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スイングを学ぶ順番は?「実体験が先、座学は後」がいいのでは?

本屋さんを回っていると、感心するほど多くのゴルフに関する書籍が並んでいますが、何を参考にすれば良いか悩むことはありませんか?

理論を頭に入れるのは、一通りやってみた後の方が良いと個人的には思っています。

仕事での気付き

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私は一応商学部卒ですが、大学時代はほとんど野球しかやっておらず、簿記もただ授業で単位を取っただけでした。

そんな私が新卒で配属されたのは経理部でした。

本当に経理の「け」の字も分からない状況で、ただ教えてもらうことをこなすだけの日々が半年くらい経ち、さすがにこれではまずいと思って、簿記の勉強を始めることにしました。

すると、大学の授業(ほとんど寝てましたが…)ではまったく理解できなかった簿記の内容が、すでに経理実務をやっているからか、スラスラと頭に入ってくるんです。

これには本当に驚きました。

実務と並行しながら、1か月ちょっと勉強して、簿記2級の資格を取ることができました。

まぁ、その後わずか1年で営業職へと異動になったんですけどね…。

もし、この座学と実務の順番が逆で、勉強を先にしていたとしたら、資格を取るどころか、1週間で嫌になって勉強を放棄していたと思います。

ゴルフも実はこれに近いことが起こっている?

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書店に出回っているゴルフの書籍には、本当にいろんな理論が書かれています。

タイガー・ウッズが数年前にトライして話題になったといわれている左一軸の「スタック&チルト」。

特に韓国の女子選手が日本ツアーを席捲した時に話題となった「ベタ足」。

ヘンリク・ステンソンが全英オープンで優勝した後には「ルックアップ」なるものがもてはやされました。

最近だと、昨年のPGAツアー賞金王ジャスティン・トーマスのスイングに特徴的な「床反力」を特集している記事をよく見かけます。

いろんな理論を座学で勉強し、頭だけで理解したとしても、結局上手くいかず、また別の理論に飛び付いて、振り回されるというスパイラルになってませんか。

上手くいかなかったのは、まったく自分に合わなかったのかもしれませんが、もしかしたら上達への最短経路だったのに、それを単に身体で表現できなかっただけかもしれません。

実体験が伴ってないと、それを判断する材料がなくなる訳です。

万人に通用するゴルフ理論なんてない!

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松山英樹のスイング連続写真を見ると分かると思いますが、「スタック&チルト」でも、「ベタ足」でも、「ルックアップ」でもありません。

重心は右足から左足へきれいに移動していますし、右かかとは身体の旋回に沿って浮いていますし、頭は残してボールがあった場所をガッツリ見ています。

プロゴルファーでも、選手によってこれだけ違っています。

人によって骨格も、手足の長さも、パワーも違う訳で、万人に合う理論なんてありえません。

我々アマチュアゴルファーにとって、何が自分に合っているのかは自分で判断するしかありませんが、プロのスイングをそのまま参考にするのはさすがに危険だと思います。

彼らとはゴルフで築き上げてきたものが違い過ぎるし、何よりゴルフに向き合える時間に圧倒的に差があります。

まずはとにかく実践してみる

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先に書籍などで理論を頭に入れるのも、悪いことではありません。

しかし、そこに実体験や自分の技術的なものが伴っていないと、「ふーん」とか「へー」で終わって、その先へつながりません。

まずは実践してみて、何か壁に当たったら、自分に必要だと思ったら、理論に立ち返ってみるという順番がベターに思います。

私がゴルフを始めてから10年以上経ちますが、スイングをいろいろと試行錯誤した結果、最近になって自分の中でなんとなく腑に落ちたというかしっくり来たことがあり、改めてそれ関連の本を読んでいくと、頭の中で『なるほどね!』ということがめちゃくちゃあるんです。

『これって簿記の勉強の時と同じだな!』と感じた次第です。

何についてしっくり来たのかは、長くなってしまうので、また次回の記事にしたいと思います。