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競技ゴルフのススメ 第9話 練習ラウンドでのチェックポイント!

今回も第8話までの続きです。

前回の開催会場コースの話から派生したお話をします。

開催会場コースの下見(練習ラウンド)ができる場合に、何を確認しておくと良いか? についてです。

コース以外の場内施設もチェック

下見での訪問の時にも、ゴルフ場には余裕をもって早めに到着したいものです。

コース以外のゴルフ場内を巡回し、打撃練習場やアプローチ練習場などの施設の有無や状態、場内の配置を確認しておくと良いと思います。

写真は、千葉市民ゴルフ場さんの打撃練習場です。

こちらは9ホールのみのゴルフ場ですが、パー36の本格コースで、アマチュア競技会も開催されています。

市民のゴルフ場ですので、近隣住民向け、世代としてはジュニアやシニア向けの大会がほとんどのようです。

今回、こうした記事への写真提供を快諾してくださいました。大変感謝しております。

さて、こちらのゴルフ場は1グリーンなので、練習グリーンも1つしかありません。

しかし、競技が36ホールのゴルフ場で、しかも、ベント・コーライの2グリーンのコースだと要注意です。

日によっては「東コースはベントで西コースはコーライ」というケースもありえます。

競技会当日に「別のコース用の別の芝の練習グリーンの方でパット練習をしていた」というヘマをやらかさないようにしたいものですね。

芝質・砂質は最重要

フェアウェイ・ラフの芝質と地面の硬さは、ゴルフ場ごとに違います。

アイアンでのフルショットなどではさほど影響がない事も多いですが、アプローチでは影響が大きいです。

逆目のライ、花道からの転がしなどの場面での、ウェッジの抜け方やボールの跳ね方、実際に打って感覚をつかんでおきたいです。

林間コースで林の中に打ち込んでしまった場合に、どの番手を使ってどのくらいの力感で打ってば脱出できるか? という点なども確認したいです。

バンカーの砂質・砂量はとても重要です。

とある競技会の練習ラウンドの時に、その日初対面だった同伴者の方が、キャディさんに対して「このコースのバンカーはどんな打ち方をするのが良いのかな?」と聴いていました。

とてもステキなリサーチ方法ですね。この日以降、私はこのフレーズを多用させていただいております。

百聞は一見にしかず

ドッグレッグのホールでの打ち出し方向などの「各ホールの各地点で、それぞれどこへ向けてどのくらい打っていくべきか?」についても、練習ラウンドで確認したい項目の1つでしょう。

写真は千葉市民ゴルフ場2番ホールのレイアウト図です。

タイトルの写真に「2番ホールのセカンド地点からの風景」を載せています。

2枚の写真を見比べて欲しいです。レイアウト図からは「ほぼ真っ直ぐなホール」と見えそうですが、自分で実際にプレーして、タイトル写真のような景色を見たときには、「かなり大きく曲がっているホール」だと感じました。

「百聞は一見にしかず」のことわざの通りです。

レイアウト図など必死に眺め続けていても、実際にコースに行かなければ分からない事はたくさんあります。3つほど例示しましょう。

・打ち上げ打ち下ろしホールでの番手の上げ下げ(1番手分か? 2番手分か?)

・グリーン周りの池・コースを横切る小川などのウォーターハザードのプレーへの影響度(無視できるか否か)

・バンカーや池などのハザードに対して、越えるためのキャリー飛距離と刻むためのトータル飛距離

距離情報の取得方法もリハーサル

ヤーデージ杭、GPSカートの表示、ピンシート、などなど「ラウンド中に何らかの距離を知りたいときの情報源」も練習ラウンドで確認したい項目の1つとすべきでしょう。

競技会で距離計測器が使用OKであれば、自分の計測器が上手く使えるか否かを確認しておけば良いでしょう。

GPS距離計なら誤差が少ないかどうか? レーザー距離計なら狙った地点へ照射できるかどうか? などです。

ただし、競技会当日はピンシートも特殊だったりと、距離に関する情報源は一般営業日と違うケースも多いです。

残念ながら「距離に関する情報の入手方法」は「事前に完璧に確認することはできないもの」だと思います。

家を出発する時点から下見は始まっている

敢えて「ゴルフ場へのアクセス地図」の写真です。

「ゴルフ場への到着が予想より遅れて、落ち着いてティーオフできなくなるのは嫌だ」と思う人が多いでしょう。

そう思うなら、自宅からゴルフ場までのルートの確認も大事なチェック項目なのでしょう。

「競技会当日に、不安のない充実した気持ちで、スタートホールをティーオフし、最終ホールをホールアウトするまで、常にその気持ちでプレーできるかどうか」、下見・練習ラウンドの目的はこれに尽きると思います。

「自分が競技会当日に気になりそうなポイント」を下見・練習ラウンドで確認できていれば良いです。

結局、下見・練習ラウンドでのチェック項目についても、「競技会に何回か参加して、自分自身でつかんでいくべきもの」なのでしょう。

「ゴルフは出たとこ勝負! その場でどれだけできるのかであり、競技であってもそれは同じ!」「自分の辞書には”下見しておけば。。。”なんて後悔は一切ないよ!」という考え方の人にとっては、下見・練習ラウンドは一切不要なのかもしれません。

おわりに

今時点で、私自身は「事前にたくさんの情報を収集しておく事はかなり重要ではあるが、競技会当日に持っている情報だけで何とか判断して対処していく臨機応変さもある程度は必要」という考え方です。

「下見で入手はしたものの実際には使わなかった情報」もたくさん出てくるのですが、それをもったいないと思ったことはありません。

逆に、入念に下見をしたつもりでも、試合当日に「必要な情報が引き出しに入っていない!」という場面に遭遇する事もあります。

「情報が足らなくてマズいけど、やるしかない!」と腹をくくって打ってます。

「ゴルフは人格が表れるスポーツ」とよく言われます。

「競技会場を下見・練習ラウンドした上で、競技会のラウンドする」という一連の活動の中には「自分探しの旅」が含まれているのだと思います。

これも普段の普通のラウンドでは味わい難く、競技会に参加する事で味わえるゴルフの醍醐味の1つだと思います。

私は基本的にバンカーショットが苦手なので、練習ラウンドで延々とバンカーから脱出できない事もしばしばあります。

そんな時には「このコースで自分が最も苦手とする最も難しいショットを、たくさん練習する事ができた! 練習に来て良かった! 競技会の当日はきっと大丈夫!」と思ってしまいます。

そして「自分ってずい分と明るく前向きな人なんだなぁ」と気づきます。