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ライフスタイル

オリオット

救済でボールをドロップする際のルールを理解しておきましょう

こんにちは~、オリオットです。

コースをラウンドしていると、救済を受けてボールをドロップすることはよくありますよね。

そのドロップもあいまいな知識で対処すると、救済のはずが逆に規則違反でペナルティを取られることがあるので注意しましょう。

今日は、実際にあった事例をもとに、正しいドロップの方法について考えてみます。

【事例】救済を受けてドロップしたボールが、ドロップエリア域外に転がり出たので、転がっている途中でボールを拾いあげた

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ある日の競技会での出来事、場面は、16番ホール、140ヤード、パー3。

Aさんはティーショットでボールをサブグリーンに乗せました。

ローカルルールでは、その場合の処置としてニアレストポイントから打つことになっていたので、ニアレストポイントを決めて、1クラブレングスのドロップエリア内にドロップしました。

ところが、ドロップエリアが傾斜していたため、ボールがドロップエリア域外に転がり出たので、転がっている途中でボールを拾い上げました。

それを見ていたBさん、「それ、規則違反ですよ! ボールの落下地点から2クラブレングスまで大丈夫のはずですよ」と指摘。

Aさん、「え、え~!! ドロップエリア以外に出たのだから、再ドロップでしょ!」と反論。

Bさんも、そう強く主張されると自信がなくなり、ホールアウト後、競技委員に確認。

結局、Bさんの言うことが正しいことがわかり、1打罰の修正をしてスコアカードを提出しました。

現行のゴルフ規則を確認しておきましょう

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現行のゴルフ規則では、ボールのドロップエリアと、ボールが転がるなどして止まった地点の許容エリアが異なるため、処置を間違えやすいです。

ドロップするエリアについては、アンプレアブルなどのペナルティが付く場合には、ニアレストポイントから2クラブレングス以内、無罰で救済を受ける場合には、1クラブレングス以内と覚えておけば良いでしょう。

次に、ボールが止まった地点の許容エリアについては、ボールが落ちた地点から2クラブレングス以内となっています(規則20-2c(vi))。

ボールがこの許容エリアを超えてしまった場合は、再ドロップとなり、2回目のドロップでも許容エリアを出た場合は、ボールが落ちた地点にリプレースとなります。

では、2019年に改正されるゴルフ規則ではどうなるのかチェックしておきましょう

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この事例を2019年に改正されるゴルフ規則に照らし合わせると、どうなるのでしょうか。

結論から言うと、Aさんの処置が正しいやり方として改正されます。

つまり、直感的にわかりやすいドロップの方法に変更されるわけです。

ボールがコース上を最初に落ちた地点から2クラブレングス以内かどうかを気にすることなく、単純にドロップエリアから出てしまったら、再ドロップすればいいわけです。(2019年規則14.3c(2))

ちなみに、ドロップエリアを決める際のクラブは一番長いクラブを使う、ドロップは肩の位置からではなく、膝の位置からドロップする、に変更になります。

皆さんも規則が気になる場面に出くわしたら、キチンと調べるようにしたら良いでしょう。

もし、自分で規則を調べたり、規則に詳しい人等に聞いてもよくわからないときは、直接JGAに問い合わせる方法もあります。

JGAではFAXか郵送でしか質問を受け付けていませんが、難しい問題でなければ、2~3日で回答が返ってきます。

JGAの回答書には、“規則の理解援助のためであり、裁定ではありません”という注意書きがあります。ご参考まで。

日本ゴルフ協会(JGA)
FAX:03-3566-0101

それでは、また。