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ベテランの復活や躍進はあるのか!今年のPGAツアーを勝手に予想【Part2】

群雄割拠のアメリカPGAツアー。

ダスティン・ジョンソンを中心とする中堅とスピース、トーマス、松山英樹らの旬な20代がツアーを牽引していくのは間違いありません。

でも40代の私としては、同世代のベテランたちにも頑張ってほしいと思っています。

タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンのレジェンド達の復活はある!?

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ベテラン勢のなかでも注目なのは、やはりタイガー・ウッズではないでしょうか。

昨年のヒーロー・ワールド・チャレンジで約10カ月ぶりの復帰を果たし、順位も9位とまずまずの結果でした。

新投入されたアイアンセットTGR prototypes(テーラーメイド)も好感触のようです。

ただ42歳という年齢と度重なるケガの具合を考えると、世界のトップに再び君臨するのは難しいかもしれません。

しかし復帰戦を見る限りでは、ドライバーの飛距離も悪くはないですし、(試合勘を取り戻して)真骨頂であるアイアンショットとパッティングの精度が上がれば、まだまだ優勝できる力は充分にあると思います。

それに何よりタイガーがツアーにいるだけで華やかさが違いますからね。

とにかくケガが再発しないように、無理のないツアー参戦スケジュールを組んでもらいたいものです。

そんなタイガーの永遠のライバルといえばフィル・ミケルソン。

ここ数年間は優勝からも遠ざかり、世界ランクも40位台まで後退しています。

もうすぐ48歳なんで仕方がない、と言ってしまえばそれまでですが…。

ミケルソンに関してはとにかく全米オープンです。

全米オープンに優勝してキャリアグランドスラムを達成してほしい、と願っているのは私だけでしょうか。

いや、世界のゴルフファンが願っているはずです。

頑張れ! ミケルソン!!

安定のローズとステンソン

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若手が席巻している世界ランク上位のなかで常に10位以内をキープしているのがジャスティン・ローズとヘンリック・ステンソンの二人です。

まずはジャスティン・ローズ。

リオデジャネイロ五輪の金メダルも記憶に新しいですが、マスターズでのガルシアとの優勝争いをはじめ、昨年もいぶし銀の活躍でした。

今シーズンも昨年10月※のWGCシリーズ初戦(中国)で優勝しており、年明けから春先のシーズン前半も余裕を持って試合に挑めます。

※現在のPGAツアーは10月から翌9月までが1シーズン

個人的には今年のマスターズはローズが優勝候補ではないかと思っています。

昨年のマスターズも2位ですし、過去に全米オープンやオリンピックも制するなど、大きな大会の勝ち方も知り尽くしています。

今年38歳になるベテランですが、欧州ツアーを含めて世界をまたにかけた活躍が期待できそうな選手ですね。

ステンソンについては今一番強い40代だと思います。

2016年はリオ五輪で銀メダルに全英オープンでメジャー初制覇!

昨シーズンもPGAツアーできっちり1勝をもぎとっています。

ステンソンの代名詞といえば3W(3番ウッド)でのティーショット。

キャロウェイ Diablo Octane Tour フェアウェイウッド(2010年頃のモデル)を使い続け、その飛距離は290ヤードを越えることもあります。

今年もビッグタイトルのかかった大舞台でステンソンの勇姿を見る機会がたくさん出てきそうです。

“キャロウェイ”のガルシアは今年も健在!

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最後はセルヒオ・ガルシアです。

昨年はマスターズでジャスティン・ローズとの激闘を制して、見事メジャーチャンピオンの仲間入りを果たしました。

しかし昨年終盤に、長らく契約を結んでいたテーラーメイドとのパートナーシップ解消を発表。

これについてはテーラーメイド側からの契約解除との話もあり、世界中に衝撃が走りました。

長年使いなれたクラブの変更を余儀なくされ、今シーズンが不安視されたガルシアでしたが、そんな心配は無用だったかもしれません。

新たに契約したキャロウェイのクラブを使って、アジア・日本両ツアー共催のSMBCシンガポールオープン(1月18~21日)で優勝を飾りました。

かつて“神の子”といわれたガルシアも38歳とすっかりベテランに。

しかし新しいクラブとの相性も良さそうですし、今年は悲願の全英オープン制覇も期待できるかもしれませんね。


以上、タイガーをはじめとするベテランたちの動向をチェックしてみました。

歴戦の猛者たちが私達にどんなスーパープレーを披露してくれるのか。

トップランカー達を脅(おびや)かす新星は現れるのか。

今年もアメリカPGAツアーから目が離せませんね。

それでは、また。