体を分離して動かす！？アイソレーションスイングの勧め

こんにちは！

ナイスショットしてますか？

1ヶ月程前に知り合いのレッスンプロと話をしたのですが、面白い話を聞けたので紹介します。

「アイソレーションスイング」。いままで多くのレッスン書を読んだりしてきましたが聞いたことがなかったです。

ネットで調べてみてもみつからなかったので、本邦初公開？

どんなんかな？

それではいってみよう！

アイソレーションってなんだ？

アイソレーション（isolation）には、分離、独立などの意味があります。

ダンスをやったことがある人はわかると思いますが、ダンスの基本とされています。

頭や、胸、腰など体の部位を他の部位を動かさずに分離して動かすことを言います。

首だけを動かしてリズムを取ったりして、人間離れした動きでダンスにキレを生む動きなのです。

この分離して体の部位を動かす　【アイソレーション】という動きをゴルフスイングに取り入れることによって初めて正しいゴルフスイングとなるというのが、「アイソレーションスイング」の考え方です。

ゴルフスイングは回転運動

ゴルフスイングにおいてはいくつもの複合した回転運動が伴います。

いくつくらいの回転運動が複合していると思いますか？

実はすごく多くて、10個ほどの回転運動が複合しているのです。

脚、腰、胸、肩、腕、腕の回旋、手首のヒンジ（手首を横方向に折る動き）、アップスイングプレーン、ダウンスイングプレーン、シャフトの回転、ヘッド軌道……。

脚、肩、腕、腕の回旋、手首のヒンジなどは左右で動きが違うためにこれも別に考えると、16個。

他にもあるかもしれません。

16個の軸の異なった回転運動をスイングの一瞬で複合して行っているのがゴルフスイングということになります。

S・T・Mとは？

「S・T・M」とは、

S：スピード
T：タイミング
M：モーメンタム（運動量）

の頭文字を取っています。

ここでいう【アイソレーションスイング】とは、体の部位を分離し、適切なスピード、適切なタイミング、適切な運動量で動かしスイングするという理論です。

体の部位を分離して動かすということは、有名なレッスンプロとしては三觜喜一プロの「胸郭の分離稼働」というレッスンがありますが、アイソレーションスイングに通じるものがあります。

違う運動での例えとなりますが、女性がボールを投げる時のいわゆる【女の子投げ】。

この動きでは、ボールを投げるのに必要な部位のアイソレートの動きがなく、体全体が一緒に動いてしまうために、あんな投げ方になってしまうのですね。

これと同じことで、アイソレートとS・T・Mがゴルフスイングにおいても必要となるのです。

アマチュアの実際のスイングエラーを考えてみると

アイソレーションスイングとは、体の部位を独立させて適切なスピードで適切なタイミングで適切な運動量でスイングする理論ということは理解していただけたと思います。

もう少し具体的に言うと、例えばスウェイの動きは股関節、骨盤がアイソレーションしていないために起こります。

分離運動ができていれば、頭が動く、完全に右足に体重が乗ってしまう動きは起こりません。

ダウンスイングでの腰の左へのスライド運動でも、アイソレーションしていれば頭が左に突っ込むことはありません。

振り遅れるのは、トップから脚、腰の運動と胸郭、肩の動きがアイソレーションしていないために、体が早く開いてしまうことが原因です。

それぞれの部位でアイソレートされ、動き始めるタイミング、スピード、運動量が適切であれば、プロのようなスイングになることが理解していただけましたでしょうか？

アイソレーションスイングのドリル

この話を聞いたレッスンプロ曰く、アマチュアがいつまでたっても100を切れないのは、練習場でアイソレーションの概念のない、体全体でただ右を向いて、体全体が一緒に塊となって左に振る練習を繰り返すからだそうです。

始めて1年くらいでシングルになる人がいるという話を聞きますが、そういった人は頭でアイソレーションスイングを理解していなくても、スイングにはアイソレーションの動きが必ず入っている。

センスや身体能力、練習量も関係していますが、スイングにはアイソレーションの動きとS・T・Mが必要であることに、頭、または体で気づいた人が1年くらいでシングルになる人なのだそうです。

逆にそのことに気づけない人は何年やっても100が切れないそうです。

アイソレーションスイングを身に着けるための練習としては……ボールを打たないこと。

そして、地味な練習ではありますが、憧れのプロのスイングを何度も見て記憶して、毎日、姿見鏡でシャドースイングを繰り返すことです。

プロのスイングと比較して、どの部位がアイソレートしているか、S・T・Mも意識して動きを確認しながら、無意識でもその動きができるようになるまで、体で覚えるまで繰り返すことだそうです。

少しできてきた感じがあれば、ビデオを撮りながらボールを打ってみる。

これを繰り返せばスイングが別人になるそうです。

私も1ヶ月くらい続けていますが、力むと左に突っ込むクセがなくなってきました。


いかがでしたか？

興味がある人は、1ヶ月続けてみてください。

きっとスイングがよくなるはずです。