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ゴルフスイング

とや

ゴルフは飛距離?正確性?2017年LPGAスタッツから読み解く謎!

こんにちは、ライターのとやです!

さて、ゴルフをしていると「ゴルフは飛距離じゃないよ!」「ゴルフはドライバーで飛ばしてナンボだろ!」というこの2つの意見、どちらも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

そこで、ゴルフは飛距離なのか? 正確性なのか? 論争の謎を解き明かすべく、アマチュアゴルファーにヘッドスピードが近いと言われるLPGAツアーのスタッツから読み解いてみたいと思います!

飛距離は大きなアドバンテージになる

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ゴルフは飛距離じゃないよ! という意見。これは最終的にカップインまでの打数が少ない方がいいスコアなわけで、言い分もごもっともだと思うんです。

ではこんなケースはどうでしょうか。

360ヤードのパー4、両者ティーショットでフェアウェイの真ん中をキープ。Aさんは270ヤード、Bさんは220ヤード。

こうなるとAさんは残り90ヤードのアプローチ。Bさんは140ヤードのショット。どちらが簡単かは言うまでもありませんね。

わざとハザードに入れないようにレイアップする戦略もありますが、そもそもの飛距離が出なければ刻むことはできても、伸ばすことってできないんです。

「飛距離が出る」というだけでもものすごく大きなアドバンテージになることも。

LPGAの飛ばし屋たちの2017年の成績は?

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飛距離が出ることが有利ならば、飛ばし屋と呼ばれる選手たちの成績はさぞ良かったことでしょう!

ドライビングディスタンスで250ヤードを越えているプロは6人。

       飛距離    賞金ランキング 
葭葉 ルミ  260.76ヤード 38位
川岸 史果  257.45     7
穴井 詩   255.16    22
テレサ・ルー 254.18     3
山城 奈々  252.45    71
渡邉 彩香  251.10    36

有名選手がズラリと並びますが、この中で賞金ランキング10位以内に入っているのはテレサ・ルー選手、川岸史果選手の2人だけ。

このデータを見る限り、飛距離が出れば常に上位に食い込める、というわけでもなさそうです。

飛ばし屋たちは総じてFWキープ率が低い

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実は「飛ばし屋」と呼ばれている選手たちは、総じてFW(フェアウェイ)キープ率が低いことが難点。

先ほどの6人の中では、テレサ・ルーただ一人が60%を超える数字を収めています。他の5人は55%以下。

それだけヘッドスピードが上がり、飛距離も出ることから、ボールのコントロールが容易ではないことを物語っていますね。

セカンドショットをフェアウェイのいいところから打てればピンに絡めやすくなりますし、パーを拾いやすくなりそうですよね。

だったら正確性が大切なのか!?

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それではショットの正確性が一番大切なのでしょうか。

続いて見てみるのはFWキープ率。ティーショットがFWをとらえた割合を数値化しています。

       FWキープ率 賞金ランキング
酒井 美紀  79.77%  51位
東 浩子   78.11   33位
申 ジエ   73.87    5位
前田 陽子  72.24   67位
三ヶ島 かな 72.20   41位
青木 瀬令奈 71.96   32位
武尾 咲希  71.63   28位
一ノ瀬 優希 71.43   72位
若林 舞衣子 71.19   46位
フェービー・ヤオ  71.10   34位
大江 香織  70.24   43位

こちらのスタッツでもFWキープ率1位の酒井美紀選手が80%近い数字を叩き出していますが、2017年は賞金ランキング51位とシード権を逃しています。

申ジエ選手1人だけが賞金ランキング一桁と気を吐いている印象ですね。

FWキープ率が高い選手は飛距離が出ない・・・

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FWキープ率の高い選手は全体的に飛距離があまり出ません。220ヤードから230ヤード程度のドライビングディスタンスになります。

FWキープ率の高いプロたちは「もっと飛距離が出ればなぁ・・・」なんて日々思いながら、飛ばし屋たちの打球を見送っているのでしょうか。

一番いいのは飛距離も出て、ショットの正確性も高いことなんですが、飛距離と正確性は相反することなのでイイトコ取りは難しそうです。

結局ゴルフは飛距離、正確性、どちらかだけが秀でていても勝つことは難しい、こんな結論になってしまいますね。

自分のスタイルと向き合って戦略を考えることが一番

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ここでどんなゴルフをしているのか、思い出してみてください。

飛距離は出るけどショットが暴れるタイプ? それともショットは正確だけど飛距離が出ないタイプ?

元々の自分の持っている部分が現在の実力ですから、どのように自分のショットを使っていくかがラウンドで上手に立ち回れるコツになりそうですね。

飛距離と正確性、パッティングやリカバリー、すべてがガッチリ噛み合った人が強いのは言うまでもありませんからね。

もちろんボールが暴れる人は、狙わなければいけないところではクォーターショットをする、ティーショットをユーティリティやアイアンで打つなど、攻めるところ・守るところを明確にしてあげるといいでしょう。

またショットはある程度安定しているけれど、飛距離が出ない方はギアを変えたりトレーニングしたり、また技術的にミート率を向上させたりという対策が取れますよね。

飛距離だけ出てもダメ、正確性が高いだけでもダメ、ゴルフはこのあたりのバランスが大切ということなんでしょうか。

「ゴルフは飛距離だ!」「ゴルフは飛距離じゃない!」論争はもしかしたらナンセンスな議論・・・なのかも?

ちなみに、2017年度賞金ランキング1位の鈴木愛選手は、ドライビングディスタンス237.59ヤード(37位)、FWキープ率68.47%(21位)でした。

「ゴルフはパット」なのかもしれません(笑)。