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Gridge編集部

マスクド試打マンの一討両断!辛口試打レビュー③M3 フェアウェイウッド

元トーナメントプレーヤーにしてヘッドスピード50メートル/秒(m/s)オーバーのプロゴルファー“マスクド試打マン”が、素性を隠すことにより忖度(そんたく)を排し、遠慮のない意見を述べるという画期的な新作クラブ試打コーナーです。

第3回目となる今回は、ドライバーとともに発表され、プロの使用率も高まっているM3 フェアウェイウッドです。

ソールにもグラファイト・コンポジットを採用することで余剰重量を増やし、スライディング・ウェイトの重量アップと併せてさらなる低重心化も図られています。

試打クラブは、5番(ロフト19度)、シャフトは純正(KUROKAGE TM5)のフレックスSです。

※なお、この記事ではマスクド試打マンの意向により、「打つ」を「討つ」と表記しています。赤穂浪士の生まれ変わりなのかもしれません。

(取材協力:スタジオCGA)

構えてみると?

向かい風でも使えそうだし、ティーショットでも使えそうな形。

見た目が小ぶりなので、叩いていけるイメージが湧くな。

討ってみると?

えっ!? これ5番? スプーン(3W)と思って討ってたぜ。

飛距離も3Wなみ。

5Wの割には、5Wらしくない強弾道が出るな。室内で討ってるのに何でそんなことが分かるのかって? おれには打感で分かる。

一般的には、ソールにギミック(この場合はスライディング・ウェイト)があると打感が悪くなりそうなものなんだけど、それがない。

5Wっぽい止まる球も討てるし、3Wっぽい飛ぶ球も討てる。

操作性っていうと、“曲げやすさ”みたいなイメージがあるけど、スピン量まで操れるのがコイツだ。

試打データ

ヘッドスピード:48.5m/s
ボールスピード:70.4m/s
ミート率:1.45
打ち出し角:13.7度
バックスピン量:3850rpm
キャリー飛距離:248ヤード
総飛距離:264ヤード

(ボールはタイトリスト プロV1x、データ計測はGC2を使用)。

試打クラブ計測データ

スタジオCGAで計測した試打クラブのスペック:
長さ:42.25インチ
重さ:329.0グラム
バランス:D2.4
リアルロフト:18.9度
振動数:262cpm

マスクド試打マンが一討両断!

以下、5段階評価(3が平均)と対象ヘッドスピード、どんなゴルファーと相性がいいかを伝えよう。

上がりやすさ:4
つかまりやすさ:2
方向安定性:4
操作性:5
飛距離性能:5

対象ヘッドスピードは40m/s~45m/s、スイングタイプは問わないが、飛距離も操作性も欲しいという欲張りなゴルファーにオススメだ。