

身体の回転と遠心力を使えば、フィニッシュまで楽に伸び伸び振り抜けるようになりますから、飛距離もアップさせることができるはずです。

体重移動とボディターン

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正しい体重移動のあり方を具体的に説明すると、次のようになります。

●アドレスで体重を両足に均等に乗せ、重心は両足の土踏まずの内側に感じておく。

●右ひざを固定して左肩を捻りながらバックスイングをすると、右足の土踏まずに重心が加わり、トップでは体重のほとんどが右足にかかる。

●ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけては徐々に左足の土踏まずの内側に重心が加わり、フィニッシュまで振り抜いた時は左足だけで立つ感じになる。

正しい体重移動がスムーズなボディターンを生む

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仮にバックスイングで左足に体重が乗ったり、インパクト以降で体重が右足に残ったままでは、体がスムーズに回らずにクラブが振り切れなくなります。

正しい体重移動が、滑らかなボディターンや腕の振りを促すというわけです。

飛距離を最大限に引き出すのは、ご存知の通りヘッドスピードです。それは腕力ではなく、正しい体重移動と遠心力から生み出されるのです。