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ゴルフスイング

アビ

驚きと学びがたくさん!ハンデ1の方とラウンドした結果!

先日、知人の紹介でハンデ1の方とラウンドする機会がありました。

とあるゴルフクラブのクラチャン(クラブチャンピオン)にもなったこともあるくらいの方。

シングルハンデはアマチュアゴルファーの憧れでもありますが、片手シングル(※)ともなると、そこからさらに絶対的なレベル差があり、壁が存在します。

※ハンデキャップが5より下の人のこと

本当に、見ているだけでいろいろと学びがありました。

スタート前!

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ハンデ1さんはラウンド前に何をするのか気になって、観察していたんですが、特段変わったことはしませんでした。

着替えが終わると、普通に練習場に向かわれたので、私も後を追うように練習場に向かいました。

「自分のことで精一杯で、あなたのことなんて全然気にしてないよ」というフリをしていましたが、どんな球を打つのかめちゃくちゃ気になってチラチラ見ていました(笑)。

しかし、注意深く練習を見ていると、

「ん? あれ、もしかして意外と大したことない?」
「それどころか、ミスしまくってんじゃん」

という感じでしたが、実はこれはとんでもない勘違いだったことに後ほど気付かされます。

いざ、スタート!

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1番ホールはロングホール(パー5)。

私もドライバーは飛ぶほうでして、当たれば280~290ヤードは飛びます。

普段は同伴者に驚かれる側の人間です。

しかし、安定感がまったくないので、最近はスプーン専門ですが……。

スタートホールで、ハンデ1さんのドライバーにいきなり度肝を抜かれました。

ドローとかフェードとかじゃなく、ストレートなズドーンという球筋で、いきなりの280ヤード超のビッグドライブ。

他人のドライバーでビックリしたのは本当に久しぶりでした。

そして本当に曲がらない。

突き抜けるリスクでドライバーを持たないことはあっても、左右に外すリスクで持たないことはありませんでした。

14本のクラブの中で、最もリスキーであるはずのドライバーが、あそこまで飛んで曲がらないと、ゴルフが本当に楽だろうな……と感じさせられました。

前半を終えて……衝撃の事実

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前半、ハンデ1さんは、1バーディ、2ボギーの1オーバーという結果でした。

曰く「ミスしまくり」ということだったようなんですけど、本人的には不満でも、ミスがすべて許容範囲内というか、絶対に致命傷になりません。

前半のハーフ終了後、昼食休憩の時に、いろいろとヒアリングさせてもらったんですけど、朝イチの練習場のことを質問してみました。

「朝の練習場は調子イマイチでしたよね?」と。

すると、

『調子悪かったんじゃなくて、今日の寒さ・服装・体調の場合、どういう動きをしたら、どういうミスが出るのか確認してたんですよ』

……思わず絶句してしまいました。

朝の練習場はその日のミスの傾向をつかむものだと思ってましたが、ハンデ1ともなると、普通の動きをすれば普通に打てるから、この段階でミスになる身体の動きを排除していたということでしょうか。

私には思いも寄らない考え方でした。

参考になったこと

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後半は1バーディ1ボギーのイーブンで、トータル1オーバーの73。

本人的には不満だらけの内容だったようですが、ハンデ1の実力をまざまざと見せつけられました。

ショットの精度とパターに関しては、まったく参考になりませんでしたね。

まずダフりやトップとかしないし、たいていのショットはピンに絡んでいきます。

パターも絶対3パットしないですね。なんとなく嫌な距離残しても、ラインを消して真正面からねじ込んでました。

もう見ていて、「スゴイ……」としか思わなかったですね。

参考になったのは、リスクマネジメントと決断の速さです。

前後左右の4方向のうち、どこが危険で、ミスするならどこなのかを瞬時に見極めていたので、ミスしてもある程度は想定の範囲内なんでしょう。

決断の速さに関しては、クラブ選択とかもほとんど悩まず、決めた1本をバッグから抜いたら、すぐにアドレスに入って打つんですよね。

これもラウンド中に聞いたら、『悩んだ結果ミスしたらアホらしいから』ということでした。

なんか、あのレベルを間近で見られて、ちょっとゴルフ脳が上がった気がします。

もっと上手くなりたいと本気で思った1日でした。