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初心者

モハメドアリモト

番外編【ティーを刺す長さや位置によって弾道は変化する?】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

毎回ゴルフクラブについての構造や性質による弾道の変化についてはお伝えしておりますが、実はティーの調節でも、弾道を操作・調整する事ができるのはご存知でしょうか?

もちろん、上級者の方には今さら・・・なお話ですが、ラウンド中初心者の方がティーグラウンドに立ってそのティーを刺す仕草を拝見していると、

『もう少し、工夫すると弾道も変わるのに・・・』

と思う事が多々あります。

一見ただ地面にティーを刺してボールを乗せるだけの仕草ですが実は『すごく重要』なんですね。

ティーの高さや位置によって弾道が変化する事は練習場でも試せますので、今回の話を参考にしていただければより失敗しないクラブ選びにも結びつくと思います。

今回もご興味のある方は最後までお付き合いくださいませ。

では、始まり始まり・・・。

その①、ティーの長さにはいろいろと違いがある。

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唯一、ティーグラウンドでのみ使用ができるティーですが、コースロケーションや用途によって長さを調整して使用します。

その長さの種類は、大きく分けて3種類。『ショート』『ミドル』『ロング』です。

使用する場面は、ショートホール等短いホールでのティーショットを『アイアン・ユーティリティ(UT)・フェアウェイウッド(FW)』等で打つ場合。

これらのクラブはヘッド形状が小さく、フェースの高さも比較的小さめですので『ショートティー』を使って低いティーアップで使用します。

『ロング』はドライバーを打つ際に使用し、アイアンやFWとは違いヘッドの大きいドライバーを打つ際に向いております。

また、中間サイズの『ミドル』はドライバーでも低目にティーを設定したり、すべてのティーアップをこれ1本で調整して使用するなんて方に向いております(プロの中には、ミドルティー1種類のみ使用という人も少なくないようです)。

ですので、ラウンド中に使用するティーはおおよそ2種類(ロングとショート)が必要になりますので、これからラウンドデビューなんて方は事前にご用意される事をおススメします。

その②、ティーの高さによる弾道への影響は?

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ティーの高さを調整して打つ事で、弾道に高低差を付ける事ができます。

高さの調整でまずはアドレス(構え方)が変わり、球筋に影響して来るようになるからです。

例えば、ティーを『高め』にセットすると、アドレスした際に自然と右肩が下がりアッパー軌道をイメージするようになります。

この事で、インパクト後ヘッドはアッパー軌道になりやすくなり弾道は高く上がります。

最近の大型ドライバーヘッドは、インパクトの際にフェースが上を向くような設計になっておりますので、高めのティーアップが向いております。

また、低めにティーアップをすると当然、逆にアドレスで肩のラインは水平になりインパクトもスクエアなヘッドの振り抜きになり、弾道は吹け上がりの少ない低めの弾道になります。

要は、インパクトの際どれだけロフト(角度)が付いてボールに当たるか? によって弾道の高い低いが決まるという事ですね!

練習場でもティーの高さを替えて打つ事ができますので、ご自分の打ちやすい高さの基準が決まってない方はぜひ、ラウンド前の準備としてご自分にとっての最適な高さを確認されておく事をおススメします。

その③、ティーの位置によっても球筋も変わる?

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これも、実際にコースや練習場で試してもらうとわかりやすいのですが、球の位置(スタンスに対する球をセットする場所)の変化によっても、スライスやフックは出やすくなります。

まず、球の位置が自分の身体に対して左足寄り(右利きの場合)にある場合は、フック寄りの球筋になります。

あくまで、極端に左足寄りとか、スイング中ボールの位置が身体より遠めになるので伸び上がり、結果スライス・・・なんて状況は除外しての話です。

その理由ですが、クラブの最下点を中心にクラブは円運動をします。

その際クラブは、軸の中心から右側ではフェース面が開く状態になり、軸の左側ではフェース面は閉じるようになります。

という事は、左足寄りはクラブが返り出した時点でボールに当たるのでフック回転に、逆に右足寄りはフェースが返りきらないのでスライス回転が掛かりやすいという訳です。

そして、クラブに応じてセットアップの位置がズレるのは、クラブには長さの違いがあり最下点もズレるからです。

これも、スタンスがターゲットに対してすべて平行(スクエア)な状態にある事が前提です。

まずは練習場でお試しくださいませ。球筋変わりますよ!

その④、今回のまとめ

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いかがでしたか?

今回は、上級者やラウンド経験の多い方には当たり前のお話だったと思います。

ですが、初心者の方がティーグラウンドで、ティーアップするまでのルーティンを見たり、練習場でのボールに対しての立ち位置やティーの高さを見ていると、『もう少し変えれば、球筋が変化するのに・・・』なんて思う事が多々あります。

方向性の良し悪しは、まず『ボールに対してのセットアップで決まる』と言っても過言では有りません。

ボールの位置によりスタンスの形が変わり、打ち方もそれに応じて影響して来る。

ナイスショットは、球の位置を決め構えた時点でもうその行方は決まっているんですよね!

クラブ選びの前に、まずは一度ご確認していただければと思います。案外、効果的ですよ!

それでは、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップのために〜
また次回まで。。。
押忍・感謝